夏休みの親子さんぽは、アートを感じる上野へ GO♪

夏休みに入り、毎日「子どもとどこに行こう……」と悩んでいるママ必見! 本日のさんぽは「上野駅」へ。上野といえば、パンダのシャンシャンがいる“恩賜上野動物園”や、日本最大の都市公園“上野恩賜公園”でのお花見が有名です。ほかにも、10を超える博物館や美術館が立ち並ぶアートの街でありながら、子どもが楽しめるスポットもたくさん存在します。古くからある建物やオブジェを鑑賞しながら、子どもと一緒に上野散策を楽しみましょう!

今回のおさんぽルート

上野駅(公園口)→①国立国会図書館国際こども図書館→②かまくら上野の森さくらテラス店→③上野恩賜公園(ボート乗り場)→④遊 中川 ecute上野店→上野駅(公園口)

行程:4.8km
歩数:7,000歩
所要時間:60分+読書、食事、ボート
予算:3,000円

今回のさんぽは、午前中からスタート! 「上野駅」公園口を出ると、すぐ目の前には東京文化会館。国内外の著名なオペラやクラッシックコンサートが開かれるこの都立ホールは、ル・コルビュジエの弟子である建築家・前川國男氏の作品。子連れだと美術館に入って鑑賞するのはなかなか難しいけれど、上野には立派な建物が多いので、外観を眺めながらさんぽしてみましょう。

こちらがスタート地点の上野駅公園口。
文化会館前には、近隣の博物館や美術館のスケジュールが確認できる看板があるので、何も決めず「とりあえず上野に行って考えよう」っていうさんぽの仕方もアリ◎

文化会館の向かいにある西洋美術館。こちらはコルビュジエによるもので、増築部分を前川氏が担っています。

左/中庭やミュージアムショップ、カフェは入場料無料で利用できます。
右/中庭にあるのは、主にロダンの作品。有名な「考える人」や「地獄の門」などを見ることができます。

最初の目的地、国際子ども図書館まで歩いていく上野恩賜公園内の道々でもさまざまなアートに出会えるので、鑑賞しながら歩いてみましょう。

左/東京藝術大学に抜ける道には、芸大生の作品が展示されています。木陰が涼しいベンチでちょっとひと休みして鑑賞しても◎。
右/点々と芸大生のオブジェが展示されています。

公園内の道を抜けると、東京藝術大学が見えてきます。左手の校舎は美術学部、右手には音楽学部の門があり、学内の美術館やカフェ、学食などは誰でも利用することができるので、さんぽのついでのお茶にもぴったり。

左/東京藝術大学の食堂はオーガニックのコーヒーが飲めたり、学生の作品が展示されていたり、楽しめることがいっぱい。
右/重要文化財に指定されている、藝大の前身「東京音楽学校」の奏楽堂は修繕中。秋には建物内部も一般公開されるとのこと。日本最古のパイプオルガンも修復中なので、一度は聴きに来たいですね。

1児童書専門の図書館には国内外の絵本や児童書がずらり

もともと京成本線の駅だった建物の角を曲がると、「国立国会図書館国際子ども図書館」に到着! こちらは“旧帝国図書館”の建物を、安藤忠雄氏が参画して改修・増築したもので、東京都選定歴史的建造物に指定されています。建物を見学しながら、涼しい場所で読書タイム! 図書館には約40万冊もの蔵書が揃い、海外の絵本や児童書も楽しむことができます。

本を借りることはできませんが、興味がある本を見つけたら、背表紙のナンバーをチェックしておきましょう。どこの図書館でも同じ番号の棚に行くと、似たような本が探せる仕組みになっています。(画像提供:国立国会図書館ウェブサイト)
左/明治期に建てられた建物。
右/内部はルネサンス様式の装飾が美しく、光と影を感じる造りになっています。

「子どものへや」「世界を知るへや」「おはなしへや」など、さまざまな部屋に分かれていて、各部屋で読書を楽しむことができます。たとえば「世界を知るへや」では、子どもの大好きな「ぐるんぱのようちえん」や「スーホの白い馬」など、日本でも有名な絵本が英語や韓国語、ドイツ語などに翻訳されたものが並んでいるので、読み比べてみると楽しいですよ。

左/音楽会などのイベントが行われるのは、天井高のあるホール。窓からはスカイツリーが見えます。
右/古い目録棚には書名カードがきちんと入っていて、閲覧することもできます。

カフェも併設していますが、お弁当を持ってくれば中庭や室内で食べることも可能。読書に飽きてしまった子どもと、いったん外に出て深呼吸!

