立川で春さんぽ。昭和記念公園の桜や駅チカの新スポットを満喫♪

JR中央線立川駅のほど近くにある「国営昭和記念公園」。さんぽるじゅでは一度、イチョウがきれいな秋におさんぽをしましたが、今回は桜が見ごろを迎えた春のおさんぽを楽しみます♪さらに、立川駅のほど近くに2020年オープンした複合施設「GREEN SPRINGS(グリーンスプリングス)」にも立ち寄ってみました!

今回のおさんぽルート

立川駅→①国営昭和記念公園(さくら橋、みんなの原っぱ、桜の園、渓流広場、こもれびの池)→②GREEN SPRINGS(Sestina、AMEKAZE)→立川駅

行程:9.2km
所用時間:1時間52分
予算:3,000円+交通費

【1】国営昭和記念公園

今日はJR立川駅の北口からおさんぽスタート!駅から続く高架橋を歩いて、昭和記念公園の「あけぼの口」を目指します。

10分ほど歩き、あけぼの口に到着しました!そのまま進んで「立川ゲート」で入園料(大人は450円)を支払って入園します。

ゲートから約200mまっすぐに伸びるのは「カナール」。天然石の舗石が続き、水と芝生で爽やかな気分に。奥には大小5つの噴水があり、とても涼しげです。

昭和記念公園には、なんと31品種・1,500本の桜が植えられているのだそう。これから、園内に咲いているさまざまな桜の見どころスポットを探していきます♪

・さつき橋

最初にやってきたのは「さつき橋」。ここの橋からは……

奥へと続く桜並木が目に入ります!わ~きれい!

あらためてじっくりと見てみると、桜の種類によって色合いが大きく違うことに気づかされます。薄いピンク色をした桜が、ポピュラーな品種の「ソメイヨシノ」。濃いピンク色の桜が「ヨウコウ(陽光)」という品種だそうです。「レンギョウ」という、黄色いお花とのコントラストもきれい!

さまざまな品種の桜が咲いているほか、昭和記念公園の桜は“人との距離が近いこと”も特徴なんだそう。距離が近い分、春らしい写真がたくさん撮影できそう!園内をまわって、お気に入りのフォトスポットを探してみるも楽しいですね♪

・みんなの原っぱ

次にやってきたのは、園内のちょうど真ん中に位置する「みんなの原っぱ」。広大な原っぱの中央には、立川市と昭和記念公園のシンボル「大ケヤキ」がそびえ立ち、来園した人たちを見守っています。5月頃になると、青々とした葉がつきはじめますよ!

原っぱは約11haで、東京ドームが2つまるまる入る広さなんだとか!とっても広いので、思わずパノラマ撮影をしてしまいました。原っぱはスポーツをしたりのんびりしたりと、思い思いに使うことができます。この日も、元気に駆け回るお子さんやピクニックを楽しむ人たちの姿が印象的でした。

原っぱの奥にある「桜の園」では、「ソメイヨシノ」を中心とした桜が咲き誇っています。樹齢40~50年の大木が多いのが特徴です。ちょうど4月の上旬に見ごろを迎えるため、見たい方は今すぐGO~!

「桜の園」を道なりに歩いていくと、頭上には美しい桜のトンネルができています♪桜の間から見える青空もきれいで、思わず深呼吸したくなる美しさ!

・チューリップガーデン

「みんなの原っぱ」からほんの少し歩き、「渓流広場」の付近に2020年オープンした「チューリップガーデン」にやってきました。

ここでは、世界的に有名なオランダの「キューケンホフ公園」をモデルにしているため、本格的なヨーロッパの雰囲気を味わうことができるんです。海外旅行がなかなかできない今、束の間のプチ旅気分を味わえますね♪

「チューリップガーデン」には色とりどりのチューリップが咲いていますが、なんと全部で25万球も咲くのだそう!

赤や黄色、紫と、チューリップをはじめとする多種類の花々が並ぶ姿を見ていると、なんだかとっても元気が湧いてきます♪この日のチューリップはまだ満開ではなかったものの、4月上旬頃に見ごろを迎えるため、今がチャンスかも!

