夏の近場トリップに!下町&自然を堪能「都電荒川線(東京さくらトラム)」途中下車さんぽ

「行楽シーズン、どこかに行きたいけど、遠出はちょっと…」。それなら、都内で旅行気分、味わいませんか?今回ご紹介するのは、17年から「東京さくらトラム」の愛称でも知られる都電荒川線の、1日乗車券を使った下町散歩。神社に商店街、自然あふれる公園など…みどころスポット目白押し!1日で満喫できるコースをご紹介します。

今回のおさんぽルート

「都電荒川線早稲田駅」→①「キアズマ珈琲」→②「巣鴨地蔵通り商店街」→③「飛鳥山公園」→④「鈴木酒販」→「都電荒川線三ノ輪橋駅」

行程:8.0km
所要時間: 57分(乗車時間)+食事、買い物、休憩
予算:5,000円

スタートは、都電荒川線の発着駅「早稲田駅」。建築学科で有名な早稲田大学があるこのエリア。そのためか、周りには芸術的な建物があったりと、キャンパス散策以外にも散歩をするのにぴったりな場所です。

早稲田大学のアイコン・大隈記念講堂
大学のすぐそばにあるビル。日本のガウディーとも言われる建築家が設計したそう
中に進むと、独特なオブジェが。椅子のように座れる?

が、今回のメインは「都電荒川線」。早速、早稲田駅から電車に乗りましょう。

都電荒川線「早稲田駅」

今回は荒川線を途中下車しながら散歩するので、お得な切符を購入します。「都電荒川線1日乗車券」(税込400円)です。乗車券は、指定の販売所のほか、電車に乗る際にも購入が可能。次回以降の乗車時は、券を車掌さんに見せるだけでOKです。

1日乗車券。乗車する時は、背面に印字された日付を車掌さんに見せて

ということで早速、”列車でGO”。最初に降りるのは、「鬼子母神前駅」です。

乗車時は「ピンポーン」。バスのようなスタイルです

1 人気ドラマのロケ地・鬼子母神前駅にあるほっこり喫茶「キアズマ珈琲」

ドラマ『獣になれない私たち』のロケ地にもなった、鬼子母神欅並木通り。安産などのご利益で有名な鬼子母神堂へ繋がる、緑豊かで雰囲気のある道の一角にあるのが、ドラマに登場した「キアズマ珈琲」です。

駅を出て少し進むと、並木通りの入り口に
カフェの外観

こちらのお店での人気メニューの一つが、こぼれんばかりのチーズがかかった「チーズドッグ」(税別450円)。夏場には特に嬉しい、大きなグラスに注がれたアイスカフェオレとセットにしても、税別1,000円です。

後ろの「ビーフパストラミサンド」(税別550円)も美味!

カフェには、至るところに本が。見回すと、軽食をいただきながら、道の木々や揺れる音、そして店内に流れる高知良い音楽を感じながら、読者をしている人もちらほらいました。

カウンター。拝見の黒板には、チョークアートが
お店の一角には、本棚が。気になる作品がびっしり!

同じくゆっくりしたいですが、まだ散歩は始まったばかり。お腹も満たされたので、ちょっとあたりを散策といきます。

キアズマ珈琲 
東京都豊島区雑司が谷3-19-5
03-3984-2045
営業時間:10:30〜19:00        定休日:水曜日       https://www.facebook.com/kiazuma/

お店を出てさらに並木通りを道なりに進むと、鬼子母神堂が現れます。

木々が生い茂り、雰囲気漂う鬼子母神堂
連なる鳥居

こちらでは、冬には陶器市も開催。また時期を変えて訪れてみても、また違った楽しみ方ができそうです。

2 庚申塚駅で降りたら、「巣鴨地蔵通り商店街」をブラブラ

「鬼子母神前駅」から6駅進み、「庚申塚駅」で下車。”おばあちゃんの原宿”、巣鴨地蔵通り商店街を散歩します。

商店街。一角にはここの名物ベビーカステラの露天の姿も

およそ800m続くこの商店街には、実に190ほどものお店がずらり。訪れた日もちらほらと露天が見受けられましたが、とげぬき地蔵尊縁日とされる4のつく日には、片側だけでも200以上の露天商が並ぶそうです。

幸福を呼ぶ力があると言われる、赤パンツ

商店街で有名な”赤パンツ”のお店も見応えがありますが、実はじっくり散策すると、話題のかき氷店やオーガニックな甘味処、全国的にも有名なケーキショップなど…女性に嬉しいお店がたくさん! 次回胃が空っぽな時にリベンジしたいと思います。

巣鴨地蔵通り商店街
東京都豊島区巣鴨4-22-8

3 王子駅前駅すぐにある「飛鳥山公園」でマイナスイオンを感じて

商商店街を抜けて、戻る方向に白山通りを直進。「庚申塚駅」の次、「新庚申塚駅」まで歩きます。そこから4駅、「王子駅前駅」へ。

車内から。空と線路が続く様子が、なんともノスタルジックな気持ちにさせます
駅からすぐの「モノレール・公園入口駅」からいざ乗車!

