【高そうな成城学園前は意外とアットホーム】

芸能人が住んでいる、目を見開くほどの豪邸や高級車が数台止まっているお家など、何かと高級そうで清らかなイメージを持たれがちな成城学園前。自分なんかが足を踏み入れる場所ではない。そう思っている方もいらっしゃるでしょう。でも実は思われているよりもアットホームな街だという噂もあります。今回はその実態を探って来ました。駅周りの飲食店から小ぶりな美術館などを巡り、ここ成城の清らかで高貴なイメージや独特の居心地の良さは一体何から湧いてくるのか、それを実際に肌で感じ取ることができたような気がしました。

今回のおさんぽルート

成城学園前駅→①成城飯店→②キヌタ文庫→③シュベール成城店→④ 世田谷美術館 分館→⑤GORGE’S成城コルティ店

行程:1.5km 
所要時間:21分+飲食+おさんぽ
予算:3,000円

1成城を語るならまずはここ

昭和30年創業の成城飯店。付近に住んでいる友人曰く、成城学園を知りたければまずはここでご飯を食べろとのことです。
“威厳を感じさせる外装なので少しお高そうに見えるかも”
階段を降りるとお待ちの方々が見えました。やはり土曜日は簡単に入れないのかなと思いながら恐る恐る入店してみました。1名掛けの席もたくさんあったのですぐに案内してもらえました!おばあちゃんとお孫さんや受験生、若い女性2人組、休日をのんびりと謳歌する男性など、老若男女誰でも入りやすいアットホーム且つ少しお上品な雰囲気が成城らしさなのでしょうか。
さて何を食べましょうか、醤油ラーメンに半餃子をつけてみようかなと思いながら隣の旦那様をチラ見、、、餃子セット。そうですよね。まずビギナーはそれですよね!ということでお隣に便乗して餃子セットを注文。
“中身ぎっしりの餃子、まず最初は醤油でいきましたが野菜が多めなので酢と胡椒で食べることをオススメします”

なんとご飯大盛りで1,100円。大満足です。常連さんもたくさんいらっしゃるようでした。

成城飯店 成城餃子
〒157-0066 東京都世田谷区成城6丁目8−1
営業時間:月~日曜日 11時00分~16時00分
定休日:水曜日
☎:03-3483-0181
https://tabelog.com/tokyo/A1318/A131814/13002003/

2バイブルとなる本に出会えるかもしれない場所

以前、成城学園前に仕事で訪れたときフラッと立ち寄った古書店があったことを思い出したので再び行ってみることにしました。あの時に空き時間の暇つぶしとして手に取った本が今の私に影響を与えているのです。あのお店まだあるかな・・・とドキドキしながら懐かしい道を歩きます。

“ありましたありました”
“見せ前におかれた本が絶妙に気を惹くのも相変わらずです”

大衆向けの小説や実用書なども豊富ですが、何より昭和22年からあるお店ということで戦前戦後の汚れた本や明治本、江戸古典籍、書画、版画、浮世絵なども揃っています。文豪が通っていた時代もあったとか。さすがはお洒落で粋な大人たちが暮らす街の古書店。粋な人生を送るためのバイブルと成り得るような書物に出会うことができそうですね。古書店は店内の撮影が禁止されている場所が多いので、今回は聞くことを躊躇ってしまいました。なので是非現地へ行ってみてください!

有限会社成城キヌタ文庫
〒201-0013 東京都狛江市元和泉1丁目 1−2−2
営業時間:月~日曜日 13時00分~18時00分
定休日:木曜日
☎:03-3482-8719
https://goshanosho.ocnk.net/

3レトロなコーヒーチェーンで気分は役者

先程餃子を食べたせいでしょうか。どうしてもコーヒーと甘いものが欲しくなってきました。大人になると何を食べてもこの時間帯には自然とそうなりますよね。意外とチェーン店が多い成城学園前。綺麗でお値段の張るお店ばかりなのかなと思いながら駅前を歩いている中で見つけたのがシュベール。
“少し狭い道にあるこのレトロな看板が素敵です”
遠い昔、確か保谷店に行ったような記憶が気があります。中をのぞいてみると程よい賑わい。この令和においても懐かしい雰囲気を貫くシュベール。昭和のドラマに出たくなります。刑事に事情を聞かれる容疑者の役とかありかもしれません。
“チョコバナナクレープケーキ・コーヒーセット”

始めて知ったのですが、伝票の裏に「シュベール標語」というエッセイてきなものが載っていました。色々と書いてあるのですが「悪く思われたくない気持ちは言うべきことを言えなくする。」という言葉が刺さりました。時には言いたいことは隠さず言わなきゃですよね。このようにシュベールではスマホ弄りを控えるとこの空間自体を楽しむことができますよ!

