芸術の秋真っ只中!お茶の水界隈で【アート&音楽】にふれるおさんぽを楽しむ♪

今回おさんぽする「湯島」~「神保町」は、本屋街や楽器店、画材屋さん、スポーツ用品など様々な専門店が並び、近辺に大学も多く、まさに芸術の秋にぴったりなカルチャーゾーンですが、アートもカルチャーもお勉強っぽくしなくちゃ?なんて難しくは考えないで!楽しくお気軽が「さんぽるじゅ」流。ちょっぴりアカデミックでアーティスティックなおさんぽのスタートです。

今回のおさんぽルート

千代田線湯島駅 出入口6 →①3331 Arts Chiyoda→②cafe 104.5→③文房堂→④古瀬戸珈琲店→⑤半蔵門線神保町駅 出入口A6

行程:2.7km
歩数:4,210歩
所要時間:33分+ランチ+お茶、お買い物
予算:4,000円

ノスタルジックな雰囲気漂う元中学校施設でアートを楽しくお勉強

「湯島駅」に到着! 薄曇りの空模様ですが、寒くもなくさんぽ日和♪ まずは「御茶ノ水駅」方面に向かって歩いてみましょう。「三組坂下」の交差点で左に曲がり一つ目の角を右に曲がった細い路地に入って行くと学校が見えました!…が、学校ではないみたい。

よく見ると「3331 Arts Chiyoda」という看板が。ご来館は南側の公園口にお回りくださいとあるので行ってみることに。

芝生が広がる公園にたどり着くと、奥に閉校した中学校をリノベーションしたアートセンター「3331 Arts Chiyoda」という施設がありました。校舎の入り口と芝生のある公園がウッドデッキでつながっていて、開放的な空間です。

“左/施設名称の3331は江戸一本締めにおける手拍子の音を表しています
右/校舎屋上から垂れ下がっている紐は朝顔のツル用。夏場のグリーンカーテンになるそう“

3階建ての校舎は、地下にアートギャラリーとオフィス、1階がギャラリーやカフェ、アートショップ、2階がアートギャラリー、3階がクリエィティブ系のオフィス(朝ドラでも話題になりましたね)やワークショップスペースなどなど、施設全体がアート空間で包まれています。

“左上/アート系のフライヤーが入っている棚は元下駄箱を有効活用。
右上/教室を彷彿とさせる、誰でも使っていいフリースペースでは勉強をしたり食事したりできます。
左下/階段、そして踊り場スペースを歩くと、学生時代の懐かしい気持ちがよみがえってきます。
右下/小腹がすいたらコッペパンカフェ「Copains de 3331」もおすすめ。〈写真提供:3331 Arts Chiyoda〉“

アートと聞くとちょっと難しそう…なんて思ってしまいがちですが、校舎ならではのノスタルジックな雰囲気もあって、なんだか懐かしい気持ちで楽しめます。ギャラリーを巡ったり、所々に飾られたアート作品を探したり、自分のペースでのんびりと鑑賞できるスポットでした。

左上/使わなくなったおもちゃを集めて作られた大迫力の作品、藤浩志「トイザウルス」。
右上/ラウンジの椅子には猫のようなモフモフモチーフが。このかわいい作品もアーティストによるもの。
左下/エレベーターにはロモカメラの写真をレイアウトしたアート作品がありました。
右下/アート関連を中心にしたセレクトが面白い、みんなの本棚。自由に本を読んでいいそうです。“

一通りアートを満喫したので、お土産探しに、1Fフロアにあるミュージアムショップ「3331 CUBE shop&gallery」へ。

                                 *写真提供/(c) 3331 Arts Chiyoda

「3331 Arts Chiyoda」がおすすめする書籍や雑貨、また、独自でアート活動を行うアーティストの商品も並んでいるショップは、メインギャラリーとの連動企画も多く、アートの余韻をお家でも楽しめますね。また、アート系だけでなく、コミュニティデザインやリノベーション関連の書籍や資料も多く、街歩きが大好きなさんぽ好き女子にもおすすめなセレクトです!

