アスレチックパークにお座敷カフェ…etc. 子どもも飽きずに四季を感じる「八幡山」もみじ狩りさんぽ

街中は、今が紅葉の見どころの真っ最中! 紅葉といえば、神宮外苑いちょう並木や小石川後楽園が有名ですが、人ごみの中に、ただ紅葉を見に行くだけでは、子どもも退屈してしまいますよね。
そこで今回は、都内でもゆっくり紅葉を楽しめて、アスレチックや児童公園もある「蘆花恒春園(ろかこうしゅんえん)」に出かけてみました。「蘆花恒春園」付近には、京王線「芦花公園駅」もありますが、徒歩なら京王線「八幡山駅」で降りたほうが近くてオススメです。

今回のおさんぽルート

八幡山駅→①caffé LOCASA(カッフェロカーサ)→②蘆花恒春園→③アトリエ・ヨロイヅカ→八幡山駅

行程: 3.5km
歩数:5,800歩
所要時間:43分+食事、遊び
予算:3,000円

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世田谷区と杉並区の境目に位置する京王線の「八幡山駅」。京王線の中でも小さな駅というイメージがありますが、ファストフードやレストラン、大きなスーパーマーケットもあり、お買い物や食事には困りません。実は構内の一部だけが世田谷区にまたがっていて、「八幡山」という地名は世田谷区のものなんです。知っていましたか⁉

駅を降りると高架下から電車が見え、電車好きの男のコにはたまらないロケーションです。

改札を降りて右手に行くと、ちいさな商店街があります。車があまり通らないこの道は、下町風のケーキ屋さん、おしゃれなカフェなどもあり、のんびり歩くことができますよ。午前中は太陽が正面から昇ってきて日当たりがいいので、暖かくほがらかなおさんぽコースです。

昭和な雰囲気の和洋菓子店。ショーケースには昔ながらのショートケーキやチーズケーキが見えました。
マフィンがテイクアウトできるカフェは、ランチのカレーがおすすめメニュー。
商店街を越えると、なつかしの団地が右手に見えてきます。

団地を通り過ぎたら、いったん「蘆花恒春園」を通り抜け、カフェ「caffé LOCASA」までランチに行きましょう。「蘆花恒春園」をめぐるのは、お腹を満たしてから、あとでゆっくりと。

1おもちゃもある子連れ対応お座敷カフェ「caffé LOCASA」

子ども連れのママがゆっくりとリラックスして食事を楽しめるように、というオーナーの思いでつくられた、「caffé LOCASA」へ。「蘆花恒春園」沿いの道にあって、公園ママたちに人気のお店です。

アンティークな建物は、どこを撮っても絵になります。

お店の奥には、子どもが遊べる絨毯敷きの小上がりスペースがあります。おもちゃや子ども用のキッチン、絵本もあって、ママ友と何組かでランチするにはぴったり。もちろんテーブル席のほうにも子どもが座れるよう、キッズチェアが用意されています。保育園や幼稚園のママ会などで貸切(親子8組から貸切可)にすることもでき、オードブルなど普段食べられないブッフェメニューをいただくことができます。

靴を脱いで上がる絨毯敷きのスペースには、かわいいキッチンでおままごとをしながらごはんを待つことができます。キッズメニューと大人メニューを頼むと100円引きになるのも、ママに嬉しいプランです。
天気のよい日は外のテラス席も気持ちよくておすすめ。ペット連れならこちらで。

パスタやパンプレートなどさまざまなキッズメニューがありますが、アレルギーのある子もみんなと楽しく食事ができるように、卵と乳製品を使っていない和風ハンバーグやスコーンなども用意されています。この日キッズプレートについていたシフォンケーキも、小麦粉を使わずグルテンフリーで作られていました。

キッズメニューの「和風ハンバーグプレート(税込900円)」は、その日のおやつとジュースつき。我が家は娘が小麦粉と卵のアレルギーなので、こういうメニューがあると大助かり。貸切のときなども相談に応じてくださるとのことです。
caffé LOCASA(カッフェロカーサ)
東京都世田谷区粕谷1-6-27 フジ1F
050・3476・5312
営業時間 9:00-20:00(月火は10時オープン、日月は18時まで)
定休日 不定休
https://r.gnavi.co.jp/20h4mpay0000/

🐾

ランチを済ませたら、さきほどの「蘆花恒春園」に戻ってみましょう。

2アスレチックも楽しめる、紅葉がきれいな蘆花恒春園

「蘆花恒春園(ろかこうしゅうんえん)」という名前はあまり馴染みが無いかもしれませんが、一般的には「芦花公園」という名前で知られている都立公園です。京王線の駅名にもなっていますよね。