カフェにはランチセットやカレーなどのほか、ケーキやアイスなどメニューも豊富です。授乳室やおむつ替えスペースも完備されていて、赤ちゃん連れにもおすすめです。
国立国会図書館 国際子ども図書館
東京都台東区上野公園12-49
☎︎03・3827・2053
開館時間 9:30-17:00
閉館日 月曜・休祝日(5月5日のこどもの日は開館)・年末年始・第3水曜日
http://www.kodomo.go.jp/index.html

ゆっくり読書したあとは、駅まで戻ってランチタイム。お昼近くなると、公園内のカフェも賑わってきます。

左/公園内のスターバックスは、テラスが広くてベビーカーでも入りやすく、おすすめです。
右/修学旅行生もたくさん!みんな楽しそうに写真を撮りあっていました。

2上野といえば! パンダがかわいいランチ&スイーツ

さきほどの公園口を通り越して京成線上野駅方面へ進むと見えてくる、「上野さくらの森テラス」。さまざまなお店が入っていますが、今日は和風レストラン「かまくら」へ。お目当ては、子どもが大好きなハンバーグにエビフライ、フライドポテトが入った「お子様御膳(税込990円)」。パンダのおにぎりには「わーい! パンダー!」っとテンションup! 大人向けには天ぷらや生姜焼き、釜飯などのメニューがありますよ。

「お子様御膳(税込990円)」は、ゼリーとジュースつき。子ども用ながらもしっかりボリュームがあって大満足!

普段デザートなど頼まない私も、メニューにあったパンダのパンナコッタがあまりに可愛かったので思わず注文してしまいました♡

「濃厚クリームのパンナコッタ(税込690円)」は、フルーツソースのかかったパンナコッタの上にたっぷりの生クリームとパンダアイスが。かわいくて食べられないー!

このお店は、店名のとおりかまくらのような個室もあるので、子どもが少しざわざわしても迷惑かけずに食事することができるのでおすすめです。

いくつもあるかまくらのような個室でリラックス。
かまくら 上野の森さくらテラス店
東京都台東区上野公園1-54 上野の森さくらテラスB1
☎︎03・5817・7197
営業時間 月~金11:00~15:00(L.O.14:30)
17:00~23:30(L.O.22:30、ドリンクL.O.23:00)
土日祝11:00~16:30 (L.O.15:30)
土16:30~23:30(L.O.22:30、ドリンクL.O.23:00)
日・祝日:ディナー 16:30~23:00(L.O.22:00、ドリンクL.O.22:30)
定休日  なし
https://kamakuraueno.owst.jp/

🐾

お腹がいっぱいになったら、腹ごなしも兼ねてちょっと歩いてみましょう。目的地は、上野恩賜公園の中にあるボート乗り場。「京成上野駅」の脇を通って、弁天堂のほうから入ると近道ですが、不忍池をぐるりとおさんぽして行きましょう。

お店を出て歩いていくと、「アメヤ横丁(アメ横)」のアーチが。大晦日が近くなるとよくテレビで見かける光景ですが、足を踏み入れたことがなかったので、ちょこっと寄り道……のつもりが、見たことのない食材がいっぱいで思わず興奮(笑)!

平日にもかかわらず、多くの人で賑わっていました。海外からのお客さまもいっぱい。

3上野恩賜公園は今まさに蓮の時期!

