豊洲・チームラボプラネッツの新エリア「Garden Area」を探検さんぽ♪

アート集団「チームラボ」の作品を楽しめる東京・豊洲の「チームラボプラネッツ TOKYO DMM」。「水に入るミュージアム」として人気でしたが、今年7月に新エリアができたことで「水に入るミュージアムと花と一体化する庭園 」というコンセプトに進化。そこで今回は、SNSで瞬く間に話題となった新エリア「Garden Area」を探検することに♪果たして、どんな体験が待っているのでしょうか?

今回のおさんぽルート

新豊洲駅→チームラボプラネッツ TOKYO DMM(①Public Area→②Water Area→③Garden Area)→新豊洲駅

所要時間:約1~2時間
予算:3,200円(チケット料金)+交通費

この日やってきたのは、ゆりかもめ・新豊洲駅の1A出口から徒歩1分ほどの場所にある「チームラボプラネッツ TOKYO DMM」。実は私、「チームラボ」の作品を見るのは初めてでした。入る前から期待でいっぱいです!

【1】Public Area(パブリックエリア)

夜になると暗闇に真っ赤な炎が映し出され、さらに迫力満点!

施設に入場する前に真っ先に目に入るのが、建物の入口前にそびえ立つ塔のような作品。こちらは、誰でも無料で見られる「Public Area(パブリックエリア)」にある『空から噴き落ちる、地上に憑依する炎』という作品です。その名の通り、空から噴き出して地面へと落ちていく炎を表現しています。繊細な線で描かれた燃え盛る炎は、人が近づくと反応して形が変わります。

また、スマートフォンアプリ「teamLab: FIRE」を持って炎に近づくと、スマートフォンに炎が灯り、炎を持ち帰ることもできます。さらにその炎をほかの人のアプリに近づけると、炎がつながっていく…という楽しみ方もできるそうですよ。

また、「Public Area」内にあるこちらの変わった形のベンチでは、子どもが遊んだり、待ち合わせ場所に使ったりと、誰でも自由に利用することができます。その奥にはフードスタンドもあるのですが、現在はリニューアル準備中。年内にはリニューアルオープンする予定なので、お楽しみに。

お子様連れで来館した人は、入場前にベビーカーを鍵付きのベビーカー駐車場に預けることができます。また、旅行中にキャリーケースなどの荷物がある人も、荷物をしっかりと管理できます。

そしていよいよ館内に入ります!入場はこちらのゲートから。チケットは、オンラインや窓口で購入することができます。現在、新型コロナウイルス感染防止対策として入場できる人数が大幅に制限されているため、平日でも売り切れになる可能性が高いとのこと。確実に入場したいなら、事前にオンラインから購入しておいた方が安心かもしれません。

また、現在は入場時間が区切られていて、案内された通りの時間に入場しましょう。非接触型の検温器を導入しているため、ゲートをくぐるときに上を向くだけで体温を測ることができるなど、コロナ対策はばっちり。ゲートをくぐって館内の説明を聞いたら、いよいよ入場です!

まずは鍵付きのロッカーに、靴や手荷物、くつ下を脱いで預けます。水に入る作品があるため、館内は裸足で歩きます。ひざの位置くらいまで水に浸かる作品もあるので、着替えを持ってくるか、濡れない服装で来館しましょう。もし服装の準備を忘れてしまっても、キッズからレディース、メンズまでサイズを揃えた着替えを無料で貸し出してくれるのでご安心を!

【2】Water Area(ウォーターエリア)

そしていよいよ作品の中へと進んで行きます!まずは水を使った作品がある「Water Area」へ。同館は、お台場にある「チームラボボーダレス」と比べて作品数は少ないものの、一つ一つの作品が巨大なので、圧倒的な“没入感”を体験できるそう。また、水や花などの自然界にあるものを利用する作品がメインなので、ここでしか味わえない体験を味わえるんです。

「Water Area」を進んで行くと、なにやらザーッという大きな音とともに、水が流れる坂道が目の前に現れました!この光の正体は何だろう?そしてこの先に何が待っているんだろう?早くもドキドキが止まりません…!

