新型コロナウイルスの影響で、まだまだ気持ちよく遠出ができない昨今。でも東京には、ちょっと散歩をするだけでいろんな土地の名物に出会える「アンテナショップ」が集中してあるところがあります。今回はそのひとつ、日本橋エリアを歩きながら、日本らしい文化などにも触れていきます。
今回のおさんぽルート
①「日本橋駅」→②「山本山 ふじヱ茶房」→③「日本橋 長崎館」→④「八木長本店」→⑤「日本橋とやま館」→⑦「三越前駅」
行程:1km
所要時間:15分+食事、買い物、徒歩、休憩
予算:5,000円
スタートは、「日本橋駅」B6番出口。あたりを散歩したいところですが、もう隣に最初のスポットが。出て左「高島屋」の1階、通りに面した大きなのれんが印象的なお店が、今回最初にお邪魔する「山本山 ふじヱ茶房」です。
1 ゆったりした時間の中でお茶と海苔をたのしむ「山本山 ふじヱ茶房」
のれんをくぐると、お茶を淹れるスペースを中心に、ゆったりとしたテーブル配置の店内。大通りに面しているのにもかかわらず店内はとても静かで、ちょっとした隠れ家レストランに来た気分です。
店名で分かる通り、こちらはお茶と海苔で有名な「山本山」のお店。ですからメニューも自慢の海苔を贅沢に使ったものがメインで緑茶の種類も豊富ですが、他にもアフタヌーンティーセットなど、女性に嬉しいラインナップも充実しています。
今回筆者が頂いたのは、季節限定の「海苔温めん」(お茶一種/和菓子付 税込み3,000円)。
インパクトある真っ黒なお椀には、2種類の海苔がふんだんに使われており、最後まで磯の香りと一緒に麺がいただけます。付け合せは出汁巻き卵と野菜の炊合せ。どちらも出汁が香って奥深いお味です。
食後には、その日揃えているお茶から一種(3煎までいただけます、種類によって追加料金あり)と、お茶菓子を一種選んでいただけます。今回はお店の一番人気、3種の茶葉がブレンドされた「合組 天下一」と、きんつばをいただきました。
上品な甘さのきんつばとお茶、当然合う! 3煎ゆっくりいただく時間もプライスレス。ガラス越しに見える大通りを急ぐ人たちを見ながらいただくお茶は、さらに優越感を高めます(笑)。
山本山 ふじヱ茶房
東京都中央区日本橋2-5-1 日本橋髙島屋 三井ビルディング1F
03-3271-3273
営業時間:10:30-20:00
定休日:不定休
https://fujie.yamamotoyama.co.jp/
出だしから贅沢&お腹いっぱいになってしまいました〜! 次はついにアンテナショップへ向かいます。
お店を出てまた駅方面に戻り、日本橋交差点を右折。1軒ビルを過ぎたところにあるのが、「日本橋 長崎館アンテナショップ」です。
2 食品以外もめっちゃ充実!「日本橋 長崎館」
長崎といえば、ハウステンボスや隠れキリシタンのいた五島列島などが代表されるように、異国文化との融合で独特の文化を築いてきた土地。そんな長崎を東京で手軽に楽しめるこちらのお店は、イートインもあり(現在は新型コロナにより閉店中)、”その場で長崎”を楽しむこともできます。
ジャンルごとにたくさんの商品が陳列されており、選ぶのに悩んでしまうほど。おなかいっぱいの筆者、食べ物は断念してお酒や調味料、コスメをチェックしました。しかしどれを見ても品揃えがはんぱない! これは何度来ても楽しめそうです。
イートインも楽しめれば、かまぼこ(かんぼこ)やコロッケも楽しめたみたいですが、残念! でも再開されるタイミングでサクッと来れちゃうのも、アンテナショップのいいところですよね(現在は再開しています)。
日本橋 長崎館
東京都中央区日本橋2-1-3 アーバンネット日本橋二丁目ビル1F
03-6262-5352
営業日:10:30-19:30(イートイン 11:00-15:00 LO14:30)
定休日:無休
https://www.nagasakikan.jp/
しれっと自分用にお土産を買って、次のスポットへ。交差点へ戻り、「日本橋駅」を背に進みます。すると見えてくる橋、これがまさに「日本橋」、です! 橋の真下には、某ドラマでも有名になった麒麟像もあります。観光スポットでもあるこの場所、コロナ前は頻繁に観光船も行き交っていたのですが、今は本数も減り、さみしくこんな感じです。
川を渡ってそのまま直進。右手に渋い大きな木製の看板が見えたら、3つ目のスポット。次は日本の味の基盤・出汁を扱うお店です。
3 料理教室も大人気!出汁のことなら「八木長本店」
何度か日本橋に来ていますが、ずっと個人的に気になっていたお店です。お店の前を通るとふわっといい香り。看板に「ひとくちおにぎり」という文字も。
店内に入ると、お店の中央にカウンターとサーバーのようなものがあり、どうやら出汁をいただけるようです。寒い今の時期にはとくに嬉しいやつ〜!