アメ横にいては買い物熱がおさえられなくなるので、右折して大通りに。不忍池のほうから公園内に戻ります。ちょうど蓮が見頃にさしかかっていて、とっても神秘的な風景でした。

左/見渡す限り一面が蓮の葉で埋め尽くされた不忍池。取材時(7月上旬)はまださほど開花していませんでしたが、8月上旬ごろまで開花した風景を楽しむことができそう。
右/池にはコイやカメがいっぱい。ひなたぼっこしているカメが気持ちよさそう〜!

ボート乗り場に到着。ここには手漕ぎタイプのローボートのほかに、足で漕ぐサイクルタイプとスワンボートがあります。水の近くにいるだけで少し涼しく感じられますから、ぜひ乗ってみてください。サイクル型ならママと子どもだけでも、漕げなく岸に戻れない! なんてこともなさそう。

左/ローボートは60分700円、サイクルボードは30分600円、スワンボートは30分700円。
右/乗りこむ前に水分補給できるドリンクを忘れずに。
上野恩賜公園
東京都台東区上野公園・池之端三丁目
☎︎03・3828・5644(上野恩賜公園管理所)
https://www.tokyo-park.or.jp/park/format/index038.html

🐾

4上野駅はパンダがいっぱい! ここでしか買えないものをおみやげに

今度は弁天堂の前を通って近道をして、上野駅に戻ります。駅の中にはアトレやecuteなどのデパートが入っていて、何と言ってもパンダグッズだらけ!

なかでも私のおすすめは、生活雑貨で人気のある“中川政七商店”のブランド「遊 中川」。伝統の技術とモダンなデザインが融合した「遊 中川」らしい和柄雑貨も並んでいますが、上野ecute店限定のパンダグッズをおみやげに選びましょう。

お店はJRの駅構内3階にあるので、いったん改札を入って向かいます。

定番の蚊帳生地ふきんや手ぬぐいもパンダ柄が揃っています。子どもが使えるスタイやにぎにぎ、エプロンなどの雑貨、マグネット式のしおりなどの文具もパンダなので、目移りしてしまいます。

左/友だちやご近所の人にちょっと配るなら、蚊帳生地ふきんのパンダ柄を。桜色の「パンダふきん(税込432円)が」と「親子パンダふきん(税込432円)が」おすすめ。
右/スタイやパンダ型のにぎにぎ、薄手のパンダ靴下など、出産祝いによさそうなベビーグッズも。
遊 中川 ecute上野店
東京都台東区上野7-1-1 JR東日本上野駅構内3F
☎︎ 03・5826・5607
営業時間 8:00-22:00(日祝は21:30)
定休日 無休
http://www.yu-nakagawa.co.jp/p/188

*****

おみやげを買ったら、今日のさんぽはおしまい。今回行かなかった博物館や美術館でも夏休み中に以下のようなたくさんの催しものがありますから、上野をぶらぶらしに、ぜひ出かけてみてくださいね。

・「国立科学博物館」の特別展『昆虫』では、2mもの巨大模型や数万点の標本が見られます。

・「東京都美術館」の『BENTO おべんとう展ー食べる・集う・つながるデザイン』では、ユニークなお弁当箱の展示や参加型の作品を体験できます。

TNM&TOPPANミュージアムシアター」では、子どもの夏休みの自由研究にも役立つ『DOGU 美のはじまり』が開催中です。

おさんぽのおさらい

上野駅(公園口)→①国立国会図書館国際こども図書館→②かまくら上野の森さくらテラス店→③上野恩賜公園(ボート乗り場)→④遊 中川 ecute店→上野駅(公園口)

行程:4.8km
歩数:7,000歩
所要時間:60分+読書、食事、ボート
予算:3,000円

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さんぽに行ったライター

ライター・料理家。 出版社に勤務したのち、フリーライターに。食をテーマにした記事やグルメ取材、食品パッケージのコピーなどの執筆のほか、「野菜をもっとおいしく」をモットーに、レシピ開発や撮影のフードスタイリング・調理にも携わる。ロケ弁やケータリングフードを作る「オウチゴハンヤ」も時おり開業。4歳と12歳の母でもある。