“左上/3331 Arts Chiyodaオリジナルの手ぬぐいはお土産にピッタリ。
右上/ペーパーアイテムから書籍、アクセサリーなど一味違った逸品は見ているだけでも楽しい。
左下/3331 Arts Chiyodaのように古い建物を上手に活かした事例紹介の本がずらり。街が魅力的になれば、おさんぽもさらに魅力的になりますよね!
右下/お土産用に、小さな額縁に入れて飾れる「ポストカード(税込150円)」を購入しました♪“
3331 Arts Chiyoda
東京都千代田区外神田6丁目11-14
☎  03・6803・2441
営業時間 10:00-21:00※
定休日  なし(お盆・年末年始を除く)
※入居団体・ギャラリーごとに開場日時が異なります。
詳細は各団体のウェブサイトにてご確認ください。
「3331 CUBE shop&gallery」は11:00~19:00。
https://www.3331.jp/

🐾

普段中々触れることのできないアート作品を堪能したところでおさんぽ再開! ということで、「湯島駅」を背に昌平橋通りをずんずん歩いていきます。

クラシカルなお店や、時代を感じさせるビルが多い昌平橋通り。普段は素通りしそうな、なにげない街の風景ですが、こういった建物をこれからどう活かしていくのか!なんて街づくりに思いをはせながら歩けるのも、「3331 Arts Chiyoda」に足を運んだからなのでしょう(影響されやすい私)。

昌平橋を過ぎたあたりから徐々に街並が都会らしくなってきました。ここ数年の再開発ですっかりスタイリッシュになっている「新御茶ノ水駅」に到着です。目指すはそびえ立つ「ワテラスタワー」です! 実はずっと気になっていたお店があったので、今日のランチはそこに決定!結構歩いてお腹もすっかりすきました。

2極上サウンドを楽しめる「cafe 104.5 (イチマルヨンゴー)」で大満足ランチ

前から気になっていた「cafe 104.5 (イチマルヨンゴー)」に到着です。ブルーノートジャパンがプロデュースしているカフェは音へのこだわりが秀逸なんだそう。アートを楽しんだ後は素敵な音楽と美味しいお食事。なんだか今日は贅沢な気分♪

ワテラスタワーの2Fにあるこのお店。少しかわった名前は「酸素」と「水素」が安定して結合する角度104.5度からきているんですって。結合したものは何になるか?みなさん学生時代に習いましたよね?そう、答えは「水」。御茶ノ水という場所柄、水に由来する名前にしたそうです。

店内に一歩足を踏み入れると、ウッドインテリアを基調とした広い空間にラウンジ系BGMが優しく流れ、思わず聴き入ってしまいます。スタッフの方にお話を伺った所、時間帯によってスタッフがBGMをセレクトしているとのこと。夜はまた違った印象になるんでしょうね。いつか行ってみたいな~。

“左右上/フロア中央にある細長いオブジェと、天井に取り付けられている樽のようなフォルムのスピーカーは、Taguchiのもの。フロアに均一な音が流れる様、プロの音響スタッフによる綿密な音調整が行われています。
左下/コーヒーやスィーツなどのテイクアウトメニューも充実していました。
右下/木のぬくもりと落ち着いた空間に、センス良くセレクトされた雑貨や調理器具がディスプレイされています。自宅インテリアのヒントにもなりそう“

さて、今回は人気の日替わりランチ「大人のミックスフライプレート/エビフライ、ホタテ、メンチ、ササミチーズ(サラダ、パン(おかわり自由)、コーヒーor紅茶付き)(税込1680円)」に、ランチ注文の人限定のドリンクセットをプラス。ドリンクは「今週のフレッシュフルーツカクテル(税込410円)」をセレクトしました。

ボリューム満点のフライにワインを煮詰めた深みある大人テイストなソースをディップ!ソースの香りとフライのサクサク感が合わさり、思わず頬がゆるみます。フライの下の千切りキャベツは、ミントの葉でマリネしているのでさっぱりとした清涼感のある味わい!シャキッとしたサラダには大好きなバルサミコベースのドレッシング。香ばしいバゲットと手作りのふわふわなフォカッチャには柑橘系のフレーバー香るオリーブオイルをつけてペロリといただきました。

