東京の重心【国分寺~西国分寺】の歴史と地元グルメを満喫♪

東京の中央に位置し、JR中央線沿いにある国分寺市。都心からほど良い距離にありながら、文化財や緑豊かなエリアが多く残っているスポットです。「日本の宇宙開発発祥の地」という一面もあります。今回は、東京にありながら、深呼吸したくなるくらい自然もたっぷりと残った国分寺エリアをのんびりとおさんぽしてきました♪

今回のおさんぽエリア

国分寺駅→①北口駅前広場イベント→②殿ヶ谷庭園→③カフェスロー→④姿見の池→⑤クルミドコーヒー→西国分寺駅

行程:3.2km
所要時間:41分
予算:3,000円

JR中央線沿い、新宿駅から約25分ほどの国分寺駅へやってきました。今回のおさんぽは、国分寺駅から、隣駅の西国分寺駅まで歩いてみることに。まず最初は、駅の北口からスタートです♪

【1】国分寺駅北口駅前広場イベント広場

毎週月・水・金曜・第3日曜に販売しています。

東京都の中でも、昔から農業が盛んな国分寺市。現在でも採れたての野菜を直売所で販売するなど、農業文化が受け継がれてきました。そういった、市内で育てられた野菜を「こくベジ」と呼び、ブランド化することでたくさんの人に広めようと力を入れているそうです。

国分寺駅北口のイベント広場では、そんな地域野菜「こくベジ」の季節野菜を、テント内で販売しています。せっかくなので、ふらりと立ち寄ってみました!

テント内をのぞいてみると、栗やカボチャ、枝豆や葉物野菜など、思ったよりも種類豊富な野菜が並んでいました!これが東京で育ったなんて、なんだか不思議です。自然豊かな環境でのびのびと育った地域野菜「こくベジ」は、国分寺に来たらぜひ味わいたいですね♪

【2】殿ヶ谷庭園

そこから駅の南口へ移動しました。今度は、南口から徒歩3分ほどの場所にある都立庭園の「殿ヶ谷庭園(とのがやていえん)」に向かいます!

この門が入口です。駅から少し歩くだけで都立庭園があるのは素敵!ちょっと駅前でお買い物をしたあと、自然を感じられる場所にふらりと立ち寄れるのは、リフレッシュできてとてもうれしいですよね。

入園料150円を払って、さっそく中へ。この庭園は、もともと三菱合資会社の社員で、後に南満州鉄道副総裁、貴族院議員になった江口定條(えぐちさだえ)の別荘だったそうです。その後、三菱合資会社の取締役であった岩崎彦彌太(いわさきひこやた)が別荘を買い取り、庭園を完成させました。

芝生の道を抜けて歩くと、「萩のトンネル」がありました。

ここには小さな紫の花をつける萩が咲いていて、9月中旬ごろにはトンネルを覆うように萩が紫に染めて、見ごろを迎えます。その先には、4月下旬ごろに見ごろを迎える藤棚も。

そのまま歩くと、和の雰囲気を感じられる「竹の小径」もありました。ここに生えているのは、都内の庭園では珍しい竹の種類「孟宗竹(モウソウチク)」だそうです。新鮮な空気がおいしくて、思わず深呼吸したくなってしまいました!

また、竹林を向けると「次郎弁天池」があります。庭園内には地下水が湧き出るハケ(崖線)があり、その湧き水を利用して作られた池だそうです。昔は、「次郎弁天の清水」と言われた名水だったそうですよ。今でも、鏡のように木々を映し出していてきれい!

