夏はもうすぐそこ。だんだんと暑くなる季節に思うことは、「水族館で涼し気に泳ぐ魚たちに会いた~い!」ということ。そこで、昨年7月にオープンしたばかりの「カワスイ 川崎水族館」へ行ってみることに。ついでに、川崎駅の周辺もぶらりとおさんぽしてみました♪
今回のおさんぽルート
川崎駅→①カワスイ 川崎水族館→②川崎駅前仲見世商店街→③ラ チッタデッラ→④住吉 アゼリア店→川崎駅
行程:1.4km
所要時間:18分+休憩
予算:3,000円
今日のおんさぽは、JR川崎駅からスタート。この日はおさんぽにふさわしい、気持ちのいいお天気でした♪
【1】カワスイ 川崎水族館
「カワスイ 川崎水族館」は、駅の東口から徒歩1分の商業施設「川崎ルフロン」の中にあります。
「カワスイ」は昨年の「川崎ルフロン」の大規模リニューアルに伴い新しく併設されたそうですが、既存の商業施設にオープンした水族館は、実は日本初なんだとか。
「カワスイ」の受付は10階にあるので、さっそく直通エレベーターで向かいます!
チケットカウンターでチケットを購入し、いよいよ館内へ。すると何やら、壁に森の木々が映し出されています。そこに、トラやカバなどの動物たちが動いているではありませんか…!これは「プロジェクションマッピング」という壁に映像を映し出す技術で、「カワスイ」の館内ではゾーンごとに異なるプロジェクションマッピングを楽しめます。
昼と夜でちがった映像が流れるようなので、どの時間帯に訪れても楽しめますね!
まず最初にやってきたのが「多摩川ゾーン」。あれ、多摩川って、あの多摩川だよね??
そう、ここは川崎市内を流れるあの多摩川を再現したゾーンなんです。多摩川に棲む「ヤマメ」や「オイカワ」、「コイ」などの魚たちを、上流・中流・下流ごとに水槽が分けられていて、どの場所にどんな魚が棲んでいるのかを知ることができます。
水槽の背面には、実際の多摩川の映像が映し出されているほか、本物の植物も植えられています。それらを合わせて楽しむことで、多摩川の雰囲気をより身近に感じることができるんです。地元の方にとっては、おなじみの景色かもしれませんね。
また、こちらの水槽で気持ちよさそうに泳いでいる「アユ」は、一時は川の汚染により多摩川から姿を消してしまっていたんだそう。現在では、川が少しずつ綺麗に戻ってきたことで、またその姿を現しているようです。そういった現実を知ることで、「魚たちにとっての大切な棲みかを守らなきゃ!」という気持ちにさせてくれますよね。
また、水槽横にあるQRコードをスマホで読み込むと、魚たちの説明が出てくるという最先端の機能も。一度読み込むと、好きなタイミングでいつでも情報を読み返せるので、マイペースに魚のことを調べることができます!
先に進むと、今度はオセアニア・アジア地域に生息する、多種類の生きものたちに出会える「オセアニア・アジアゾーン」に。
ここでスタッフさんが説明してくれたのですが、「カワスイ」は、既存の施設につくられた水族館のため、通常の水族館とは違い、重さの規定が非常に厳しいのだとか。
そのため海水の濾過槽が置けず、海水ではなく淡水や川・湖に棲む生きものたちを中心に展示しているのだそう。そのため、ほかの水族館とはちょっと違ったユニークな生きものに出会えます。また、海水ではないため水槽の中には珊瑚はなく、その代わり、水草で緑を感じられるようになっています。こうしたほかの水族館との違いを見つけるのも面白いですね!
ユニークな生きもののひとつが、オセアニア・アジア地域に生息する「テッポウウオ」という魚。口に含んだ水を鉄砲のようにピュッと発射することで、葉の上にいる虫などを落として食べることから、この名前がつけられたそうです。毎週、火・木・土・日曜は、そんなテッポウウオの貴重なごはんタイムが見られるイベントも開催されています♪
また、「カワスイ」には、世界初の水中ライブカメラを使用し、リアルタイムで動く水槽内の生きものをAIが認識して解説してくれる、最先端のスクリーンも搭載されています。今までにない方法で、生きもののことが知れるのはワクワクしてしまいますね!
