便利な駅前だけじゃない! 温かみのあるのんびりとした「二子玉川」を満喫さんぽ

駅前の再開発が進み、複合施設「二子玉川ライズ」が登場して、ショッピングしたり映画を観たりと平日でも人が集まる街「二子玉川」。そんな駅前の賑わいを横目に、川沿いの公園でのんびりしたり、昔ながらの商店街を歩いたり…。今回はそんな温かみのある二子玉川をめぐってみましょう。

今回のおさんぽルート

二子玉川駅→①SOUL TREE→②西河製菓店→③高級食パン専門店 あずき→④兵庫島公園→二子玉川駅

行程:2.9㎞
歩数:3,929歩
所要時間:38分+ランチ、テイクアウト、休憩
予算:4,000円

鉄工所をリノベーションしたおしゃれなカフェでランチ

今回のおさんぽのスタートは田園都市線と大井町線が通る「二子玉川」駅。ホームからはゆったりと流れる多摩川を見ることができ、おさんぽ気分が盛り上がります。

見晴らしの良いホーム。この川をはさんで東京都世田谷区と神奈川県川崎市に分かれています。

改札を出たら玉川高島屋がある左へ出て、多摩堤通りを成城方面に歩いていきましょう。今日のお目当てのカフェは川沿いをのんびり歩いて12分ほどで着きます。右手に「ファーマーズマーケット二子玉川」が見えたらその左手にカフェの看板を発見!

左/とんがった木がかわいい、小山ドライビングスクールを横目に進みます。
中/「ファーマーズマーケット二子玉川」では
世田谷でとれた新鮮な野菜や園芸品が売られています。
右/こちらがカフェの看板。雰囲気があってカッコイイ!


錆びたトタンが印象的な鉄工所をリノベーションした「SOUL TREE」に到着です!

映画の舞台になりそうな、カッコいい外観!

店内に一歩入ると、元鉄工所なだけあり、広々としていて天井が高い開放的な空間。2階はバッグなど革製品のファクトリーとなっています。

左/広々とした店内はソファ席やバーカウンターもあり、くつろげる雰囲気。
右/夏はアメリカのクラフトビールなど、6種類のビールが楽しめるそう。シカの角がついたカッコいいタップから注がれるのが楽しい!

カフェの隣は工房で、テーブルやベンチなどはそこで作られたオリジナルなんだそう。

奥の本棚にはデザイン書や絵本などが並んでいます。席に持っていって読んでもOK。

ランチメニューはタコライスなどのプレートや、人気の高いハンバーガーまでたくさんのラインナップ! 6種類ほどあるハンバーガーの中から「チリチーズ・バーガー」をオーダーしました。

かぶりつくのが大変なほどボリューミー! 「チリチーズ・バーガー(税込1,350円)、ティーラテ(ドリンクセット税込300円)」

ジューシーなお肉と旨味たっぷりのチリビーンズが最高! 酒粕を使ってつくられたというふわふわのバンズといっしょに頬張るとたまらない美味しさです。ドリンクセットで頼んだティーラテは、エスプレッソマシンで抽出されていて濃厚なコクと香りの特別な一杯。 ランチは平日16時まで、土日祝日は17時まで頼めるので遅めランチにもぴったりですよ。

SHOP DATA
SOUL TREE
東京都世田谷区蒲田3-2-15 
TEL:03-6411-7312
営業時間:11:30~18:00(Lunch&Cafe Time)、18:00~24:00(Dinner Time)24:00~3:00(Bar Time) 
定休日 水曜日

お腹がいっぱいになり、休憩もできたのでおさんぽの再開です。カフェを出たら多摩堤通りを駅方面に戻り、1つ目の「吉沢橋」という信号の左手から緑道になっているので、そちらを進んでいきます。すぐ横はバス通りなのに、こちらの道はのんびりとした雰囲気が漂っています。