シュベール成城店
〒157-0066 東京都世田谷区成城6丁目4-13
営業時間:月~日曜日 9時00分~22時00分
☎:03-3483-5473
https://shubelu.co.jp/

4アートを間近で味わうことができる大切な場所

今回のおさんぽの一番の目的と言っても過言でないのが次に行った「世田谷美術館分館 清川泰次記念ギャラリー」です。
“成城学園駅周りは綺麗な道が多いです”
画家である清川泰次のアトリエ兼住居だった建物を2003年に改装し世田谷美術館の分館として開館されたそうです。かつて居間であった部分は区民の作品発表のためのギャラリーになっています。
“住居であった面影が残っています”
“区民ギャラリーで開催されていたのはRIKAKO KAGAWA展「祝福の光」”

記念ギャラリーには清川泰次が1950年代に訪れた西洋の国やアジアの国など写真が並ぶほか、第二次対戦があった頃の日本の庶民の写真も残されています。当時にも楽しい瞬間や何気ない日常があったことを知ることができる貴重な資料です。※記念ギャラリー内での写真撮影は禁止。区民ギャラリーでやっていた「RIKAKO KAGAWA展」では、作品から生命のパワーや輝きを感じました。大きな美術館などにあっても遜色無さそうな作品を間近で見ることができ、作品の説明や制作背景などを直接聞くこともできます。成城に暮らす人たちにとっては重要な芸術の拠点なのでしょう。

世田谷美術館分館 清川泰次記念ギャラリー
〒157-0075 世田谷区砧公園1-2
営業時間:月~日曜日 10時00分~18時00分
休館日:主に月曜日
☎:03-3415-6011
https://www.setagayaartmuseum.or.jp/guide/access/

5お洒落且つポップ、楽しいアイテム揃っています

今回目的としていた場所は全て行ったので帰ろうと駅に来ましたが、成城コルティをまだ覗いたことないなと思いまして、帰る前にチラ見してみることにしました。

“改札目の前にあるため吸い込まれます”

エスカレーターで2階に上がると奥に見えたのは「GORGE’S」。デイリーに使える雑貨や洋服、誰かに贈りたくなるような楽しいアイテムが幅広くそろうライフスタイルストアということで本当に色々な物がありますが、カラーや形などポップなものからお洒落なものがお求めやすいお値段で揃っているので、ついつい誰かにプレゼントしたくなります。

“キッチン雑貨から植物、アパレルまで全てポップでかわいいですよね”

食器かサボテンを買うか迷いましたが最後に面白いやつに出会ったのでこれに決めました。

“水を入れておくと髪が生えてくるらしいですよ、、、”

GEORGE’S 成城コルティ店
〒157-0066 東京都世田谷区成城6丁目5-34 成城コルティ 2階
営業時間:月〜木 11:00-18:30/ 日祝 13:00-18:30
定休日:金曜・土曜
https://www.cafesnowdrop.com/

まとめ

老舗の飲食店から始まり、老舗の古書店、そして歴史ある美術館などを巡ることで、ここ成城は何かと歴史ある場所が多いことを知りました。成城が放つ独特な高級感は、そこに住む人たちがこのような歴史あるものやハイセンスなものを大切にし愛しているからなのかなと思いました。ハイクラスの人たちが住んでいる=良いところ、なのではなく、風情ある街を愛する人たちが集まり守ってきた結果良い場所として存在し続けているのかもしれません。イメージに慄かず是非一度、おさんぽ感覚で足を運んでみてはいかがでしょうか。

おさんぽのおさらい

成城学園前駅→①成城飯店→②キヌタ文庫→③シュベール成城店→④ 世田谷美術館 分館→⑤GORGE’S成城コルティ店

行程:1.5km 
所要時間:21分+飲食+おさんぽ
予算:3,000円

 

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さんぽに行ったライター

都内で活動中の自称マルチクリエイター チルに生きてます!