さらにチューリップガーデンでは、周囲に咲いている桜とチューリップとのコラボレーションが楽しめるのも醍醐味。和と洋が融合したような、贅沢な景色に惚れ惚れしてしまいました。

・こもれびの池周辺

そしてこの日、ちょうど見ごろを迎えていたのが「こもれびの池」の周辺にある「イトザクラ」、別名「シダレザクラ」です。思わず足を止めるほど、ハッとする美しさ。桜の周りには、その美しさに魅せられた人たちであふれていました。

青空をバッグに、繊細な様子で枝垂れた桜は「これぞ日本の春」といった風情があります。

園内をおさんぽするだけで、一度にこんなに多種類の桜を見られて大満足でした!

また、園内には歩いて回るのとはまた違った景色が楽しめるので、そちらもおすすめです!サイクリングコースがある。

現在、昭和記念公園では5月29日(日)まで「フラワーフェスティバル2022」が開催中です。期間中の園内では、ソメイヨシノやナノハナ、チューリップ、ネモフィラ、シャーレ―ポピーなどのお花が次々とリレーのように咲き誇ります。ぜひ時期を変えて訪れて、それぞれの春の景色を楽しんでみてくださいね♪

国営昭和記念公園
東京都立川市緑町3173
042-528-1751
入園料(一般): 大人(15歳以上)450円、小人(小・中学生)0円、シルバー(65歳以上)210円
https://www.showakinen-koen.jp
※最新の開園時間や休園日はHPにてご確認ください。

【2】GREEN SPRINGS(グリーンスプリングス)

お花を見てすっかり春気分を満喫したあとは、もう一度「あけぼの口」に戻って、今度は「GREEN SPRINGS(グリーンスプリングス)」をおさんぽしてみます!

「GREEN SPRINGS」は、2020年にオープンした複合施設。約39,000㎡の広大な敷地には、芝生エリアやショップ、レストラン、オフィスやホテルなど、多種多様な施設が集まっています。

2階の広場では、洗練された空間の中をたくさんの植栽が彩っています。

この空間は、「空と大地と人がつながる“ウェルビーイングタウン”」をコンセプトに、都市機能と自然が交差する立川の立地特性を活かしてつくれたのだそう。

自然に囲まれながら、おさんぽやお買い物を楽しむことで「自分の幸せ」について考えるきっかけを与えてくれる場所です。なんだか素敵ですね♪

都会的でスタイリッシュな空間の中には、ところどころに“遊び心”も散りばめられているんです。たとえば、ふと足元に目を向けると気がつくサイン。さっきまでおさんぽしていた「昭和記念公園」をはじめ、「富士山」や「スカイツリー」など、日本を象徴するスポットの方角が示してあります。

「自分がいま日本のどこにいるのか」なんてあまり意識することはありませんが、ここに立ってみると、なんとな~く実感できるのではないでしょうか?

石には地図が刻まれています!

植栽の片隅に何気なく置いてあるこちらのサインは、多摩川の上流に実際に転がっていた石を運んできたもの。自然の素材を使うことで、より自然を身近に感じることができます。

広場の中にはほかにもさまざまなユニークポイントがあるので、ぜひおさんぽしながら探してみてくださいね♪

広場をそのまま進んでいくと、ライブエンタテインメントホール「立川ステージガーデン」があり、その屋上から延びる水が流れる階段「カスケード」があります。約120m続くこの階段、実は“滑走路”に見立てているんです。

階段の上から見た景色。きらきらと光る水面が美しい~。

なぜ滑走路かというと、立川は航空機を作っていた歴史があり、空にゆかりのある街だから。ちなみに、階段に流れる水は入ることもできます。夏は足を浸してみたら気持ちよさそうです♪

階段を上がった先には、飛行機をモチーフにしたオブジェも!滑走路から気持ちよく空へと飛び立つ様子が浮かんできますね。

横から見ると、赤い部分が反射してハートマークに見えるのもオシャレ♪

そのまま道なりに進んでいくと、なにやら開けた場所につながっていました!

ここは「スカイデッキ」といって、「昭和記念公園」の緑が見渡せる絶景スポットです。この日はあいにくモヤがかかっていたのですが、快晴の日には富士山がはっきりと姿を現すそうです!

