新国立競技場の目の前! 新しい三井ガーデンホテルの魅力

この11月22日にオープンしたばかりの「三井ガーデンホテル神宮外苑の杜プレミア」は、2020年のオリンピックに備えて工事が進む「新国立競技場」の目の前にあります。神宮外苑や明治記念館、代々木公園、外苑の銀杏並木など、近隣には自然を感じられるスポットがたくさんあり、のんびりとさんぽするにはもってこいの場所。

今回は、そんな都会の大自然の中にある新しいホテルに、4歳と11歳の子どもたちを連れて宿泊! そのレポートに加え、「新国立競技場」付近のおすすめスポットをご紹介します。

都営大江戸線の「新国立競技場駅」から徒歩1分の場所に立つ、「三井ガーデンホテル神宮外苑の杜プレミア」。なのですが、今回はちょっと遠回りをして、銀座線「外苑前駅」で降り、銀杏並木をとおって行くことにしました。
実はこの銀杏並木、例年は11月下旬にもなれば黄金色に輝いているのですが、取材日(11月12日)の時点ではまだピカピカの緑色。黄色い銀杏並木を見慣れていたので、これはこれで新鮮。

例年より少し遅いかもしれないという情報もアリ。

まだ黄色くないなあ〜、と写真を撮っていると、「何あれ!?」と子どもたちが興奮したようす。見つけたものは……。

大きな安納芋とシルクスイートが1本500円でした。

焼きいもの移動販売車。4歳児は、焼きいもの車をはじめて見たので大興奮。そういえば最近はスーパーで焼きいもが売られているから、移動販売を見かけることが少なくなりましたね。
おじさんも「はじめて見たの?」と話しかけてくれ、中でおいもが焼けているようすを見せてくれました。
やっぱり花より団子ですね。

石で焼くから石焼きいも。そんな言葉の意味も、子どもたちは知らなかったのかも。ホテルまで並木道をさんぽしながら、焼きいもを頬張ります。

新国立競技場の脇をとおっていくと、森と調和するように四角い建物が現れます。

神宮外苑の自然にふさわしい杉の木でつくられた外壁。

こちらが今回宿泊する「三井ガーデンホテル神宮外苑の杜プレミア」。
実は今年のはじめにも、同じく新しい三井ガーデンホテルを見せていただくため、金沢へ取材に行きました。

ガーデンホテルシリーズは、シティホテルとリゾートホテル、どちらも手がける三井不動産ならではの趣があるんです。
アクセスのよさや、ビジネスシーンでの使い勝手のよさに加えて、この贅沢なロケーションでひとときの癒しを感じられる造りになっていました。

ルーフテラスは日当たりも抜群。

お部屋よりも先にご案内したいのが、屋上にあるルーフテラス。東京ってこんなに緑があったんだ……とびっくりしてしまうくらい、こんもりと茂った森が見えるのです。この日はまたとっても天気がいい秋晴れだったので、座って景色を眺めながら、しばしうっとり。好きな本を読んだりコーヒーを飲んだり、ちょっとメールチェックをしたりするのも、こんな環境なら捗りそう。

そしてこちらはお部屋のバルコニーからの眺め。

新国立競技場の客席やトラックまで見えちゃうんです。コンサートなども行われるそうですから、今にも歓声が聴こえてきそうな近さですよね。
こんなふうにすべてのお部屋にバルコニーがあり、どこに泊まっても景色を楽しむことができるというのも嬉しいポイント。

まるで観客席のように新国立競技場と空が見渡せるテラスつきのお部屋や、ミニキッチンつきのお部屋など、一般的なシングルルームやツインルームに加えて、さまざまタイプが用意されていました。

アラームや照明などがぜんぶタブレットで管理できて便利。

神宮の花火大会もホテルから見えるそうですから、開催日を狙って予約しておくのもいいですよね。

さて、続いてはレストランに行ってみましょう。

ホテルを選ぶとき、みなさんは何を重視しますか?
わたしはお部屋よりもアクセスよりも、とにかくごはん! 朝食のブッフェを眺めているだけでしあわせな気分になれちゃうんです。特に子どもとの旅は、用意してくださっても食べきれないことがあったり、好き嫌いがあったりするので、自分で好きなものを好きなだけ取れるブッフェ形式が楽なんですよね。

大きな窓から外が見える、朝食会場となるレストランにはテラス席もあり、まるで避暑地にでも来たような感覚。コーヒーとパンをかじるだけでも気持ちのいい空間です。

レストランは宿泊者以外でも利用できます。

ブッフェに並ぶのはなんと80種以上のメニュー。自分でカットして食べられるチーズがあったり、グルテンフリーのパンやシリアルがあったり、ビーツを使った真っ赤なスムージーがあったり、そうそう、自家製のロースハムも大きな塊があり、一枚ずつ削いでサーブしていただきました。

そんな中でも特筆すべきはこれ! オープンキッチンの中に、薪をくべて使うグリルがあり、そこで炙ったイングリッシュマフィンでエッグベネディクトを作ってもらえるんです。

