ヘルシーカフェに緑に温泉!夏バテを回復させるなら【千歳船橋〜祖師ヶ谷大蔵】をさんぽ

紫外線とオフィスの強い冷房のせいで、肌荒れや自律神経の乱れを起こしてしまいやすい8月。そんなシーズンこそ、好きな街をおさんぽしてみるのはいかがでしょうか?
今回訪れるのは、小田急線の【千歳船橋駅】と【祖師ヶ谷大蔵駅】。若者からファミリー層までいろいろな世代が暮らす街なので、商店街には老若男女が行き交い賑わっています。
日傘を片手に街をのぞいてみると、新鮮野菜のカフェや天然温泉施設など、心と身体のキラキラ取り戻させてくれるスポットがたくさん♡ 夏バテ気味の身体もよろこぶおさんぽルートをご紹介します。

今回のおさんぽルート

千歳船橋駅北口→①ムカイ林檎店→②廻沢稲荷神社→③TOKYO RECYCLE imption 祖師ヶ谷大蔵店→④Cafe & Gallery Roomer→⑤そしがや温泉21→祖師ヶ谷大蔵駅北口

行程:3.9km
歩数:5600歩くらい
所要時間:50分+お茶やお買い物、お風呂でのんびり
予算:4000円

1キレイを作る自然の甘み!まずは減農薬栽培の林檎専門店へ

今回のスタート地点「千歳船橋駅」は、新宿駅から小田急線各駅停車で20分ほどの場所にある、世田谷区の中でものんびりとした空気をまとった街。
北口を出て、レトロな喫茶店などが店を構える小道を過ぎ、「TSUTAYA千歳船橋店」のある広い並木道をてくてく進んでいきます。
並木に沿ってまっすぐ歩くと環八通りにぶつかるので、空色の歩道橋を登りましょう。

左/並木沿いには子どもたちの絵が飾られていました。眺めながら歩くのが楽しい♪
右/かわいい色の歩道橋!この日は整備のため柵の外がふさがっていましたが、通常時は大通りを見渡せて気持ちがいいです。

歯医者さんの看板があるビル側の階段を降り、道なりに数歩行けば…… 大きな“りんご”が見えてきました!こちらが「ムカイ林檎店 東京世田谷店」です。お店に入るとりんごの甘い香りが鼻をくすぐります。
ムカイ林檎店は京都発の林檎専門店。各地への行商販売も一年中されていて、こうした路面店は行商の倉庫・拠点になっているそう。
青森りんごのシーズン(9月中旬〜4月下旬)になると、減農薬栽培でワックス不使用の新鮮なりんごが木箱いっぱいに並んで壮観ですよ!

左/ほんのり甘い香りが漂う林檎店は、環八通りのオアシス。
右/大きなりんごのオブジェと、木箱を使ったディスプレイが目印。

夏場はりんごのオフシーズン。そんな時期でもりんごを楽しめるよう、今年から東京世田谷店限定でかき氷の販売がスタートされたんですって。
さんぽで火照った体をクールダウンさせるため「りんごのかき氷(税込700円)」をオーダー。砂糖を使用していないとは思えないほど濃厚なシロップは、爽やかな甘酸っぱさが絶品〜! 琥珀色のりんごと白い氷が重なって、全身に涼を運んでくれます。

左/レトロなかき氷機を使い、溶けないぎりぎりの厚みで削られる氷。綿菓子のようなふわっと繊細な口どけに仕上げるため、たくさん練習されたそうです。
右/りんご果汁を煮詰めて作られたシロップは砂糖不使用。自家製のミルクと林檎の甘煮がトッピングされています。

かき氷の他にもりんごジュースの試飲を頂きつつ、お店についてお話を伺いました!
今回のイートインは暑い時期限定の試みで、お土産に嬉しい「りんごジャム(税込648円)」や、「100%ストレートりんごジュース(税込864円)」のボトルは、時期を問わずお買い物できるそうです。ジャムはこの世田谷店で作られているとか。だから甘い香りがしたんだ!

試飲させていただいた「100%ストレートりんごジュース(税込540円)」「はちみつりんご酢 ソーダ割り(税込540円)」、その他「りんごのジュレ(税込540円)」など、身体がよろこぶドリンクのテイクアウトもあり。冷たいものを片手におさんぽも良いですね♪

ムカイ林檎店
東京都世田谷区千歳台3丁目3-17 千歳台ビルディング1F
03-6411-5051
営業時間 10:00-19:00
定休日 水曜
公式HP https://www.mukaiapple.com

2住宅地に突如現れたのは……「めぐり」のパワースポット神社!