写真提供:GREEN SPRINGS

今度こそぜったいに富士山を見るぞ~!

「スカイデッキ」には、段々になった休憩スポットの「だんだんテラス」もあります。青空の下、好きな場所に腰かけてコーヒーやビールを飲んだり、景色を見たりしながらゆっくりと休憩できます。

夜になるとライトアップされて、一気にロマンチックな雰囲気に!穴場のデートとしてもおすすめです。

また、「だんだんテラス」のすぐ横には「The Dragonfly Bar(ザ ドラゴンフライ バーバー)」というバーがあるので、こちらでお酒をテイクアウトすることもできますよ♪

「GREEN SPRINGS」には、お子さん連れの方や学生さん、お年寄りなど、幅広い年齢の方が訪れ、思い思いの時間を過ごしています。

定期的に“ウェルビーイング”につながるイベントも開催し、今後ますます盛り上がっていく予感。立川にできた新たなお出かけスポット、要チェックです!

GREEN SPRINGS(グリーンスプリングス)
東京都立川市緑町3番1
042-524-2222
https://greensprings.jp

・Sestina(セスティーナ)

敷地内をひととおり見てまわり、「さすがにお腹が空いた~!」と体が訴えはじめたところで。「Sestina(セスティーナ)」というカフェに立ち寄ってみることにしました。

「Sestina」は、中目黒に本店があるオールスクラッチ(店内で手作り)のパン屋さん「トランスパンテ」の姉妹店です。

ショーケースには、手作りのサンドやデザートが陳列♪

店内では、モーニングやランチに食べたいキッシュやサンド、パニーニなどのお食事メニューから、タルトなどの各種デザートを販売しています。

そしてなんといっても、系列店では初となる「ジェラート」をメインとしたお店なんです!クラシックなイタリアンジェラートをベースにした、数種類のオリジナルフレーバーを提供しています。

店内にはジェラートの製造室が併設されているので、いつでも出来たての味わいを楽しめます♪

まずはさくっとお腹を満たすために、数種類のパンやパニーニに+680円でサラダ・スープ・ドリンクがついてくるミニセットを注文。この日は「ほうれん草とモッツアレラのパニーニ」をチョイスしてみました!

パニーニは、注文を受けたから焼くためアツアツの状態で食べられます♪チーズがとろっとあふれていて、今にもかぶりつきたい~!

カリッと香ばしい生地の中で、ほうれん草のほろ苦さとモッツアレラチーズのまろやかな風味、ハムなどの具材の旨みがまとまって、味わいのバランスが抜群!歩き疲れた体に、一気に元気をチャージしてくれました。

食後のデザートとして、お店で人気の「ミルク」「キウイとバナナ」の2つのフレーバーをダブル(617円 ※イートイン時)で食べることに♪

ジェラートを盛るときに、舌触りがなるべくなめらかになるようヘラで一度混ぜ合わせるのもこだわりなんだそう。

きました~!こちらがお店自慢の本格派ジェラート。カップにたっぷりと盛られておいしそうっ。

お店で定番の「ミルク」は、生クリームと牛乳を惜しみなく使い、ミルク感のある濃厚な味わいが楽しめます。ホワイトベースを一晩寝かせることで、さらに奥行きのある味わいを引き出しています。濃厚なのにさっぱりとした味わいは、どんな人にも愛されそう♡

「キウイ&バナナ」は、お子さんに大人気のミックスフレーバー。キウイ=酸味のあるイメージですがまったくそんなことはなく、バナナの優しい甘さとマッチして爽やかに食べられます。キウイの実もゴロゴロと入っていて贅沢!

フルーツ系のフレーバーには生の果実を使い、なるべく素材本来の味わいを生かすよう工夫を凝らしています。まずは作り手のスタッフさんたちが自分たちで食べてから、果実の割合などを調整するそうですよ。

今回は定番フレーバーを2種類食べましたが、旬のフルーツを使った期間限定フレーバーもぜひお試しあれ♪

Sestina(セスティーナ)
東京都立川市緑町3-1 GREEN SPRINGS 2F W2棟
042-595-7888
営業時間:10:00〜19:00
定休日:無休
http://trasparente.info

・AMEKAZE(アメカゼ)

お腹もすっかり満たされたところで、最後は1階にある「AMEKAZE(アメカゼ)」でショッピングを楽します!

