東京都区部、大阪府大阪市と並び、“日本三大都市”として知られる愛知県名古屋市。東京や大阪に比べて控えめな印象を持たれがちですが、実は経済や交通の要として重要な都市なのです。個性豊かな“なごやめし”も魅力のひとつ。都会の利便性と落ち着いた雰囲気が共存し、「住みやすさ」にも定評があります。知れば知るほど奥深い、「実力派の街」といえますね。
今回はそんな名古屋へ、東京からの日帰り旅行を決行しました。1日ということでグルメを満喫するというよりは、名古屋周辺の観光名所をめぐる旅となりました。
友人同士やカップルの“名古屋初心者”にぴったりのコースだと思います。ぜひ、ご覧ください。
今回のおさんぽコース
JR東海・名古屋鉄道・名古屋市営地下鉄「名古屋駅」→①【熱田神宮】→②【あつた蓬莱軒 神宮店】→③【名古屋城】→④【金シャチ横丁】→⑤【栄】→⑥【コンパル】→「名古屋駅」
歩数:約1万8,000歩
予算:約10,000円(お土産代は別)
名古屋駅(JR東海・名古屋市営地下鉄)

名古屋駅は愛知県名古屋市中村区名駅ある駅で、新幹線も停車する日本の主要駅のひとつです。東京駅から新幹線(のぞみ)を利用して約1時間半で到着しました。あっという間です。その名古屋駅から旅のスタートです。
①熱田神宮


まず訪れたのは、パワースポットとしても有名な熱田神宮です。名古屋駅から名古屋鉄道(名鉄)に乗り、神宮前駅で下車しました。乗車時間は6分ほどです。とても近いので、希望通り午前中に参拝できました。
熱田神宮は愛知県名古屋市熱田区神宮にある神社です。三種の神器のひとつである草薙剣(くさなぎのつるぎ)を祀る神社として知られています。初詣には毎年200万人以上の参拝客が訪れるそうです。
創建は約1900年前。古代から朝廷や武将たちの信仰を集めてきました。約6万坪(約19万平方メートル)という広い境内には、樹齢1000年を超えるという御神木=大楠があります。


画像は神楽殿(左)と御朱印。
熱田神宮
所在地:愛知県名古屋市熱田区神宮1丁目1−1
電話:052-671-4151
営業時間:24時間営業
定休日:なし
②あつた蓬莱軒 神宮店


ランチは名古屋名物の「ひつまぶし」! あつた蓬莱軒 神宮店は熱田神宮の正門(南門・一の鳥居)からすぐの場所にあります。なんと1873年創業の老舗で、現在名古屋市内に4店舗あるそうです。
地元民でも入ったことがない人がいるほど、お店は常に行列。この日も開店前から30人ほどが列を成していました。


「ひつまぶし」は、小さなお茶碗5~6杯分はありそうです。ボリューミーですが、ペロッと完食してしまうくらいおいしい! 皮はパリっとしていて、タレの奥深い味がどんどん食欲を増します。薬味とも合いますし、出汁をかけてサラっと食べられて、最後まで「ひつまぶし」ならではの味わいを堪能できました。店内も広く清潔感があり、おすすめのお店です。また行きたい!
ひつまぶし(薬味/出汁/吸い物/香の物付) 4950円(税込)
あつた蓬莱軒 神宮店
所在地:愛知県名古屋市熱田区神宮2丁目10−26
電話:052-682-5598
営業時間:11:00~14:30/16:30~20:30
定休日:月・火曜日
③名古屋城

ランチの後は、名古屋のシンボル=名古屋城に向かいました。熱田神宮伝馬町駅から地下鉄名城線に乗り、名古屋城駅で下車します。
名古屋城は尾張国愛知郡名古屋にあるお城です。日本100名城に選定されており、国の特別史跡にも指定されています。また、大阪城、熊本城とともに“日本三名城”に数えられます。1615年(慶長20)、徳川家康によって建てられました。さすが歴史的な場所ですね。外国人観光客の姿も多く見かけました。
名古屋城の象徴=頂にある金鯱(金のシャチホコ)も有名です。これは海のシャチではなく、頭が虎で体は魚という空想の生物がモデルなんだそうです。