“左/ラズベリーたっぷりのさわやかな酸味がおいしい「ラズベリーのフレッシュカクテル」。カクテルとありますがもちろんノンアルですよ(笑)
右/食後のコーヒーでほっと一息。ランチの後にぴったりな軽やかな味わいでした”
cafe 104.5 (イチマルヨンゴー)
東京都千代田区神田淡路町2-101 ワテラスタワー 2F
☎︎ 03・3251・1045
営業時間 平日 11:30-23:00(L.O. 22:00)
土日祝 11:30~22:00(L.O. 21:00)
定休日  なし
http://cafe1045.com/

🐾

「cafe 104.5 (イチマルヨンゴー)」で美味しいランチと素敵な音楽を楽しんだので、明大通りの楽器街でも寄り道しながら次のさんぽスポットを目指しましょう!

パンクやロックなど、ハードなイメージがあった楽器店ですが、カラフルなエレキギターやかわいいウクレレなど女子のハートをきゅっと掴むアイテムもあるんですね。

さて信号を渡って少し歩くと作家や文化人から愛されている「山の上ホテル」が見えてきます! ここもいつか行ってみたいなーと思いつつさらに進むと、明治大学のリバティタワーが見えてきます。地上23Fの記念ホールから神田界隈の街を見下ろすのも楽しそう…本当についつい目移りしちゃうスポットが多いんですよね、この界隈♪

3美術系学生御用達の画材屋さん「文房堂」のもう一つの顔は…

さて、靖国通りの「三省堂」近くまで歩いていくと、趣のあるクラシカルな建物を発見。ショーウィンドウ越しに「ネコ文具マルシェ」?なるイベントが開催していることもわかり、猫がトレードマークの「さんぽるじゅ」のライターとしては、中に入らずにはいられませんでした!(笑)

「文房堂」は創業明治20年の老舗画材屋さん。地上7Fの建物には画材、文具、雑貨などのフロアをはじめ、ギャラリーカフェ、ギャラリー、そしてアートスクールまで入っています。美術を志す人には欠かせないお店として、美術系の学生さんやデザイン系の仕事をしている人など多くのお客さんに愛されているようです。

“左上/品揃えがとにかくすごい、まるで画材道具&文具品のスーパーマーケットのよう!
右上/階段の壁面にはポストカードがたくさん陳列されていて圧巻です。
左下/カラフルなマーカーは並んでいるだけで美しく、これだけで作品のような雰囲気。
右下/学生時代に美術室で見かけた画材道具もちらほらありました“

と、ここまで紹介していて、ひとつ気になる事が。文房具はもちろん多彩なラインアップなのですが、猫文具マルシェの名の通り、いや、それ以上に「猫」のグッズが多いんです。

“猫のマステにカード、おうちにつれて帰りたいかわいい猫のぬいぐるみ、猫のハンカチに猫のカレンダー、スタンプなど…とにかく猫がいっぱいです”

お店の方に質問した所、元々バイヤーの方が猫好きだったため、コツコツと猫グッズを増やしていったところ、文房堂に行けばいろんな猫グッズがあるとうわさになって今に至るそう。アートを志す人だけでなく、猫好きをも魅了する「文房堂」。懐が広いお店です!

珍しい画材道具から癒しの猫グッズまで店内をくまなく楽しんだところで、お土産タイム♡ 猫グッズも捨てがたかったですが、やっぱりこのお店ならではのアイテムを!と文房堂オリジナルのミニサイズ「スケッチブック(税込302円)」を購入しました。色といい、デザインといい、とにかく素敵!ちなみに、よく見てみるとローマ字でBUNPOUDOUとありますね。私はずーっとぶんぼうどうと思っていました…。気が付いてよかった(笑)。

文房堂(ぶんぽうどう)
東京都千代田区神田神保町1-21-1
☎︎ 03・3291・3441
営業時間 10:00~19:30(ギャラリーのみ18:30終了)
定休日 なし(年末年始除く)
http://www.bumpodo.co.jp/

4まるで陶器のミュージアム。
クラシカルな喫茶店でスィーツ&コーヒーを堪能

今日はいろんな場所でアート体験して、自分の感性もほんの少し磨かれたような気が…。そんなおさんぽのしめくくりにお茶でもと歩いていたら気になる看板を発見!