一番人気は、お店の看板でもある鰹節。種類豊富で、スタッフさんに相談しながら選ぶ事もできます。ちなみに手土産では、鰹節がふんだんに使われた「かつおせんべい」(税込み875円)も人気だそう。お試しで1枚頂いちゃいましたが、ふわっとくちに広がるカツオの甘みと香り! 嫌な塩気を感じるわけでもないのに、しっかり味がして美味しいです。
出汁もいただきたかったのですが、引き続きの満腹。ということで店頭で提供している「東のだし」「西のだし」(5個入 税込み各571円)のパックを購入。自宅でいただきましたが、(当たり前ですが)味が違う! 関東出身としては、やはりよりほっとするのは東のだしでした。
取材時、お店には沢山の人が。「料理教室が終わったあと、使った商品を買いに来てくださった方です」とのこと。どうやらお店では定期的に出汁の取り方や和食の作り方などの料理教室を行っているそう! 老舗の出汁屋で習う料理……花嫁修業にぴったりでは?
八木長本店
東京都中央区日本橋室町1-7-2
03-3241-1211
営業日:10:00-18: 30
定休日:1月1日、2日
https://yagicho-honten.tokyo/?ls=ja
最後のスポットは、「八木長本店」から、交差点向かいにあるところ。2軒目のアンテナショップ「日本橋とやま館」です。
4 富山の地酒の飲み比べも楽しめる!女性に人気のアイテムも豊富な「日本橋とやま館」
富山県の立山連峰をイメージした格子壁が印象的な店内。入ってすぐ「ものづくり富山」の工芸品が目に止まり、続いて食品、その奥には地酒の飲み比べもできるバーカウンターがあります。
富山といえばお米、お米といえば日本酒ということで、富山の17蔵の日本酒を飲み比べることができます! もちろん、地酒に合うおつまみも豊富に揃っていて、富山で旅行している気分が味わえます。
富山は、お酒だけではありません。自然の素材を用いたコスメや体に優しいお茶など、女性にとってうれしい商品が豊富なんです。とくに気になったのは……
「長崎館」もそうでしたが、あなどれないアンテナショップ。ここまで商品の種類が豊富となると、地域特産を目当てにはもちろんですが、日常的にもぜひ使いたいお店ですね。
日本橋とやま館
東京都中央区日本橋室町1-2-6 日本橋大栄ビル1F
03-6262-2723(代表)
営業時間:(ショップフロア)10:30-19:30
定休日:不定休
※イートインのできるフロアは営業時間短縮中。くわしくはホームページへ
https://toyamakan.jp/
「日本橋とやま館」の前はもう三越。ということで「三越駅」をゴールに今回のさんぽはお開きです。
いかがでしたか?
今回はコロナもまだ下火にならないというときなので、サクッとコンパクトにまわれるルートをご紹介しました。しかしもっと足を運べば、日本橋にはいろんな”日本”が溢れています! 何度来ても楽しい街なので、ぜひ皆さん足を運んでみてくださいね。
おさんぽのおさらい
①「日本橋駅」→②「山本山 ふじヱ茶房」→③「日本橋 長崎館」→④「八木長本店」→⑤「日本橋とやま館」→⑦「三越前駅」
行程:1km
所要時間:15分+食事、買い物、徒歩、休憩
予算:5,000円
※この記事の取材は1月中旬に行われたものです。
※新型コロナウイルスの影響で、営業時間などに変更がある可能性があります。また、各スポット新型コロナウイルス対策をしっかりしているところが多いですが、感染しないためにも、時期などは慎重に検討したうえで、自身でもしっかり予防対策をしてさんぽするようにしましょう。