【高円寺】「敢えて」古着屋さんに行かないおさんぽ

先日ある友人が「高円寺＝古着屋だと思っている人はまだまだ半人前よ」とドヤ顔で語っていました。何だか悔しかったので、私も一人前の「高円寺ウォーカー」になってやろうと思いチャレンジしてみることにしました。ということで今回は「敢えて古着屋に行かない」高円寺おさんぽとなります。絶対に古着屋には行ってやらないぞ。※今回だけ　食や芸術など新しい側面を見つけることができたおさんぽとなっております。高円寺が人気エリアである理由が改めてわかることでしょう。

今回のおさんぽルート

高円寺北口→①スパイスカレー「MANTRA」→②ギャラリー「BLANK」→③「古書サンカクヤマ」→④カフェ「ドッグベリー」→⑤「cotogoto~ことごと~」→高円寺駅南口

行程：1.5km
所要時間：20分＋食事・休憩
予算：￥3,000

1.優しいカレー屋さん「MANTRA」

先日グルメ雑誌をチラ見したときにタイミングよく高円寺のカレー屋さんを見つけました。スパイスに拘っているにも関わらず「辛くない」らしく、カレーは好き！だけど辛いものは苦手！という我儘な私にはピッタリだと思い、まずはこちらで腹ごしらえをすることにしました。

高円寺駅北口に出て、線路を右手に芸術会館通りを200ｍほど歩いていくとございました。

入店すると「いらっしゃっせどうぞ〜」と爽やかなご挨拶。まずはこの可愛い牛乳瓶に入ったお冷を出してくれます。

“瓶1本分のお冷？まさかそれだけ辛いということでは？少しだけ疑ってしまいました”

1種〜3種類選ぶことができ、今回は敢えて「ケイジャンチキンキーマカレー」を注文。「いやそれ辛くない？」と思ったそこのあなた、これは「敢えての選択」です。ジャズィーなBGMに首を揺らしながら待っていると、何とも洒落の効いたカレーが登場。

“かわいい揚げパンが載っていますね。一齧り。美味しい！そうだカレー付けよ。おいし。”

口に入れた瞬間はスパイスが効いたキーマカレーといった感じで、その後に優しい辛みが来ました。ハーブと豆の香りが効いていたので、それらが辛みを程よく調整してくれているような気がしました。まさに「美味しいカレーを食べたいけど辛いのはちょっと」という我儘を聞いてくれる。そんな優しく美味しいカレーでした。トッピングからも拘りを感じ、お好みで追加注文することもできます。また辛さを調節することが可能で、辛いものを注文しているお客さんもいらっしゃいましたので、どのような方でも楽しむことができます。

13時半のタイミングで１人お客さんがいて、私が入った後から２名ずつ出たり入ったりといった具合でした。お洒落で落ち着いた店内なので女性からの人気も高そうでした。

スパイスカレー　MANTRA
〒166-0003 東京都杉並区高円寺南4丁目49-1
営業時間：火～土曜日　11：30～15：00, 17：00～21：00
　　　　　日曜日　　　11：30～17：00
定休日：月曜日
instagram：https://www.instagram.com/spicecurrymantra/

2.さらっと入れるギャラリー「BLANK」

「MANTRA」を出ると正面に懐かしの「こみの整骨院」がありました。学生時代の部活動でこちらの先生にお世話になったことがあり、皆負傷するたびに助けていただいたことを思い出します。

“先生は、通称：神の手と呼ばれていました。どこか痛めた際は是非行ってみてください”

こみの整骨院の右側に「あづま通り商店街」という印を見つけました。直感で入ってみることに。少し歩いていると右手に小さなギャリーを発見しました。ここ最近ギャラリー好きであることもあり、自然と中に引き寄せられました。今回は写真展が開催されていました。

無差別に映り込む老若男女と街の風景。こうして写真を通して街のいろんな面を見ると、東京は案外個性がある場所なのかなと改めて感じました。

9月の展示に気になるものがあったのでまた来てみようと思います！

ギャラリー「BLANK」
〒166-0002 東京都杉並区高円寺北2-18-9
営業時間：13時～19時
不定休
ウェブサイト：https://www.blank-koenji.com/access

こちらの通りには、雑貨屋や飲食店、古本屋なども並んでいましたが、たまたま休みの店が多かったようでしたので、そのまま真っすぐ進み「あづま通り商店街」を抜けて早稲田通りに出ました。