魚以外にもたくさんの生きものに出会えるのも、「カワスイ」の魅力のひとつです。例えば、オーストラリアに棲んでいる「ワライカワセミ」。日本のカワセミとは種類が異なり、「ワッハッハー!」という人間の笑い声のような鳴き声が特徴です。
今はスタッフの方と一緒に、呼んだら来る・お客さんの前で笑うことなどができるよう、日々トレーニング中なんだそうです。がんばれ、カワセミ~!
そして次にやってきたのがアフリカゾーン。世界最古の大地・アフリカの水辺に暮らす生きものたちに出会えるゾーンです。ちなみに、各ゾーンの雰囲気に合った照明やBGMの演出もあるので、雰囲気抜群なんです!
このゾーンでは、アフリカの大地が隆起してできた湖で、独自の進化を遂げたカラフルな魚たちが出迎えてくれました。そして次のゾーンへと向かうため、エスカレーターを使って10階から9階へと降りていきます。
今度は、熱帯雨林を育む南アメリカに棲む生きものたちがいる「南アメリカゾーン」へ。
ここには、水族館の普段は見ることができない裏側を公開した「アグア・ラボエリア」や、世界最大級の湿地「パンタナル」を再現した「パンタナルエリア」、雨季にエメラルドグリーンの湖が現れる謎深き真っ白な砂丘「レンソイス」を再現した「レンソイスエリア」など、それぞれに魅力を持った3つのエリアが楽しめます。
そんな「南アメリカゾーン」を通り抜けると、突然巨大な水槽が目の前に!?…と思いきや、こちら実は“スクリーン”なんです。「パノラマスクリーンゾーン」では、デジタル映像を使ってアマゾン川の中の様子を再現し、川に棲む「カワイルカ」や「マナティ」との交流が楽しめます。
スクリーン前にある足跡マークに立っていると、イルカやマナティがこちらの様子を見に寄ってきてくれます。つぶらな瞳がかわいい~♡
さらに、こちらが手を振ると手を振り返してくれたり、くるくる回ったりと、リアルタイムで反応してくれるんです!まるで本物のイルカと遊んでいるようで、とっても癒されました♪
そしてさらに先を進んで行くと、青々とした緑が生い茂る「アマゾンゾーン」へとたどり着きました。
アマゾンの熱帯雨林を再現した温室には、5つの水槽が展示されていて、世界最大の淡水魚「ピラルク」や、体調1.3mほどまで成長すると言われる「レッドテールキャット」など、アマゾンで生きる巨大魚たちを見ることができます。
また、「カワスイ」ではイベントが毎日開催されているのですが、そのひとつが、こちらの「アマゾンゾーン」で行われる「アマゾンタイム」です。
私が足を運んだタイミングでは、温室の中にいる「カピバラ」のごはんタイムを見ることができました!草に夢中のカピバラ、なんてあいくるしいんだろう…♡
こうしたさまざまな生きものたちの姿を眺めることで、たっぷり癒しのひとときを味わえました。
そして最後は、種類豊富なお土産がそろう「カワスイ オフィシャルショップ」へやってきました。
ここでしか手に入らないデザインのTシャツや、「ナマケモノ」を持って歩ける(!)ユニークなお菓子など、「カワスイ」のオリジナルグッズが満載でした♪
実は「カワスイ」は、水族館の展示だけではないんです。館内には、モルモットとのふれあい体験ができる「ふれあいパーク」や、猫とふれあいながら川崎駅前の景色を一望できる天空の猫テラス「ソラネコカフェ」など、実際に生きものとふれあえる場所もあります。「もーっと癒されたい!」という人は、ぜひかわいい動物たちとふれあってみては?
また、館内を見て回って歩き疲れたら、「こもれびカフェ Sweet & Cafe」をはじめとするお食事系のお店も。「カワスイ」らしいオリジナルメニューは、マストで頼みたくなるかも!?
