<<週末トラベル>>母と子で行くママ友旅、小雪舞う冬の金沢さんぽ 《前編》

3年前に北陸新幹線が開通して、都心からぐっと行きやすくなった石川県金沢市。東京駅から最速2時間半で行ける近さで、北陸ならではの食文化や伝統工芸などに触れることができるとあって人気の旅先です。金沢駅を中心に、有名な兼六園や21世紀美術館をはじめ、町家カフェや土産物屋などが並ぶ茶屋街や市場など、どの観光地までもバスに乗ればすぐ。子ども連れでの移動にも困りません。

今回はそんな金沢へ、ママ友グループと旅をしてきました。

今回のおさんぽルート

①金沢駅→②金沢県物産館→③寿し駒兼六園店→④Café PRESTAT→⑤甘納豆かわむら→⑥金沢のピクルス→⑦三井ガーデンホテル金沢

行程: 6.1km
歩数:20,000歩
所要時間:2時間+ランチ、絵付け体験
4000円(交通費別)

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東京駅から北陸新幹線かがやきに乗ると、金沢駅までおよそ2時間半。東京駅の新幹線ホームには、続々とたくさんの新幹線がやってきて、電車好きの男の子にはたまらない場所。
少し早めに行って新幹線を眺めたら、かがやきに乗って出発!

連結部分が見られるのも東京駅ならでは。
新幹線の中で子どもが静かにしていられるよう持って行きたいのは、付録のついた子ども雑誌! なぞなぞや読み物などいろんなページがあって◎。
母子の旅は荷物を軽くすることがいちばん!

着替えは最小限にとどめて、小さな一泊用のキャリーケースに全員分の荷物を詰め、お土産はベビーカーにかけて移動できるように。幼児とママだけなら、リュックも手軽でオススメ◎。

1世界でもっとも美しい駅第6位に選ばれた「金沢駅」

到着した金沢駅は、圧巻の造りでした。大きな傘をイメージして建造されたガラス製のドームは、アートそのもの。もてなしドームという愛称で親しまれ、観光で訪れる方々をお迎えしています。

金沢駅に到着! 取材日(1月上旬)の天気は小雨。でも風はなく東京の方が寒いかも、と思ったくらい。
奥に見えるのが能楽の鼓をイメージして作られたという鼓門。

 

 

 

 

駅の改札を降りると、かわいいスタンプが押せる。旅のお土産に。

駅から金沢城方面に向かって歩きながら、街を散策します。荷物がいっぱいで大変なときは、金沢駅のコインロッカーに預けましょう。

金沢城のお堀の周りは静かで心地よいさんぽ道。
道に残る雪に子どもたちは大はしゃぎ。


のんびり街を見ながら歩いていくと、ちらほらと雪が舞いました。地元の人曰く、金沢の天気は雨や曇りであることが多いそうで、この日も雪が降ったりやんだり、晴れ間が見えたりコロコロと変わる空模様。足元の防寒対策は必須!

2子どもたちのしあわせや健康を願う「加賀八幡起上り」に絵付けしよう

最初に向かったのは、「石川県観光物産館」。ここは金沢の伝統工芸や和菓子作りなどが体験できる他、金沢の作家さんによる手仕事のお土産物もいっぱい。

一階は広々と奥までお土産が並ぶフロアに。
これが起上り小法師の見本。かわいいでしょ?


見本の小法師を見ながら絵付けするのもよし、オリジナルを作るのもよし。悩みながら描いた小法師は、旅の記念品になりますよ!

いろんな色の小法師からひとつ選んで(1個税込1030円)。
底にある穴に串を刺し、ポスターカラーで絵を描いていく。
子どもたちは真剣そのもの。下の子(3歳)でも楽しくお絵描きできる。
細い筆で細い絵柄も描きやすい。


人によりますが、出来上がりまで子どもでもだいたい30分くらいで仕上がります。ポスターカラーが乾かないときのためにドライヤーがあり、しっかり乾かしてから持ち帰ることができます。

石川県観光物産館
石川県金沢市兼六町2-20
076・222・7788
営業時間 9:50-17:50
定休日 火曜
https://kanazawa-kankou.jp/

3同じフロアにあって便利! 金沢といえば海鮮丼!