「ムカイ林檎店」をあとにして、祖師ヶ谷大蔵駅方面を目指します。
すぐ脇の細い道を進んで希望丘南公園を通過。道端に咲く百日紅の花を横目に、住宅地を歩くこと約12、3分。家々の中から突如、イチョウの木に囲まれた「廻沢稲荷神社」が見えてくるはず。
(迷いそうで不安……という人は、環八通り沿いにユニクロを超え、船橋四丁目交差点を左折するルートでも◎)

木に守られている神社の境内は、ひんやり涼しくて驚きます。このあたりの旧町名、「廻沢町」の由来は、湧き水が巡る様から来ているとも言われているんですよ。“めぐる”、という言葉通り、神社の澄んだ空気にホッと心が洗われるようです。

左/涼しげな色の社殿。
右/こちらの赤い鳥居から出て、次の進路へ。
廻沢稲荷神社
東京都世田谷区千歳台5丁目17−23

3おもちゃ箱のようなヴィンテージショップに突入

赤い鳥居から神社を出て、郵便局の見える通りへ出ます。そこから見える商店街入り口のアーチに向かって2分ほど歩くと、「ウルトラマン商店街」に到着!
この周辺はかつて、ウルトラマンを生んだ円谷プロダクションの旧本社や円谷英二邸があった、ウルトラマン誕生の地なんですって。
ちなみに、このまま商店街をまっすぐ行けば祖師ヶ谷大蔵駅に繋がるので、道に自信がなくてももう大丈夫。

左/街灯の柱に謎のでっぱりを発見。
右/のぞきこむと……ウルトラマンの名シーン写真が埋め込まれていました!

ウルトラマンたちに見守られながら商店街をぶらぶら。すると突然、レンガ造りのガレージが現れます!ここだけ海外のような雰囲気。 こちらの「TOKYO RECYCLE imption」は、デザイナーズ家具や北欧食器、ちょっと珍しいヴィンテージ雑貨などを取り揃えたリサイクルショップ。用賀や経堂など世田谷エリアに6店舗を構えていますが、全店舗の中で祖師ヶ谷大蔵店が最も大きいので、さまざまな時代・ジャンルの商品が並んでいます。

左/建物の前には椅子や扇風機、風合いのある木製棚がズラリ。
中・右/北欧食器や国内外のレトロ玩具など、乙女心をくすぐるヴィンテージ品がお出迎え♡

店内はセレクトショップのようなディスプレイで、どこを見てもオシャレ!
特に印象的なのは、店内にずらりと並ぶデザイナーズ家具の数々。言わずとしれた「ハーマン・ミラー」のデザインチェアや、NYの有名インテリアブランド「ポッタリーバーン」のテーブル、近年人気の「unico」のソファなど、国内外の人気インテリアが買いやすい価格で取り揃えられています。感度の高い地元の方や引越ししてきた方に人気なのだとか。
優美なプロダクトデザインを見ていると、美的センスが磨かれる気がしてきます♡

左/女性に人気のリサ・ラーソン雑貨はスタッフさんイチオシ。
右/窓際できらめくガラスコーナー。北欧などヨーロッパ製のものが多く、普通の食器屋さんではお目にかかれないデザインばかり。
この日はおさんぽの思い出として、夏らしく白フチが可憐なアイスクリームグラス(税込2,000円)を購入しました!

おうちに眠っているアイテムを持ってきて買い取りしてもらえば、食器棚のデトックスもできそうですね♪

TOKYO RECYCLE imption 祖師ヶ谷大蔵店
東京都世田谷区千歳台2-46-10-1F
03-5429-9415
営業時間 11:00-20:00
定休日 木曜(祝日は営業)、年末年始
公式HP http://tokyo-recycle.net/

4グリーンに囲まれた一軒家カフェで、身体に優しいランチタイム♪

ウルトラマン商店街をふたたび歩いていきましょう。途中にあるテニスコートから響くボールの音が小気味いい♪ さらに真っすぐ進み、中華料理屋「きりゅうけん」を過ぎると、豊かな緑とゆるいオブジェが目印の「祖師谷ふれあい遊歩道」が出てきます。

左/団地横の遊歩道では、子どもたちが蝉の抜け殻を集めて遊んでいました。
右/木のはざまに不思議なオブジェが。これは……フクロウなのかな?

遊歩道の向かいには、シックな外観のベーカリーショップや、隠れ家的コーヒーショップ「皆川珈琲」などもあります。寄り道しても楽しいかも。

そのままさらにまっすぐ行くと、とんねるず・木梨憲武さんのご実家として有名な「木梨サイクル」がありました! この数歩先の角を左折して住宅側へ入ります。次の角を右折して大きなオリーブの樹が見えたら、そこが「Cafe & Gallery Roomer」です。
賑やかな商店街から一本入ったところに、こんなに静かで落ち着くカフェがあるなんて! 祖師ヶ谷大蔵は奥が深い……♡

隠れ家のように祖師ヶ谷大蔵に佇むこちらのカフェは愛犬同伴OKなので、ワンちゃんと一緒にテラス席でのんびりお茶もいいですね。

グリーンに囲まれた一軒家カフェは、祖師ヶ谷大蔵のやすらぎスポット。特注品だというアイアン製の門がかわいい♪

オーナーさんは祖師ヶ谷大蔵在住歴20年以上。この地にお店を構え、豊かなグリーンも自身で植えて広げていったそうです。シンボルツリーのオリーブも、最初はとっても小さな苗だったとか!