『坂の上にある光の滝 / Waterfall of Light Particles at the Top of an Incline』

坂を上り切った先に現れたのは、“光る滝”。光の粒が滝となり、暗闇を明るく照らしています。『坂の上にある光の滝』という名前の本作は、滝が光の中から生まれてくる光景をイメージしているそう。坂道で光っていたのは、光る滝が流れ落ちたものなんだと納得。光の粒が滝となって流れる光景は神秘的です。流れ続ける滝をあとにし、そのまま奥へと進んでいきます。

いったん、次の作品にいくまでの部屋で濡れた足をタオルで拭くことができます。

次の部屋へとたどり着くと、一気に辺り一面が光の筋に!『The Infinite Crystal Universe』というこの作品は、光の粒たちが線となり、色や輝き、音色を変え、キラキラと流れ続けます。鏡で覆われた空間は、どこまでも続く光の世界を創り出しています。まるで光の迷路に迷い込んだかのような感覚に。

また、見上げるほど大きい光の柱は、別世界にいるかのような感覚にもなります。途中、自分がどこにいるかわからなくなりそうですが、ちゃんとスタッフさんが道の途中で案内をしてくれるので、迷子になる心配はありませんよ!

そして実はこの作品、「チームラボ」のアプリから見たい演出を選び、光の筋に向かってスワイプすることで、自分の手で演出を変えることができるんです!自分で光を操っているような気分になり、いっそう光の空間との一体感を感じることができますよ。より作品を楽しみたいなら、アプリを事前にダウンロードしておくのがおすすめです!

光の世界を存分に楽しんだら、次の空間へと移動します。

先へ進んで行くと、再び道に水が満ちていて、どんどん水深が深くなってきます。

ついに膝まで水に浸かる頃、次の空間が現れました。水の中には、光る鯉たちが悠々自適に泳いでいます!よく見ると、鯉が人に当たった瞬間、花へとその姿を変えています。この花は、春は桜、夏はひまわりなど、春夏秋冬で変化するそうです。空間に流れる壮大なBGMも、作品の世界観へと引き込まれる要素となっています。

この作品の名前は、『人と共に踊る鯉によって描かれる水面のドローイング』。なぜ“踊る”鯉なんだろう…“泳ぐ鯉”ではなくて?なんて考えていると……

鯉たちの泳ぐスピードがどんどん速くなり、やがて鯉たちが人の周りをぐるぐると円を描いて泳ぎ出します。さらに、鯉が泳いだ道筋が光となって円を描き、暗闇だった空間を明るく照らしていきます。暗闇での写真撮影は難易度が高いため、写真を撮るならこの瞬間がチャンス!そして、“踊る”ってこういうことだったのか…!と感心しました。しかもこの鯉たちは決められた動きをしているわけではなく、水に入る人の影響で動きが変化するため、同じ光景は二度とないのだそう。

また、この空間には少し奥まった場所に、もうひとつの部屋があります。その中には、水の向こうに炎が燃え盛る『憑依する炎』という作品が。先ほど入り口で見た『空から噴き落ちる、地上に憑依する炎』という作品と同様、繊細な炎の動きは目を奪われます。作品の前にベンチがあるので、そこで写真を撮影したり、ぼうっと炎を眺めたりして過ごすことも。この部屋は見逃してしまう人も多いようなので、ぜひ発見してみてくださいね!

この空間を出た後は、再びタオルが用意された部屋でしっかりと水分を拭き取り、次の作品へ向かいます。

『意思を持ち変容する空間、広がる立体的存在 – 平面化する3色と曖昧な9色、自由浮遊』という作品。

次の部屋では、入った瞬間に大きな球体の物体たちが一気に押し寄せてきました!球体は色を変え、宙にふわふわと漂っています。ボール同士がぶつかると音色が変化したり、色が広がったりするような演出も。この空間では、そういった変化を見ながら球体をかき分けて道を作り、進んで行きます。

球体は、ぽんっと手で押すことでも色を変え、その色特有の音色を奏でて飛んでいきます。色を変えてふわふわと漂う球体の中に埋もれていると、ファンタジーの世界にいるような、ちょっと不思議な気分に。子どもはもちろんのこと、大人もつい無邪気に遊んでしまいそうな空間でした。

『Floating in the Falling Universe of Flowers』

次の空間は、一歩足を踏み入れた瞬間、どこまでも広がる宇宙の中に入り込んだような感覚に。プラネタリウムのようにドーム状の空間ですが、宙に浮いているのは星ではなく、大小さまざまな大きさの“花”たち。咲いては散り、咲いては散りを繰り返し、私たちの前を過ぎ去っていく花。この作品では、“花の一生”を表現しています。

花の種類は季節に応じて変わるわけではなく、常に四季折々の花々が舞っています。リアルタイムで映像が変わるため、同じ瞬間は二度と見られません。そんな儚さを感じられる作品ですが、寝転んだり、座ったりと好きな態勢でぼーっと眺めていると、とてもリラックスできますよ。

【3】Garden Area(ガーデンエリア)

ここで「Water Area」を一周できたので、一度スタート地点に戻り、今度はついに新エリアの「Garden Area」へと進んで行きます!