3.出会いがありそう「古書サンカクヤマ」

強い日差しを浴びて虚ろになりながら早稲田通りを歩いていると「庚申通り商店街」にたどり着きました。ここは少し馴染みのあるエリアではありますが細かく見てまわったことは無く、新しい出会いの予感がしたので改めて行ってみました。

すると早速目を引くものが見つかりました。以前からあったはずですが当時はこれに全く意識を向けていなかったようです、、、

大量の本をこんなにも堂々と外に置いて大丈夫なのでしょうか — “大量の本をこんなにも堂々と外に置いておいて大丈夫なのでしょうか”

昔の小説から最近の人文系の本まで置いてあり値段はバラバラでした。全体的にお安いようで、たまたま手に取った安部公房の小説はなんと50円でした！

中にも本当に色々な本があり、綺麗な状態で保存された昔の雑誌や写真集、画集なども売られていました。普段は中々手に取ることがないアウトロー系の本に興味が湧いたのですが、外の本棚で1番最初に気になった安倍公房の「人間そっくり」を購入。お会計時に店員さんに向かって「とてもお安いですね！」と言ってみたら、「そうですね！」と一言でした、、、悪くない！次は何かコアなものを買いに来ようかなと思います。

古書サンカクヤマ
〒166-0002 東京都杉並区高円寺北3丁目44−24
営業時間：月～日曜日 12:00～21:00
定休日：水曜日
Twitter：https://twitter.com/sankakuyama_B?ref_src=twsrc%5Egoogle%7Ctwcamp%5Eserp%7Ctwgr%5Eauthor

4.ワンちゃん可、且つ粋なカフェドッグペリー

本を買ったらすぐ読みたくなりますよね。ということで「古書サンカクヤマ」から駅方面に少し進んだ場所のカフェに駆け込みました。その名も「ドッグベリー」。

ビルの２階にあり、昼からお酒も飲むことができるカフェです。暗めな店内で各席が大きいソファと小さいテーブルとなっており、卓上の小さなライトを点けると粋な雰囲気になります。

甘くクリーミーなティラミスと店の雰囲気が、安部公房の描いた世界に私を誘(いざな)いました。

ドッグベリー
〒166-0002 東京都杉並区高円寺北3丁目24-6 フォーラム高円寺
営業時間：月～土曜日 11：30～3：00
金曜日　　17：00～3：00
TEL：03-3337-1651

5.「日本」に拘ったキッチングッズ「cotogoto」

以前、高円寺駅の南口周辺でお酒を飲んだ際に、あるお店の上に広そうなキッチングッズ屋さんを見つけたことを思い出し、今回のおさんぽはそちらのお店に行って締めることにしました。

南口にあるアパマンショップにたどり着き「三井住友銀行ビル」と「パティシエジュンホンマ」の間の道をまっすぐ進んでいくと辿り着きました。

広い店内には調理用具から食器、調味料など、キッチンに関わるたくさんの物が並んでいます。「日本で暮らす人のために、日本の人が、日本の素材を使って、四季のあるこの国の風土や暮らしにあわせて、使いやすいように、簡単には壊れないように、飽きがこないように、丁寧につくりあげた」品物ひとつひとつ、そしてお店の雰囲気からその拘りを感じます。

女性はもちろん、家族やカップル、友人へのプレゼント選びなど色々なシチュエーションで訪れても楽しそうです。キッチングッズを買いに高円寺に行くという新しい選択肢ができました。そして店内を見ることに夢中で全体の写真を撮ることを忘れてしまいました！申し訳ございません。

cotogoto コトゴト
〒166-0003 東京都杉並区高円寺南4丁目27-17
営業時間： 11：00～19：00
定休日なし
TEL：03-3318-0313
公式サイト：https://www.cotogoto.jp/

さて、今回のおさんぽはこれで終了となります。では古着屋にでも寄って帰りますかね！いや駄目ですね！

まとめ

「敢えて古着屋に行かない」これは思った以上に簡単でした。それぐらい高円寺には色々な楽しみがあるのだと改めて知ることができました。食で始まり、アートや文学、最後にはキッチングッズにたどり着きました。正直まだまだ掘れる、惚れる部分はあるでしょう。今回のおさんぽを通して「高円寺＝古着」この発想はもう無くなってきました。これはもう一人前の「高円寺ウォーカー」なれたということでしょうか。最後まで読んでいただきありがとうございました。是非皆様も「高円寺ウォーカー」目指してみてください。

おさんぽのおさらい