クラシカルな書体に胸が高鳴ります。「古瀬戸珈琲店」行ってみましょう!

やや急な階段を注意深く上がっていき、その扉を開けると、、、

目に入ったのは壁一面に飾られた色とりどりのカップ&ソーサー。店内には、まるでギャラリーのように瀬戸物が飾られています。これらはオーナーが集めた作品なんだそうです。

“左上/ヨーロッパ圏のものや日本製など個性豊かなカップが陳列された棚。
右上/直立しているユニークな3羽の鳥は古瀬戸珈琲店のシンボルマーク。
左下/フロア内には瀬戸物のコレクションが美しくレイアウトされています。
右下/フロアを穏やかに照らすランプもコレクションの一部。見入ってしまいます。

店内の美しい装飾にうっとりとしつつ、メニューをチェック。「古瀬戸ブレンド(税込540円)」にしようと思っていたのですが、「〈古瀬戸オリジナル〉シュークリーム(税込480円)」が気になったのでセットで注文!セットは50円引きになるのでお得です。

さらに、古瀬戸珈琲さんではカウンター(喫煙席)に座ると壁面のカップからお好みのカップが選べるんですよ! ぱっと気に入ったカップを選んでみました。

コーヒーは注文してからスタッフが一杯一杯丁寧にハンドドリップしてくれます。カウンター越しからその優美な所作を眺めるだけで、心もゆったり。

シュークリームをのせたお皿は、「古瀬戸珈琲店」名物のリスや猫など様々な動物モチーフがあしらわれたもの。まるでシュークリームとにらめっこしているような、猫の表情が愛くるしい。気になる味は…。カスタードクリームにマカスカルポーネが入った自家製のシュークリームは、あっさりとした甘さに深いコクも感じられ、サクサクのシュー皮にぴったり。やや苦めの深入りコーヒーとの相性もよく、スイーツとコーヒーのマリアージュが存分に楽しめます。美しいアート作品と居心地の良い空間、非日常のような時間を堪能できる素敵な場所でした。

古瀬戸珈琲店
東京都千代田区神田小川町3-10 江本ビル 2F
☎︎ 03・3233・0673
営業時間 平日 11:00~22:00、日祝 11:00~21:00
定休日 不定休

さあ、あとはゴールの「神保町駅」を目指すのみですが、神保町にきて、ココを通らないのはもったいない!古本街をのんびり散策しながら駅まで歩きます。

“歴史や哲学、文学、洋書など個性あふれる書店には、熱心に本を探し行き交う人々が沢山いました”

*****

古書街を抜けると「神保町駅」に到着です。これにて今日のおさんぽはおしまい!アートはもちろん、気がつけば、猫つながりも多かった一日でした(笑)。「湯島駅」から「神保町駅」にかけての道のりには、気になるスポットがまだまだたくさん。様々な表情を見せるこの界隈は、11月には大学の学園祭も始まり、ますます賑やかになりそうです。

おさんぽのおさらい

千代田線湯島駅 出入口6 →①3331 Arts Chiyoda→②cafe 104.5→③文房堂→④古瀬戸珈琲店→⑤半蔵門線神保町駅 出入口A6

行程:2.7km
歩数:4,210歩
所要時間:33分+ランチ+お茶、お買い物
予算:4,000円

 

この記事が気に入ったら
いいね ! しよう

さんぽに行ったライター

フリーライター。調べ物好きという性格を駆使して、様々なジャンルの記事を執筆中。趣味は喫茶店で新聞を読むことと、味噌、梅酒、甘酒などの保存食作り。いつか東欧の街を散歩してみたい二児の母。