福島県郡山市に本店を持つ「AMEKAZE」は、全国の都道府県の“ローカル”を売る食のセレクトショップ。

ここでは、お菓子やおつまみ、お酒や調味料などを中心に、普段スーパーで見かけないちょっと珍しいもの、生産が多くないレアなものと出合うことができます。

店内の一画には、「AMEKAZE」を運営する「小田原屋」の商品を販売するコーナーも。漬物や佃煮など、ご飯のお供から万能な調味料まで、バラエティ豊かな商品が並んでいます。

たとえば小田原屋の「べったら漬け」は、麹のかわりに米を使って漬けることで、さっぱりとしたクセのない味わいが人気です。

どれもおいしそうで迷っちゃう!

“3個で1,000円”の漬物コーナーは、ギフト用に買っていく人も多いそうです。

ちなみに、一番人気は「ラー油きくらげ」。名前だけで食欲がそそられますね!ご飯のおとにも、お酒のおつまみにも重宝します。無添加で、身体にやさしいのもポイント。

向かいの棚には、オリーブオイルなどの瓶詰め調味料がずらりと並んでいます。

「食べるオイル」シリーズの中でも、人気ナンバーワンは「食べるオリーブオイル」。パスタやカルパッチョなどに使うだけで、おうちでお手軽イタリアンが楽しめるなんて魅力的~!

さらに気になるコーナーを発見!ここでは、10gごとにそれぞれ値段の異なるナッツやドライフルーツを、量り売りで好きな分だけ買うことができます。

ケースにびっしりと入ったナッツは、なんだか海外っぽい雰囲気でオシャレ!

ナッツの出し方は、ケースの下に容器を用意して、ハンドルをぐるりと回すだけ。

ハンドルを回した分だけナッツがざざーっと出てきます。回すのが楽しくて、ついつい多めに出してしまう人も多いんだとか(笑)。たくさんあるナッツの中で、殻のついていない「無塩ピスタチオ生」が一番人気。

無塩なので、ピスタチオ本来の風味を濃く感じられます。そのまま食べてもおいしく、お菓子づくりなどにも活用できますよ。

ドライフルーツも魅力的♪

気になるものがあったときは、店員さんに伝えて試食も可能です♪実際に食べてから買えるのはうれしい!

店内には食品だけではなく、お酒も充実しています。福島の本店よりも断トツの広さ・種類を誇るワインコーナーには、ナチュラルワインを中心にラインナップ。その数、およそ240種類!これだけのワインが買えるお店は、立川でもかなり貴重です。

全国各地のクラフトビールを中心に揃えたビールコーナーには、約120種類の珍しいビールがびっしり。クラフトビール好きの方も唸るほど、バラエティ豊かなビールが並んでいます。また、ビールの種類は時期によって入れ替わるので、何度来ても楽しめそう♪

もちろん、立川のブルワリー「TACHIHI BREWERY」のクラフトビールもあります。近所にお住いの人も、地元のクラフトビールを知る機会になりそうですね!

また、常温で取り扱いがOKのお酒は、その場で買って包んで手土産にすることもできます。お酒好きのあの人の、喜ぶ笑顔が目に浮かびます。

私もナッツやビールのお土産を買って、おうちで一杯!歩く距離は長かったですが、とても充実したおさんぽになりました。一人で、家族や友達と一緒に、春の立川さんぽを楽しんでみてくださいね♪

AMEKAZE(アメカゼ)TACHIKAWA GREEN SPRINGS店
東京都立川市緑町3−1 GREEN SPRINGS E1-103
営業時間:10:00~20:00
定休日:無休
https://www.instagram.com/amekaze2017/

おさんぽのおさらい

立川駅→①国営昭和記念公園(さくら橋、みんなの原っぱ、桜の園、渓流広場、こもれびの池)→②GREEN SPRINGS(Sestina、AMEKAZE)→立川駅

行程:9.2km
所用時間:1時間52分
予算:3,000円+交通費

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さんぽに行ったライター

北海道出身のお散歩ライター。知らない街をふらりとお散歩するのが好き。