さらに、カワスイホールの特設ブースでは、期間限定の特別企画展示も行われています。現在開催されている「黄金さかな博~多摩川で発見!!“黄金色のナマズ”~」は6月30日までですが、またテーマを変えて特別企画展示が開催されるようなので、興味のある展示を狙って行くのもおすすめですよ♪
カワスイ 川崎水族館
神奈川県川崎市川崎区日進町1-11
営業時間:10:00~20:00(最終入館19:00)
※併設する飲食店舗の営業時間は一部異なります。
定休日:年中無休
※川崎ルフロンの休業日に準ずる
※水族館のメンテナンスやイベント等による臨時休業あり
入館料:大人2,000円、高校生1,500円、小・中学生1,200円、幼児(4歳以上)600円
https://kawa-sui.com/
【2】川崎駅前仲見世商店街
ユニークな生きものたちにたっぷりと癒され、次に向かったのは駅前大通りと市役所通りに挟まれた商店街「仲見世通商店街」。
少し歩くと、「銀柳街」というアーケードに続いていました。たくさんのお店が並んでいて、人も多く賑やかな雰囲気です!
屋根には、素敵なステンドグラスが張りめぐらされていました。ステンドグラスを見上げながら、商店街をゆったりとおんさぽするのもいいですね♪
商店街はチェーン店が中心でしたが、花屋さんや美味しそうな居酒屋さん、唐揚げ屋さんなど、ふらりと立ち寄るのにぴったりのお店がそろっていました。
【3】ラ チッタデッラ
そしてそのまま周辺を歩いていると、なにやら遠くに西洋風の建物が…!気になるので、そのまま近くに行ってみることに。すると、急にヨーロッパの街に迷い込んだような素敵な景色に包まれました♪
ここは「ラ チッタデッラ」というショッピングモールで、イタリアのヒルタウン(丘の上の街)をモチーフにデザインされているそうです。石畳みと美しい並木通りが、異国情緒を醸し出しています!
施設の中には、カフェや雑貨屋さん、映画館などさまざまなお店があり、イタリアさながらの風景を楽しみながら、好きなお店に立ち寄ってショッピングを満喫できます。「ラ チッタデッラ」に来たら、ぜひあなたのお気に入りのお店を見つけてみてくださいね♪
【4】住吉 アゼリア店
そしておさんぽの最後は、お土産を買うために地下街へと足を運びました。
やってきたのが、大正6年創業の老舗の和菓子屋さん「川崎大師 山門前 住吉」の駅前店。厄除け大師として知られる「川崎大師」の名物である「久寿餅(くずもち)」を味わえます。私は、一番小さいサイズの2枚入(2~3人用)800円を購入し、自宅で食べてみました♪
箱を開けると、あらかじめ三角形に切り分けられた久寿餅に、黒みつときなこがセットになっていました。7~8枚ほど取り出して食べるのがおすすめみたいなので、久寿餅をお皿に盛り付けて…
黒みつをかけて、きなこを振るえば完成♪食べてみると、もっちりとしながらも歯切れのいい久寿餅が、香ばしい黒みつときなこに絡み合い、素朴ながらも奥深い味わいに。久寿餅が想像よりもさっぱりとしていたので、とっても食べやすかったです!また、久寿餅は「幸せを運ぶ」とも言われているので、なんだか縁起がいいですよね。川崎に訪れたら、ぜひ一度味わってみてください!
住吉 アゼリア店
神奈川県川崎市川崎区駅前本町26−2 アゼリア地下街 370
044-245-1822
営業時間:10:00~21:00
定休日:無休
https://kuzumochi.com/
今回のおさんぽはここまで。「カワスイ」をメインにした川崎さんぽは、なにかと疲れがちな心を、ユニークで愛らしい生きものたちがすーっと癒してくれました。暑くなるこれからの季節、涼し気な魚たちに会いに行ってみませんか?
おさんぽのおさらい
川崎駅→①カワスイ 川崎水族館→②川崎駅前 仲見世商店街→③ラ チッタデッラ→④住吉 アゼリア店→川崎駅
行程:1.4km
所要時間:18分+休憩
予算:3,000円