左/テラス席でくつろぐ地元のワンちゃんに出会えるかも。
右/横長の窓から見える庭木は、実はお隣さんの借景なんですって! ほっこりしたご近所付き合いのお話も伺えました。

ランチはとにかくお野菜がたっぷり!季節の食材を使った週がわりの「今週のカフェプレート(税込980円)」は女性にも嬉しい。15種類の野菜がのった「お野菜たっぷりサラダピザ(税込950円)」も人気メニューです。
(タイミングによってはレンタルカフェ期間となり、通常営業時とは異なるメニューを提供なさっています。)

左/シャキシャキ野菜の「お野菜たっぷりサラダピザ(税込950円)」なら、食欲のない夏場でもぺろりと食べられそう。
右/「今週のカフェプレート(税込950円)」は旬の食材を使用。ヘルシーなのに大満足!

店内は時間の流れがゆったりしていて、お茶をしているうちに身も心も癒やされていきそう。交通量の少ない静かな住宅地だからこそ、愛犬や小さなお子さん連れでも安心してくつろげますよね♪
ちなみにお店の手前側はレンタルスペースになっていて、週替わりで色んなイベントを開催されているそうです。雑貨展、絵画展、各種ワークショップ、ワンちゃんイベントなど定期的に行われているので、おさんぽの前にHPをチェックしてみてください!

Cafe & Gallery Roomer
東京都世田谷区祖師谷1-34-5
03-3484-7254
営業時間 11:30-19:00
定休日 月曜、火曜
公式HP https://www.roomer.jp

5天然温泉でうるうる美肌に! レトロなお風呂で究極のリラックス

身体に優しいお食事を楽しんだあとは、ふたたびウルトラマン商店街に戻って反対側の道に入ります。
少し歩けば見えてきた、「そしがや温泉21」の看板!営業開始の14時までは入れないので、営業時間に合わせて訪問しましょう。

左/マンションの一階にあるので、近付くまで温浴施設だと気付きませんでした。
右/招き猫とだるまさんがお出迎え。
モダンなステンドグラスがシンボルの、ゆったりした居心地のいいロビー。

入り口の券売機でチケット(大人460円)を購入し、ぷくぷくとジャグジーの湧き立つお風呂へ。奥には3種のサウナやプールもあるんですよ。温泉槽、白湯槽、シルキーバス、水風呂、ジャグジーの5種のお風呂が楽しめます。

※今回は特別に撮影させて頂きましたが、通常時の浴場や脱衣所での撮影は禁止です。

温泉の黒湯は少しとろりとした泉質。約2万7千年前の雨水が起源となった温泉には、たっぷりのミネラルが溶け込んでいます。さらにトルマリンとの相乗効果で、お肌の調子を整えてくれるみたい。日焼けやエアコンで疲れたお肌がよみがえりそう〜!

お風呂からあがって着替えたら、脱衣所と隣接している休憩室へ。ステンドグラスをぼんやり眺めながら、扇風機にあたって夕涼み。このまま帰りたくなくなるほどの居心地のよさ。ああ、この近所に住みたい……。

左/このソファがまた良い座り心地なんです。
右/天井を見上げると、ここにもステンドグラスがきらり。天候と時間帯によっては、床に落ちる光を楽しむこともできるとか。

30年以上も地元の方を癒し続けている「そしがや温泉21」。ニコニコと陽気なスタッフさんたちにお話を聞くと、「若い人はマナーがいいので来てもらえると嬉しいね!」と笑顔。地元に根付く場でありながらも、どんな来客も歓迎してくれる温かさにほっこりします。
「そしがや温泉21」の売りは「安さ・清潔さ・温かいスタッフ」なのだそう。まさにそのお話通りで、建物はレトロながらも浴場はピカピカ、たった数百円でこのお湯が楽しめるなんて!と驚くはず。

そしがや温泉21
東京都世田谷区祖師谷3丁目36−21
03-3483-2611
営業時間 14:00-翌2:00
年中無休
公式HP http://www.soshigaya-onsen21.com

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つるつるになったお肌で3分ほど歩けば、祖師ヶ谷大蔵駅へ到着!これで本日のおさんぽはおしまいです。なんだか身も心もスッキリとして、足取りも軽やかに。
ご紹介した他にも、ウルトラマン商店街近くにはハーブ・アロマ製品を販売する「かもめ薬局 祖師谷健康館」や、美容鍼が評判の「くじら堂北口整骨院」などが並んでいるので、キレイを磨けるスポットはまだまだありそう。
夏バテでどんより気分な休日は、世田谷の下町ゾーンをおさんぽしてリフレッシュしてみてはいかがでしょうか♪

おさんぽのおさらい

千歳船橋駅北口→①ムカイ林檎店→②廻沢稲荷神社→③TOKYO RECYCLE imption 祖師ヶ谷大蔵店→④Cafe & Gallery Roomer→⑤そしがや温泉21→祖師ヶ谷大蔵駅北口

行程:3.9km
歩数:5600歩くらい
所要時間:50分+お茶やお買い物、お風呂でのんびり
予算:4000円

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さんぽに行ったライター

純喫茶や古書店、レトロな建物などが好きな26歳。よく京王線・小田急線沿線をうろうろ散策しています。ふらっと入ったお店の方とお話するのが好きです。最近の趣味はパフェ作り。