霧が漂い、生きた苔が青々と茂る神秘的な空間です。

まずひとつめの作品は、屋根がない屋外空間にあります。実際に生きている苔を使った庭園は、屋外にあるため、その日の気温などとともに雰囲気が変わります。また、「Ovoid(卵形体)」と名付けられた卵状のオブジェを手で押してみると、神秘的な音色を奏でてゆらゆらと揺れ動きます。人が触れると音が変わるという演出は、まさに“体験できる庭園”です。

ちなみに雨の日でも、傘を貸し出してくれるので作品を楽しむことができますよ。

『呼応する小宇宙の苔庭 – 固形化された光の色, Sunrise and Sunset / Moss Garden of Resonating Microcosms – Solidified Light Color, Sunrise and Sunset』

そして日没後、太陽の光がなくなり辺りが暗くなると、「Ovoid(卵形体)」は自ら光り出します。「Ovoid(卵形体)」は小宇宙を意味したオブジェで、一つ一つの中に小宇宙が存在しているようなイメージなんだそうです。光る様子を見たい人は、日が沈んで暗くなる時間帯に行くのがおすすめです。

 

『Floating Flower Garden: 花と我と同根、庭と我と一体 / Floating Flower Garden: Flowers and I are of the Same Root, the Garden and I are One』

そして最後、SNSで話題となった花の作品が『Floating Flower Garden: 花と我と同根、庭と我と一体 』です。約13,000本ものラン科の花々が、宙に浮いています。驚きなのが、すべて生花だということ。土のない場所で生きられる進化した植物で、空気中から水分を吸収できるんだそうです。空気中で生きていられるなんて、ものすごく生命力を感じますよね!

禅の修行僧が花に囲まれて修行をしたというところから着想を得た作品だそう。花に囲まれると、不思議と心が落ち着くかも。

また、人が花に向かって進むと、花がゆっくりと上に上がっていき、ぽっかりと空間を作ります。人がたくさんいると、その分開けた空間になるので、作品の雰囲気も変化。まるで、花たちが人々を「おいで」と花の世界に誘ってくれているみたい。そんな、花と対話するかのような感覚を味わえます。また、世界で12本しかないランのうち、4本がここで展示されているそうなので、そういった希少な花々を見られるという醍醐味もありますよ!花は繊細なので、触れることはせず、目で見て楽しみましょう。

人に影響されて作品が変わっていくのが、同館のコンセプト。美しい花々に囲まれる圧巻の時間は、生きている花たちと一体になり、自然に帰ったようなひとときを味わえます。自然光が入る場所なので、写真がきれいに撮りやすいのも魅力。SNSで話題の“花の世界”で、あなたもお気に入りのショットを撮影してみてくださいね!

チームラボプラネッツ TOKYO DMM
東京都江東区豊洲6-1-16 teamLab Planets TOKYO
03-6205-7174
営業時間:10:00〜19:00、土日祝 9:00〜※最終入場は閉館の30分前
定休日:無休
料金:大人(18歳以上) 3,200円、大学生・専門学生 2,500円、中学生・高校生2,000円
小人(4歳 〜12歳) 800円、 シニア(65歳以上)、2,400円、障がい者割引 1,600円
※料金や開館時間が変更になる可能性があります。詳細はHPからご確認ください。
会期:2022年末まで
https://planets.teamlab.art/tokyo/jp/#theme3

今回のおさんぽは、気になっていた「チームラボプラネッツ TOKYO DMM」の新エリアをおさんぽできて大満足!すべての作品が圧倒的なスケールで、まさに“没入感”を味わえました。百聞は一見に如かず。あなたもぜひ、ここでしか味わえない体験をしてみてくださいね。

おさんぽのおさらい

新豊洲駅→チームラボプラネッツ TOKYO DMM(①Public Area→②Water Area→③Garden Area)→新豊洲駅

所要時間:約1~2時間
予算:3,200円(チケット料金)+交通費

 

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さんぽに行ったライター

北海道出身のお散歩ライター。知らない街をふらりとお散歩するのが好き。