現在公園内に工事している部分がありますが、それでも広くてのどかです。
地域活性化のためにつくられた「やごの楽校」や「トンボ池」では、生き物の観察会が行われることも。池にはヤゴ以外にも、野鳥がたくさん訪れるそうですよ。
はっとするような美しさの木々が、公園中で観られます。

ここはただの公園ではなく、明治・大正期の文豪である徳冨蘆花と愛子夫人が20年間過ごした住居と庭を中心につくられたもの。園内にある記念館には、原稿や手紙など、蘆花の遺品が展示されています。

児童公園やフィールドアスレチックがあり、お弁当やお茶ができるあずまやも。
徳冨夫妻の住居は中に入って見学することができます。

園内には桜やくぬぎ、銀杏、コナラ、竹林などの木々や、萩や菜の花、コスモスなどの四季折々の草花が楽しめる手入れの行き届いた花壇など、自然を満喫できるスポットがいっぱいです。子どもたちは、ふかふかの落ち葉を両手いっぱいにすくって投げて遊んだり、どんぐり拾いをしたり…。いろいろな形の葉っぱや実を拾って、工作に使うのもおすすめです。

松ぼっくりやプラタナスの実、どんぐりもいっぱい。クリスマスリースをつくるのに使ってもいいですね。
蘆花恒春園
東京都世田谷区粕谷1-20−1
03・3302・5016
開園時間 9:00~16:30(恒春園区域)徳冨蘆花旧宅および蘆花記念館は16:00まで
定休日 火(祝日は営業)
https://www.tokyo-park.or.jp/park/format/index007.html/

🐾

4季節を感じる旬食材でつくられた色とりどりのケーキ

来たときと同じように「八幡山駅」まで戻ったら、駅を通り越して2分ほど歩くと、見えてくるのが「アトリエ ヨロイヅカ」。言わずと知れた、鎧塚俊彦シェフのパティスリーです。帰ってから食べるおやつを選んでいきましょう。

商店街の中でも一際目立つおしゃれな外観が目印です。
店内には、生ケーキの他に、チョコレート、焼き菓子、タルトなどのスイーツが並んでいて、目移りしてしまいます。

都心に行かないと買えないと思っていたヨロイヅカのケーキが、並ばずに手に入るのは魅力的ですね。旬の食材を使った新しい商品が季節ごとに並ぶので、何度来てもショーケースの移り変わりを見たり、毎年同じ時期に食べられるものを楽しみにしていたりする方も多いそう。

毎朝焼き上げられるタルトは、ベルギーチョコを使った「タルトショコラ(税込850円)」など数種類が並びます。
注文を受けてからクリームを入れてもらえる「シュー・ア・ラ・クレーム(税込250円)」は食べ歩きにも◎。
青森産の紅玉を丸ごと使って焼き上げた「タルトタタン(税込530円)」は、キャラメリゼしたりんごが香ばしい。
いちばん人気の「モンブラン(税込560円)」はラム酒を使った洋風のものの他に、和栗を使った和風のものも。

 

アトリエ・ヨロイヅカ
東京都杉並区上高井戸1-8-3ミュージックハイツ1F
03・3306・6024
開館時間 11:00-19:00
定休日 火曜日
http://www.grand-patissier.info/

ケーキを買ったら、おさんぽはおしまい。家に帰ったら、さっき拾ったどんぐりや木の実で遊びながら、今日の楽しかったことを子どもたちと話したり、次はどこにおさんぽ行こうかってgoogle mapを眺めたり。ぜひ紅葉がきれいなうちに「八幡山」さんぽに行ってみてみてくださいね。

 

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おさんぽのおさらい

八幡山駅→①caffé LOCASA(カッフェロカーサ)→②蘆花恒春園→③アトリエ・ヨロイヅカ→八幡山駅

行程:3.5km
歩数:5800歩
所要時間:43分+食事、遊び
予算:3000円

 

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さんぽに行ったライター

ライター・料理家。 出版社に勤務したのち、フリーライターに。食をテーマにした記事やグルメ取材、食品パッケージのコピーなどの執筆のほか、「野菜をもっとおいしく」をモットーに、レシピ開発や撮影のフードスタイリング・調理にも携わる。ロケ弁やケータリングフードを作る「オウチゴハンヤ」も時おり開業。4歳と12歳の母でもある。