最寄り駅の名古屋城駅はレトロな造りになっていて目を引きます。御朱印(右)もあったので、いただいてきました。


復元された本丸御殿を見学することもできます。
名古屋城の本丸御殿は、もともと尾張藩の藩主が住む場所であり、藩政を行う中心として、1615年(慶長20年)に完成しました。しかし、初代藩主・徳川義直は1620年(元和6年)に二之丸御殿へ居を移したため、本丸御殿は以後、徳川将軍が名古屋を訪れる際の専用宿泊施設として使われるようになりました。
御殿の内部は、豪華な障壁画やきらびやかな飾り金具などで彩られており、当時の最先端技術が惜しみなく注ぎ込まれていました。1930年(昭和5年)には、天守とともに国宝第1号として指定されましたが、1945年(昭和20年)の名古屋空襲によって焼失してしまいます。
しかしその後、貴重な図面や写真、記録などの史料をもとに、復元のプロジェクトが本格的に始動。長年にわたる復元工事を経て、2018年(平成30年)、本丸御殿はかつての姿を忠実に再現した姿でよみがえりました。(名古屋城HP参照)
部屋ごとに天井の構造や欄間の装飾、金具の細工、そして障壁画の意匠が異なっており、それぞれに格式や用途が表現されているそうです。復元されているとはいえ、襖絵や組木、彫刻などがとても美しく見入ってしまいました。
名古屋城
所在地:愛知県名古屋市中区本丸1−1
電話:052-231-1700
営業時間:9:00~16:30
定休日:なし
④金シャチ横丁


名古屋城のすぐ近くには、金シャチ横丁という食のエンターテインメント施設があります。義直ゾーン(正門エリア)と宗春ゾーン(東門エリア)の2つのエリアに分かれ、全20店舗の個性豊かな“なごやめし”が楽しめます。


十代目儀助というお店でみかんジュースを注文しました。この日は散歩日和ではありましたが、湿度が高くじめじめとしていたので、みかんジュースの甘さとひんやり感に癒され、旅の疲れから復活! 古都のイメージがある風景を見ながら、ベンチに座って一気に飲んでしまいました。
みかんジュース 450円
⑤栄

最後は地下鉄名城線乗り、名古屋随一の繁華街=栄へ。名古屋観光で外せないエリアです。ショッピングやグルメが揃う中心地なので、一日中楽しめそうです。
日本初の電波塔である中部電力MIRAI TOWERが見えるこの景色は名古屋ならでは! フォトスポットとなっていました。
⑥レトロな喫茶店=コンパル 栄東店


名古屋といえば喫茶店とのイメージを持つ人も多いと思います。どうしても小倉トーストが食べたいと思い、森の地下街南二番街にあるコンパル 栄東店で休憩しました。“本場の”小倉トーストはバターの風味がきいていて、とてもおいしかったです。お店の雰囲気もレトロ感満載で、居心地が最高でした。
小倉トースト 650円
コンパル 栄東店
所在地:名古屋市中区栄3-5-12先/地下鉄 栄 森の地下街 南二番街
電話:052-951-8151
営業時間:8:00~19:00
定休日:なし
名古屋駅


観光名所を満喫して、名古屋駅に戻って来ました。画像の時計台(右)は待ち合わせスポットになっているようで、多くの人でにぎわっていました。
そして、名古屋駅の名物のひとつがナナちゃん人形です。ナナちゃんは名鉄百貨店本店にいます。高さは6メートル10センチ。その大きさは圧巻で、インパクトがすごいです。ナナちゃんはさまざまな衣装を着て季節ごとのイベントを宣伝しています。この日はブルーのワンピースに、ビアガーデンの広告を持っていました。

お土産には、きしめん、矢場とんのみそだれ、プリングルズとチップスターの手羽先味などを購入。



それぞれ、おいしくいただきました。みそは思ったよりも甘めで、濃さが“名古屋っぽい”と感動しました。みそかつで有名な矢場とんは東京にも店舗があるそうなので、今度行ってみようと思います。
短時間ながら名古屋の観光とグルメを謳歌する日帰り旅となりました。
おさんぽのおさらい
JR東海・名古屋鉄道・名古屋市営地下鉄「名古屋駅」→①【熱田神宮】→②【あつた蓬莱軒 神宮店】→③【名古屋城】→④【金シャチ横丁】→⑤【栄】→⑥【コンパル】→「名古屋駅」
歩数:約1万8,000歩
予算:約10,000円(お土産代は別)