集中して作業したあとは、同じフロアにある「寿し駒兼六園店」でランチ。お寿司にうどんがついたお子様セットもオーダーできます。

日本海で獲れた新鮮な魚介類をふんだんにのせた海鮮丼や、熟練した職人さんが作る握り寿司など、メニューを見ながら悩んでしまいます。
注文したのは上丼(税込2500円)。カニやタコ、白エビなどが盛りだくさん。

 

寿し駒兼六園店
石川県金沢市兼六町2-20・2F
076・262・0072
営業時間 11:00~15:00(L.O.14:30)
定休日 火曜
https://r.gnavi.co.jp/r039400/

お腹がいっぱいになったら、物産館を出てすぐの兼六園下でバスに乗りましょう。主な観光地をめぐってくれる「金沢周遊バス」が便利。バスであれこれまわるときは、一日乗車券がオトクです。

外は雪がちらほら。寒かったー!

西茶屋街に入る手前でバスを降りたら、風情ある茶屋街に入ってみましょう。

金沢には、にし茶屋街、ひがし茶屋街と、主計町茶屋街の3つの茶屋街がある。
にし茶屋街は、規模は小さいものの人気店が集まっている。子連れでぷらりとするにはちょうどいいサイズ。
資料館や工芸体験の店も並び、どこを撮ってもフォトジェニック。

 

 

 

4町家を改装した、にし茶屋街のチョコレートショップ「Café PRESTAT」

大通りから少し茶屋街の通りに入ると、英国王室御用達のチョコレートブランド「PRESTAT」が展開する、日本初の路面店が右手に見えてきます。二階はお座敷をそのまま活かしたカフェになっていて、パフェや軽食を食べることができるんです。

夜はライトアップされてムードがあるので、大人だけでぶらつくときは夜に。

実は金沢はチョコレートの消費量が日本有数という、スイーツが大好きな街。茶道に親しみがあり、お茶のときは甘いものという文化が根づいているから、おいしいお菓子に目がないのかもしれません。

薄いチョコレートタブレット「ウェイファーシリーズ」(税込2862円)は、紅茶やシーソルトキャラメルなどいろいろな味が。
一番人気は「ピンクシャンパントリュフ」(税込3402円)。ストロベリーを思わせる風味とお酒の香りが人気で、故ダイアナ元妃も一番大好きだったとか。

 

 

 

 

 

 

二階のカフェからは、にし茶屋街を見渡しながらお茶することができる。お座敷なので靴を脱いでのんびり。

町家を改装した古い建物のため、二階の足音が一階に響きます。こじんまりしたお店なので、走り回ったり騒いだりしないように、子どもから目を離さないように気をつけて。

Café PRESTAT
石川県金沢市野町2-24-2
076・256・3338
営業時間 ショップ11時~22時(日・祝11時~18時)
カフェ11時~16時
定休日 不定休
https://cafeprestat.jp/

 

5店内で食べられる消費期限5分のモナカが絶品! 「甘納豆かわむら」

続いて向かったのは、甘納豆の専門店。甘納豆というと、表面に砂糖がまぶされて甘い! というイメージがあるのですが、「甘納豆かわむら」の甘納豆は、ほどよい甘さで手が止まらないほど。かわいいパッケージで小さな袋タイプもあり、ひとつひとつが気軽に買える価格で、会社や友だちへの旅のお土産にぴったり!