とろっとろのたまごとこんがり焼けたマフィンがおいしい一品でした。

ランチやディナーなどのメニューにも薪や炭火を使った料理が多いのは、せっかくのこの自然の中で食べるのだから、キャンプのようなお料理をと開発されたそうです。テラスで食べたら本当にグランピングの気分が味わえそう。

レストランの隣には、自家製ルヴァン酵母を使ったベーカリーがあります。ルヴァン酵母とは、全粒粉やライ麦を使った酵母のことで、乳酸菌のおかげで風味豊かで粉の味がしっかり楽しめるパンに仕上がります。バゲットやカンパーニュなどハードなパンに使われることは多いのですが、こちらでは食パンや惣菜パンなどもルヴァン種で仕込んでいるのだそう。

ごはんって、何を食べてもお腹がいっぱいになるのは同じだからなんでもいい、って考える人もいると聞きます。でも、身体のエネルギーになるものは食べ物でしかなくて、それが今日生きるための力になっているのだと思うと、なんだか日々の一食もかけがえないものに感じるんです。
まあ、ただの食いしん坊なだけですけどね。

さて、それではホテル周辺にある、子どもが楽しめるスポットを2箇所ご案内しましょう。

ひとつめは、前から行きたいなと思っていた「民音音楽博物館」。ホテルから徒歩7〜8分の距離にあります。

受付にロッカーがあるので貴重品以外は預けると楽。

ここは、歴史のある古い楽器がさまざまあり、その音色を聴くことができる博物館です。140年前ものオルゴールや蓄音機、民族楽器やチェンバロなどが、普段見られない貴重な楽器が勢揃いしています。

時間になると、一つひとつ聴かせてくれます。

こちらは昔のオルゴール。中に入っている銀色の穴あき盤(ディスク)の裏側に突起がついていて、ぐるりと一周することで一曲聴くことができるもの。タンスのようになっている下の部分には、ディスクが収納できるようになっていてます。昔はこれで限られた音楽しか聴けなかったのか……と思うと感慨深いものです。

こちらは古典ピアノ室。古くはチェンバロから古典ピアノなどが並んでいます。チェンバロは「ピアノの前身」とも言われていますが、音が鳴る仕組みが違い、チェンバロは音の強弱がつきません。でもその分、強くしたい音を重ねて弾くなどの工夫がされているので、曲が単調に聴こえないんですって。

他にも、民族楽器に触れられるお部屋や企画展など、じっくり見ているとあっという間に時間が経ってしまう博物館でした。子どもたちもはじめてみる楽器に静かに耳を傾けていましたよ。

民音音楽博物館
東京都新宿区信濃町8番地
03・5362・3555(本館)
営業時間 11:00a.m.~4:00p.m.(平日・土曜)
     10:00a.m.~5:00p.m.(日曜・祝日)
定休日 月曜、年末年始
入館料 無料
https://museum.min-on.or.jp/

最後にご紹介するのはこちら、明治神宮外苑の中にある「にこにこパーク」。ホテルから外苑の銀杏並木の方に戻って5分くらいのところにあります。

魅力的な遊具がいっぱいあって、思いっきり走りまわれる場所。こういうところに行くと、まるで散歩の紐を放した犬のように子どもたちは帰ってきません。

小学生以下は滑れない大きな滑り台やトランポリンなど、時間を忘れてすっかり夕方だったのですが、徒歩5分でホテルに帰ればいいと思うとなんだか嬉しい。

にこにこパーク 明治神宮外苑内
東京都港区北青山1丁目7番5号
03・3478・0550
営業時間 10月〜3月までは10:00~16:30 (最終入場 16:00)
定休日 月曜、年末年始
入園料 大人(中学生以上)300円・子ども(2才以上)100円
http://www.meijijingugaien.jp/walk/park/

存分に遊んだら、夕ごはんを食べて大浴場へ。子どもたちはなんだかんだ言って、広い公園と大きなお風呂があれば満足なんです。習いごとや学校の予定などで何泊も遠くに行くのが難しいときは、こんなふうに都内に泊まってみるのもいいですよね。

レストランのガーデンテラスが気持ちよかったから、今度ランチミーティングのときはここに行ってみようかな。

これで今回のおさんぽ宿泊特別版はおしまい。

三井ガーデンホテル神宮外苑の杜プレミア
東京都新宿区霞ヶ丘町11-3
03・5786・1531
https://www.gardenhotels.co.jp/jingugaientokyo-premier/

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さんぽに行ったライター

ライター・料理家。 出版社に勤務したのち、フリーライターに。食をテーマにした記事やグルメ取材、食品パッケージのコピーなどの執筆のほか、「野菜をもっとおいしく」をモットーに、レシピ開発や撮影のフードスタイリング・調理にも携わる。ロケ弁やケータリングフードを作る「オウチゴハンヤ」も時おり開業。4歳と12歳の母でもある。