左/「きしべの路」といって二子玉川駅から成城学園前駅までの8.7kmの散歩道だそう。
右/一本入っただけでとてものんびりとした空気。木々や花も多く見られ、足元には玉電が描かれたタイルなどもあるので飽きません。

地元で昔から愛されている、商店街の老舗の和菓子屋さんへ

カフェから10分ほど歩くと商店街のある通りにぶつかります。進化し続ける駅前とは対照的に、温かみのある二子玉の雰囲気が味わえる「二子玉川商店街」です。

昔ながらの八百屋さんから最近できたおしゃれなカフェまで、個性豊かなお店が並んでいます。

歩いていると、次々と人が立ち寄るお店を発見。近づいてみると、和菓子屋さんでした。

地元の人はもちろん、二子玉に遊びに来た人たちからの人気も高いお店。

昭和42年からここで和菓子店を営む「西河製菓店」さんは親子二代で切り盛りしているそう。

ショーケースの中には美味しそうな和菓子の数々が。リーズナブルな値段設定がうれしい! 
商店街のオリジナル手ぬぐいも販売していました。

こちらの和菓子は保存料や人工甘味料などは使わずに、一つ一つ手作業でつくられているそう。洋菓子と比べて和菓子はシンプルな材料と工程でできているので、何より素材の味が大事。もち米、あずきなど材料は徹底して質の良いものを仕入れているんだとか。

次々と訪れるお客さんと笑顔で会話されていた、二代目の奥様。

北海道産の有機栽培赤えんどう豆を使用した「豆大福(税込140円)」と「みたらしだんご(税込97円)を購入しました。

夏の午後はかき氷も! お彼岸前までは販売しているそうなので、和菓子と一緒に楽しんでみては。

SHOP DATA
西河製菓店
東京都世田谷区玉川3-23-29
TEL:03-3700-0179
営業時間:9:00~19:00(なくなり次第終了)
月曜休み (ほかに月に2回ほど休み)

「西河製菓店」から駅の方へ足を進めると、石畳や京都の町屋をイメージさせる建物が並び、雰囲気がガラリと変わります。

シックな雰囲気の柳小路南角

ここは「柳小路」という名前のコンセプトエリア。飲食店をメインにさまざまな人気のショップが揃っています。もともと「柳小路」には東角、錦街、仲角などの6エリアがありましたが、2018年11月30日に「柳小路 南角」が誕生し、二子玉の新グルメスポットとして注目を集めているんです。


ランチのオープン時間から続々とお客さんが入っていく姿が見られます。

「柳小路南角」には、ミシュランガイドにも載った代々木上原の水餃子の店「按田餃子(あんだぎょうざ)」や、青山で行列のできるデリのお店「PARIYA」など、注目のお店が6軒入っていました。ハンバーガーで満腹なのでお店には入れませんでしたが、次回はぜひ来なくては!

日本人なら一度は食べたい! 小豆入りのふんわりもっちり高級食パン

玉川高島屋の裏の路地をおさんぽしていると、またまた気になるお店を発見しました。

ガラス張りのおしゃれな外観。

最近食パン専門店は色んなところにオープンしていて、大人気ですよね。ここ二子玉にも新しい食パン専門店がオープンしていました! こちらの特徴は、小豆の入った食パンが看板商品ということ。食パンに入っている小豆は、北海道産小豆の中でも収穫量の少ない小粒を厳選して使用。ヨーグルトやマスカルポーネなども入っているので上品なコクが生まれるんだとか。また、小麦に大量の熱湯を加え、丁寧に練りあげるという手間暇惜しまない湯種製法で作られているので、独特のふんわりとした柔らかさが表現できるのだそう。

黒の陳列棚が洗練されていて、カッコいい!

普通の食パンによく入っている卵やハチミツは使っていないので、小さいお子さんの離乳食などにも安心して使えますよ。1枚切り、2枚切りなどで販売されているので、色々な種類を買って帰るのもいいですよね。

右から「SHIRO食パン1.5斤(税込850円)」、「AZUKI食パン1.5斤(税込1,200円)」、「MATCHA食パン1.5斤(税込1,500円)」
手でちぎるとその柔らかさに驚きます!

