「中野」で味わう昭和とサブカル 穴場の食堂でタイムスリップ!

今回おさんぽしたのは「中野」。都内各所へのアクセスが良く、「JR中野駅」周辺はいつも人でにぎわっています。サブカルチャーの聖地でもあるこの街は、海外からの観光客が多いのも特徴的。駅前に続く「中野サンモール商店街」からは、どこか親しみやすい雰囲気も感じます。そんな中野で、住宅街にまでも足を運び、魅力的なスポットを探索してきました。ぜひおさんぽの参考にしてみてください!

今回のおさんぽルート

JR中野駅 北口→①中野ブロードウェイ→②食堂 伊賀→中野駅 南口

行程:2.2km
歩数:2,842歩
所要時間:28分+各スポットでの滞在時間
予算:約2000円

1雨の日でも楽しめる!サブカルの聖地「中野ブロードウェイ」

最初にやってきたのは、「中野ブロードウェイ」。言わずと知れた、サブカルチャーの聖地です。

“「中野サンモール商店街」を真っ直ぐ進むと「中野ブロードウェイ」が見えてきます。”

「中野ブロードウェイ」は、1966年に開業した商業住宅複合ビル。
現在のように「サブカルチャーの聖地」として名を知らしめるようになったのは、1991年のバブル崩壊後と言われています。

「中野ブロードウェイ」で、サブカルチャーの道を切り開いたのが、1980年に漫画専門古書店として営業を始めた「まんだらけ」。
当時は、わずか2坪のスペースで営業していたそうですが、現在は「中野ブロードウェイ」だけでも30店舗あるらしく、ひときわ目を引く存在となっています。

“「中野ブロードウェイ」各所に見られる「まんだらけ」”

今では、アニメやゲームなど幅広いジャンルの商品が取り扱われており、限定品などのレアなものや昔の名作まで揃っています!
子供の頃欲しかったアイテムを見つけて買ってみるのもおもしろそう!
サブカルチャーに馴染みのない僕も、眺めるだけでワクワクするほど圧巻の品揃えでした。

“屋内なのに屋外にいる気分。天気を気にせずお店を楽しめます!”

「中野ブロードウェイ」を訪れるお客さんは、ここでしか買えないものやここでしか味わえない雰囲気を求めて足を運んでいるみたいです。
他にも、食料品や日用品、雑貨、時計など幅広いジャンルのお店が並んでいます。
屋内なので、天気が悪い日でも存分に楽しめますね!

中野ブロードウェイ
東京都中野区中野5−52
営業時間:店舗による
定休日:店舗による
公式HP:中野ブロードウェイ公式WEBサイト

さて、「中野ブロードウェイ」を出た後は、「中野」の街並みを楽しみながらぶらぶらおさんぽ。

“夜はこの通りの賑わいを感じながら飲むのも歩くも良し!”

「中野サンモール商店街」の脇道へと入り少し歩くと、夜がにぎやかそうな通りがたくさん。
車が通るには狭い路地に、ぎっしりと飲食店が並んでいるのは、見ているだけで楽しいです。

“おしゃれな通りは、夜のライトアップでさらに映えます!”

次のスポットへ向かうために、「JR中野駅」の南側にやってきました。
「JR中野駅 南口」からすぐのところにある「中野レンガ坂商店会」。
敷き詰められたレンガの坂が特徴的で、夜のライトアップがまた綺麗!

隠れ家のような飲食店も立ち並んでいるので、デートにもってこいのスポットです!

2「食堂 伊賀」変わらぬものこそ変化の象徴

「中野レンガ坂商店会」を抜けて南へと足を進めると、住宅街が広がります。
中野駅周辺の賑やかな雰囲気とは一変、とても落ち着いた空気が流れています。

そんな中、見えてくるのが「食堂 伊賀」。
絶品揃いの大衆食堂です。

“住宅街を歩いていると突如現れるこのお店。無視できないオーラを放っています。”

実はここ、僕が初めて中野をおさんぽしたときに見つけたお店で、以来よく来る食堂です。
軒先にかけられたまねきねこに誘われるがまま、お店に入ったのを思い出します。

さて、さっそく入店。

“このお店の扉は令和と昭和を繋いでいます。”

「ガラガラ」曇りのかかった扉をあけると、そこはまるで昭和の世界。

客席に座り、テレビをみていた店主のおじちゃんが、暖かいお茶を出してくれました。

“壁にはたくさんのメニューや著名人のサイン、メディア掲載時のパンフレットなどが貼られています。”

壁にかけられた豊富なメニューは、常連さんのリクエストでどんどん増えたものらしい。

迷いに迷って選んだのは、「ハンバーグ定食(税込み720円)」と「ハムカツ(税込み760円)」です。

自家製ソースが絡まったハンバーグ。
肉汁の旨みをしっかりと残したこのハンバーグをひとくち食べると、米を口に運ぶ手が止まりません。

黄身の熟れた目玉焼きは、ごはんにのせてグチャッと混ぜてかきこみました。

すぐに2杯目。お次は絶品ハムカツで。

“サクジュワからのトロ。極厚ジューシーハムカツで白米2杯目!”

サクッとしたかと思えば、とろけるように柔らかい極厚ハムが顔を出す。
卓上に置かれたソースをかけると、さらにごはんが止まりません。

“お茶目な店主からは、恋のアドバイスなんかもいただけます。”

約50年続く「食堂 伊賀」。
店の名は、店主の故郷「三重県伊賀市」に由来する。
メディアへの掲載も影響し、遠方からのお客さんも多いという。

「時代は変わっちまったが、この50年、この店はなんも変わりやしないよ。」と、店主がほほえむこのお店こそ、この街の変化を象徴している気がします。

変わらぬものがあるからこそ、変化に気づくことができる。
振り返った時に、動かぬ指標がなければ、立ち位置を見失ってしまうものです。

中野に訪れる機会があれば、ぜひ立ち寄ってみてください。

食堂 伊賀
東京都中野区中野3−8−2
TEL:03−3383−5277
営業時間:11:00-21:00
定休日:なし(年末年始、お盆は確認要)
参考サイト:https://tabelog.com/tokyo/A1319/A131902/13081287/

さて、今回のおさんぽは以上です。
親しみを感じるこの街の雰囲気は、東京で過ごす多くの人にとってよりどころとなりそうです。
買い物ついでに食べ歩いたり、街並みを楽しみながらひたすら歩いてみたり・・・。何度訪れても、いろんな歩き方がありそうで楽しめそうですね!

おさんぽまとめ

JR中野駅 北口→①中野ブロードウェイ→②食堂 伊賀→中野駅 南口

行程:2.2km
歩数:2,842歩
所要時間:28分+各スポットでの滞在時間
予算:約2000円

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さんぽに行ったライター

1998年生まれ。兵庫県出身、東京都在住 | 散歩とは、心を動かす落とし物に巡り会える素晴らしいものであり、散歩により磨かれた感性は幅広く応用可能だと考えています。「寄り道」をモットーに人生を輝かせる散歩の魅力を発信します。