北区を代表する名所「飛鳥山公園」は、お花見の季節や紫陽花の季節が見頃とされています。でも葉が青々しいこの季節も、ぜひ行ってみてほしい!緑が作る木陰を縫うように進むと、開けた公園が。務めを終えた都電の車両や汽車が遊具として設置されています。

公園に設置されている「D51」。中にも入れます!
都電も展示されています

さらに、その公園を囲むようにして、3つの資料館が。その1つには、次の1万円札に印刷される、渋沢栄一の資料館があります。

撮影時は休館で入れなかったですが、渋沢史料館もいつか行きたい
公園の隅にある渋沢庭園には、歴史を感じる建物が
昔の様式が残る建物がおしゃれ!

都内にも、こんなゆっくりとした時間が流れる自然のエリアがあるんですね。癒されたところで、次へ行きましょう。

飛鳥山公園
東京都北区王子1-1
03-6383-1298
モノレールは、12/29〜1/3以外年中無休。10:00〜16:00まで稼働。

4 終着駅・三ノ輪橋駅、角打ちも楽しめる「鈴木酒販」でフィニッシュ!

公園でしっかり歩いたので、ちょっと疲れました。こんな時は、お酒が美味しい!ということで「王子駅前駅」に戻り、荒川線の発着駅「三ノ輪橋駅」まで一気に進みます。関東の駅百選にも認定されているこの駅。線路はバラなどの花に囲まれ、駅舎もウッディーなレトロ調。とても雰囲気がありました。

「三ノ輪橋駅」線路の脇には、バラが植えられています

駅を出ると、すぐ商店街が。ここも散策が楽しそうですが、ひとまず”お疲れの一杯”をしたく、2分ほど歩いて「鈴木酒販」へ向かいます。

高架下には都電のイラストが!
オンラインショップでも購入できる「ユジクオリジナルTシャツ」(税込2道の角にある「鈴木酒販」。入り口には杉玉の姿も

「鈴木酒販」は、いわゆる”街の酒屋さん”。しかし他と異なるのが、都内では比較的珍しい角打ちもしていること。メニューから気になるお酒やおつまみを選んで、店内の一角で立ち飲みができちゃうんです。さくっと飲み&帰りは家族へお土産もゲットできるなんて…散歩のシメにはもってこいですね。

店内には、スタッフこだわりセレクトのワインがたくさん!
缶詰をはじめとする、お酒のアテもズラ〜り

今回頼んでみたのは、「東洋美人」という純米吟醸(税別350円/90ml)。おつまみには「じゃこ天」(税別550円)と、店頭販売されている缶詰も温めてもらって、いただきます。

お店に並べられている商品から、「缶つま 広島県産 焼きかきレモン黒胡椒味」(税別490円)をチョイス

鈴木酒販小売部 三ノ輪本店
東京都台東区根岸5-25-2
03-3802-8752 営業時間:月〜土曜日11:30〜21:00、日祝日11:30〜20:30                 角打ちのご利用はしばらくの間、1グループ3名まで。http://shop-suzukishuhan.com

散歩の締めに最高の1杯をいただいたところで、今回のお散歩は終了。…と思いましたが、何だか人だかりが。そこは日本人、つい惹かれて並んでみると、全国でも有名はラーメン店「トイ・ボックス」でした! さっぱりの中にコクがあり、シンプルの極みを感じる醤油ラーメン。とっても美味しかったです!

看板メニュー「醤油ラーメン」(税込850円)

ちなみに今回のコースは、「都電荒川線」に沿って巡っただけあり、道中、至る所に都電を意識したお店がありました。

「早稲田駅」そばで見つけたお店
巣鴨の商店街にも発見!
三ノ輪橋駅近くには、電車好きにはたまらないカフェも

次に来た時は、ぜひこれらのお店も回ってみたいです!

いかがでしたか? 今回は電車を使っての散歩だったのでちょっと移動が多かったですが、降りる場所場所で雰囲気がガラッと変わるので、たった1日でしたがガッツリ旅行気分を味わえました。お出かけがなかなか難しいタイミングで、なかなか羽を伸ばせませんが、万全に感染症対策をした上で、ぜひ気分転換がてらのお散歩の参考にしてみてくださいね♩

三ノ輪にあった、あしたのジョー像。ここはジョー生誕の地なんだとか!

おさんぽのおさらい

「都電荒川線早稲田駅」→①「キアズマ珈琲」→②「巣鴨地蔵通り商店街」→③「飛鳥山公園」→④「鈴木酒販」→「都電荒川線三ノ輪橋駅」

行程:8.0 km
所要時間:57分(乗車時間)+食事、買い物、休憩
予算:5,000円

※この記事の取材は7月中旬に行われたものです。

※新型コロナウイルスの影響で、営業時間などに変更がある可能性があります。また、新型コロナウイルスに感染しないためにも、時期などは慎重に検討したうえで、しっかり予防対策をしてさんぽするようにしましょう。

※地図は、立ち寄ったスポットの位置を示しているものではなく、今回利用した都電荒川線のルートを示しています。

この記事が気に入ったら
いいね ! しよう

さんぽに行ったライター

猫好き、美容好きライター。好きが高じて、猫雑誌や女性ファッション誌関係でも執筆中。和食器とヘルシー嗜好なグルメが好物なので、下町からオシャレエリアまで幅広く歩き回ります。