帰宅後にさっそく食べてみたところ、信じられないくらいのふわふわ感に感動しました! 噛みしめるほどに小豆の絶妙な甘さとパン生地のもっちりした食感が重なります! 2枚目は軽くトースト。バターを乗せなくても小豆自体にほんのり甘味があるのでそのままで充分な美味しさでした。

SHOP DATA
高級食パン専門店 あずき
東京都世田谷区玉川3-9-3
TEL:03-6431-0302
営業時間:10:00~20:00(日曜10:00~19:00)
定休日:水曜日(9月4日まで。以降は無休)

4多摩川を眺められる兵庫島公園でのんびりピクニック

食パンのお店のすぐ近くが公園になっているので、そこまで行って休憩することに。

多摩堤通りに出たら右手にある信号を渡り、川沿いに向かう細い小道を下りていくと兵庫橋という橋が見えるので、そこを渡ると「兵庫島公園」です。

川の手前に大きな池が広がる気持ちのよい空間。

遊具などはなく、多摩川をバックにひょうたん池や人工の小川、広大な芝生が広がっているので大らかな自然を満喫しながら、ゆったりとおさんぽができます。こんな景色が駅からすぐの場所に位置するなんてすばらしい!

人工の小川では、休日になると子供たちが水遊びをして楽しんでいるようです。

少し先に東急田園都市線の線路があるので定期的に列車が走る姿が見られます。
電車好きのお子さんと来るのもおすすめ!

公園内には小高い丘になっているところがあったので、登ってみました。「兵庫島公園」の「兵庫島」とはこの丘のことを指しているそう。

登ると広場になっていて、立派な藤棚があります。藤の季節は4~5月なのでその頃にまた来てみたいな~。

左/階段をあがって丘の上へ。
右/藤棚の下にはベンチもあります。

ピクニック気分で、先ほど買ったパンやおだんごをさっそくいただくことに。

抹茶味の食パンや豆大福、みたらし団子と、和づくしのピクニックとなりました。
どれもできたてで美味!

こんなところでBBQができたら…♡、と思うのですが玉川側(東京都)では禁止されていて、川をはさんだ二子新地側(神奈川県)ではBBQエリアが設定されているので、BBQを楽しむならそちらへ移動を。そのかわり、玉川高島屋からすぐなので、デパ地下でお弁当を買ってピクニックするのも良さそうですよ。

また、公園内には昭和の風情たっぷりのお店があり、ラーメンやビール、アイスクリームなどが売られています。夕暮れになるまでのんびりと時間を過ごすことができますよ。

海の家のような、休憩所「かわや」。トタン屋根がいい味を出しています!

兵庫島公園
東京都世田谷区玉川3-2-1

公園を出て右手に進み、高架下の手前を左に曲がると玉川通りにでます。右手はもう「二子玉川」駅。「兵庫島公園」から5分程度で駅に到着です。本日のおさんぽはここまで。駅前の雑踏の中にいると、さっきまでののどかな雰囲気が既に懐かしく感じられるほど。「二子玉川ライズ」でショッピングをして、新旧のニコタマを満喫して帰るというのもおすすめですよ。

【今回のおさんぽルート】

二子玉川駅→①SOUL TREE→②西河製菓店→③高級食パン専門店 あずき→④兵庫島公園→二子玉川駅

行程:2.9㎞
歩数:3,929歩
所要時間:38分+ランチ、テイクアウト、休憩
予算:4,000円

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さんぽに行ったライター

鎌倉市在住、雑誌やWEBのライターをしている3児のママです。趣味は評判のパン屋さんやカフェを求めて、わざわざ遠出すること。こじんまりとした居心地の良いお店を探しながら日々おさんぽをしています。