店内にずらりと並ぶのは、オーガニックのひよこ豆や大納言、大浜だいず、紫花豆などさまざまな豆の甘納豆。
店の奥には豆を炊く大きな釜が。ここでふっくらとした甘納豆ができあがる。
一袋が250円程度と買いやすい。西洋野菜やフランボワーズなどの変わり羊羹もおすすめ。

「甘納豆かわむら」の看板メニューといえば、お店の隣にある別棟の飲食スペース「ノマノマ」で食べられる、消費期限5分のモナカ! 水分でしなしなになってきてしまうので、餡を包みたてのパリパリなモナカに、急いでかぶりつきます。

大ぶりのいちごに、マスカルポーネチーズとミルクあんがたっぷりと入っている。
モナカの食感が時間を追うごとに変わっていくので、感覚の違いを楽しんで。


この日は、干し柿モナカやリンゴと芋あんモナカなどのラインナップの中から、「フレッシュいちごモナカ」(税込432円)をチョイス(季節によってモナカの種類は変わります)。マスカルポーネクリームチーズの塩気と、和風のミルクあんの甘みが相まってペロリと食べられちゃいます。

甘納豆からむら
石川県金沢市野町2-24-7
076・282・7000
営業時間 平日 9:30~18:00・日祝 9:30~17:00
ノマノマは9:30~16:30
定休日 第一火曜
http://kawamura.luna.weblife.me/index.html

6金沢の優しさが集まってピクルスに。「金沢のピクルス」

続いてにし茶屋街を反対方向に戻り、入口のところにあるのがピクルス屋さん。流通に乗せられず捨てられる運命だった野菜をピクルスとして蘇らせたのが、この「金沢のピクルス」。加賀野菜や旬の野菜を使ったピクルスのほかにも、金沢ならではのお土産ものも棚にずらりと並びます。

色鮮やかで、ついお土産にしたくなるかわいさ。
ちょうど店内ではピクルスをカットしている最中。保存料や添加物を極力使用せず、自然な味が楽しめる。
店内には、その場で食べられるアイスなども。

 

金沢のピクルス
石川県金沢市野町2-25-7
076・208・3341(本社番号)
営業時間平日 10:00~18:00
定休日 不定休
https://kanazawa-pickles.jp/

7伝統工芸を感じる「三井ガーデンホテル金沢」へ

にし茶屋街を出たら、徒歩で今夜の宿泊先に向かいましょう。「三井ガーデンホテル金沢」は、今年2019年の1月11日にオープンしたばかりの新しいホテル。伝統の加賀友禅模様やアート作品に触れ合えるデザインで、ホテルにいながらも金沢らしさを満喫できるのが魅力的です。

金沢城下の石畳のような床や、日本一の生産量を誇る金沢の金箔を施したパネルなど、金沢ならではのロビー。
エレベーターホールの壁に飾られたのは、和菓子で使う型のアート。

小学生ひとりと幼児ひとりの我が家は、クイーンサイズのベッドが入っているスーペリアダブルのお部屋へ。どのお部屋も、友禅が描かれていたり、金色がルームカラーになっていたり、和のテイストに気分が上がります。

ママ友と幼児だけなら、こんなお部屋も。広くて子どもたちもわいわい大喜び。

そして大勢で宿泊するときに楽しいのが、大浴場! 金沢城址公園が見える大きな窓から夜景を眺めて、一日歩き回った疲れを癒しましょう。

プールのように広々とした浴槽でゆっくりリフレッシュ。
三井ガーデンホテル金沢
石川県金沢市上堤町1−22
076・263・5531
https://www.gardenhotels.co.jp/kanazawa/

今日のおさんぽはこれでおしまい。
後編では、和菓子作りのワークショップ体験や、金沢の台所「近江町市場」の散策のもようをお届けします!

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おさんぽのおさらい

①金沢駅→②金沢県物産館→③寿し駒兼六園店→④Café PRESTAT→⑤甘納豆かわむら→⑥金沢のピクルス→⑦三井ガーデンホテル金沢

行程: 6.1km
歩数:20,000歩
所要時間:2時間+ランチ、絵付け体験
4000円(交通費別)

 

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さんぽに行ったライター

ライター・料理家。 出版社に勤務したのち、フリーライターに。食をテーマにした記事やグルメ取材、食品パッケージのコピーなどの執筆のほか、「野菜をもっとおいしく」をモットーに、レシピ開発や撮影のフードスタイリング・調理にも携わる。ロケ弁やケータリングフードを作る「オウチゴハンヤ」も時おり開業。4歳と12歳の母でもある。