そして池を見下ろすように立っているのは、数寄屋造り風の茶室「紅葉亭(こうようてい)」。秋深くなると、池の周辺を彩るモミジが見下ろせて絶景です♪

中からは、こんな景色が広がっていました!池を見下ろせて、青々とした木々がきれいです。いつまでものんびりと見ていたくなるような景色でした。

そして紅葉亭のすぐ近くには、井戸水を利用した鹿おどしも。カポンッという音が庭園に響き、なんとも風情があります。鹿おどしの音を耳で感じながら、なんとなく一周ができたので、庭園をあとにすることに。

庭園は15分ほどで回ることができるちょうどよい広さなので、のんびりおさんぽにはぴったりでした!

【3】カフェスロー

庭園を歩いて少しお腹が空いてきたので、今度はお昼を食べることにしました。やってきたのは、2001年にオープンした「カフェスロー」。ここのカフェは、先ほど紹介した「こくベジ」を使ったメニューや、体に優しい素材を使ったヴィーガンメニューを提供しているんです!

店内は、自然光がたっぷりと入るのびのびとした空間です。カフェだけではなく、ギャラリーやワークショップスペースも併設されていて、色々な楽しみ方ができますよ。

また、店内には有機野菜や調味料などの販売もしているので、ご飯が提供される間に自由に眺めることもできます。気になるものがあればお土産に買ってみましょう!

「季節のヴィーガンスロープレート」1,780円(税込)※写真はご飯少なめ-50円。

この日は、調味料から丁寧に手作りされたヴィーガンメニューの「季節のヴィーガンスロープレート」を頼んでみました。メニューはおおよそ月替わりだそうですが、このときはカボチャのコロッケがメインに。全体的に優しい味わいかと思いきや、意外にも濃いめに味付けされたものもあり、ボリュームもたっぷりでとても味わい深かったです!体に優しいのもうれしい~。

【4】姿見の池

お腹を満たしてからは、国分寺駅に戻り、そこから20分ほどかけて西国分寺駅方面まで歩きつつ、ちょっとした観光スポットにもなっている「姿見の池」を目指して散策します。「姿見の池」は、鎌倉時代に、周辺の湧水や用水が流れ込み、清水がたまっていたそうです。この池で、遊女たちが“自らの姿を映して見ていた”という伝承があることから、この名前が命名されたそう。

池の周辺は遊歩道になっているので、ゆったりと池の脇を歩くことができるようになっています。

池にはカモがのんびりと泳ぐ姿もあり、地元の方が立ち話をしているなど、とてものどかな雰囲気でした。電車に乗るのもいいですが、ちょっと一駅分歩いてみるのも、気分転換になりそうですね♪

【5】クルミドコーヒー

そのまま西国分寺駅まで行き、最後は地元の人を中心に人気のカフェ「クルミドコーヒー」で一休みをすることにしました。

おとぎ話に出てくるような雰囲気のウッディでかわいらしい店内。こぢんまりとした空間ですが、とても落ち着くことができます。季節ごとに変化するオリジナルのスイーツメニューがとくに人気です!

見た目もかわいらしい「クルミドケーキクリーム いちじく」730円。

この日は地元産のいちじくを使った「クルミドケーキクリーム いちじく」を味わってみました。十勝産の小麦粉と、卵とハチミツときび糖で作られたオリジナルのケーキ「クルミドケーキ」にたっぷりと挟まっているのは、ほどよい甘さのキャラメルシャンティ。いちじくのジャムもはさまっていて、心地よい甘酸っぱさに疲れも一気にふっとびました♪

今回のおさんぽは、ここで終わり。自然豊かな国分寺市をゆったりと散策してみました。ちょっと都会の喧騒に疲れたときは、都心からちょうど良い距離にある国分寺でおさんぽしてみるのはいかがですか?

おさんぽのおさらい

国分寺駅→①北口駅前広場イベント→②殿ヶ谷庭園→③カフェスロー→④姿見の池→⑤クルミドコーヒー→西国分寺駅

行程:3.3km
所要時間:43分
予算:3,000円

この記事が気に入ったら
いいね ! しよう

さんぽに行ったライター

北海道出身のお散歩ライター。知らない街をふらりとお散歩するのが好き。