「お不動さん」と「八幡さん」で有名な“東京の下町”門前仲町をおさんぽ

東京都江東区にある門前仲町は、有名な神社や寺院、そして江戸時代から続く商店街などがある下町情緒たっぷりの街です。交通の利便性も高く、近年はおしゃれなカフェやレストランも増え、若者にも人気です。

今回は、深川不動堂、富岡八幡宮の2社寺に深川えんま堂もプランに加え、江戸の香り漂う名所旧跡が残る門前仲町の魅力をお伝えします。スタイリッシュなカフェやベーカリーも登場するので、気になる方はぜひご覧ください。

今回のおさんぽコース

都営大江戸線・東京メトロ東西線「門前仲町駅」→①【法乗院(深川えんま堂)】→②【辰巳新道】→③【富岡八幡宮】→④【横綱力士碑・八幡橋】→⑤【深川不動堂】→⑥【MONZ CAFÉ(モンズカフェ)】→⑦【梅花亭】→⑧【トリュフベーカリー本店】→「門前仲町駅」

行程:2.4km
歩数:約7000歩
所要時間:約35分+休憩
予算:3500円

門前仲町駅(都営大江戸線・東京メトロ東西線)

門前仲町駅は、都営大江戸線と東京メトロ東西線が乗り入れ、都心に出やすい便利な駅です。5番出口からおさんぽスタートです。

①法乗院(深川えんま堂)

法乗院は寛永18年に永代2丁目から現在地に移転されました。深川の寺町の中にある寺の一つです。

本堂の1階に構える16枚の地獄極楽図は必見です。「深川えんま堂」は江戸三大閻魔といわれている閻魔様で、現在は「ハイテク閻魔さま」として知られています。

画像のように、日本で最大の閻魔大王坐像が鎮座しています。家内安全、縁結び、商売繫盛、交通安全、合格成就、ぼけ封じなど19種類の祈願が記載されたユニークな賽銭投入口が用意されており、自分が祈願したい投入口にお賽銭を入れると、閻魔様の願い事に合わせた説法が堂内に響き渡ります!

法乗院(深川えんま堂)
所在地:東京都江東区深川2-16-3
電話:03-3641-1652
営業時間:9:00~17:00
定休日:年中無休

②辰巳新道

辰巳新道は戦後の門前仲町駅前界隈の闇市露店が起源となります。間口3メートル弱、奥行き50メートルの路地に32軒が軒を連ねる飲み屋街です。

2013年にリリースされた「雨の辰巳新道」(歌:野村未奈)という歌謡曲にも登場します。昼間はほとんどのお店が閉まっていますが、昭和レトロなノスタルジックな雰囲気に包まれ、フォトスポットとしても話題だそうですよ。

③富岡八幡宮

富岡八幡宮は聞き覚えのある方も多いのではないでしょうか。「永代嶋八幡宮」と呼ばれていましたが、聖徳太子のお告げに従い社名を「富岡八幡宮」に改め、富くじと相撲で栄えたといわれています。徳川将軍家から庶民に至るまで信仰篤く「深川の八幡さま」として親しまれています。

江戸三大祭の一つ「深川八幡祭り」でも有名な神社で、3年に1度の本祭(深川の水かけ祭)は120数基の町神輿が練り歩く姿が壮観です!

左の画像は正面参道の右側にある大関力士碑です。勧進相撲(勧進とは寺社への寄進の意味)が行われた境内には、相撲に関する史跡が多く存在します。参道の左側には地図測量の先駆者、伊能忠敬の旅立ちの姿を象った銅像が建っています。

富岡八幡宮
所在地:東京都江東区富岡1-20-3
電話:03-3642-1315
営業時間:10:00~15:30
定休日:年中無休

④横綱力士碑・八幡橋

横綱力士碑は相撲ファン必見の史跡です。歴代横綱の名が刻まれているのですが、おさんぽした日には「豊昇龍」と「大の里」の名前はまだ刻まれていませんでした。

富岡八幡宮のすぐ近くには、明治時代、京橋楓川に「弾正橋」として架けられた「八幡橋」という都内最古の鉄橋があります。昭和にこの場所に移された時に「八幡橋」と改められました。

橋染史上価値が高く国重要有形文化財となっており、今も歩行者専用の橋として健在しています。

⑤成田山 深川不動堂

成田山 深川不動堂は成田山新勝寺の東京別院です。真言を表す文字でデザインされた外壁が印象的でした。参道は「ご利益通り」とうたわれ、常に賑わっています。

御線香をあげ、御朱印(500円)をいただきました。

深川不動堂
所在地:東京都江東区富岡1-17-13
電話:03-3641-8288
営業時間:8:00~18:00
定休日:年中無休

⑥MONZU CAFE (モンズカフェ)

深川不動堂の参道にある民家を改装したお洒落なカフェ、MONZU CAFÉさんで休憩しました。外観もおしゃれで、目を引きます。

今回注文したのは、生ハムとチーズのトーストとキャロットケーキ。トーストは半熟卵と生ハム、チーズのコラボレーションが絶妙でおいしかったです。ケーキはしっとりした食感で、味も濃厚でした。

生ハムとチーズのトースト 1200円
キャロットケーキ 605円
アイスコーヒー 550円
カフェラテ 600円

MONZU CAFE (モンズカフェ)
所在地:東京都江東区富岡1-14-5
電話:080-4716-4658
営業時間:月~金8:00~19:00/土日祝9:00~18:00

⑦梅花亭

深川不動堂の参道にある老舗和菓子店、梅花亭さんに立ち寄り、テイクアウトでどら焼きと梅もなかを購入しました。

圧縮された平たいどら焼きは餡の甘さが控えめで、濃縮された味わいでした。梅もなかはパリっとした薄皮の中に餡がぎっしりと詰まっていて食べ応えがあります。

どら焼き 280円
梅もなか 200円

梅花亭
所在地:東京都江東区富岡1-13-10
電話:03-3641-3528
営業時間:10:00~17:00

⑧トリュフベーカリー本店

トリュフベーカリーはレンガ仕立ての外装と白い木製ドアがおしゃれなパン屋さんです。近年、トリュフパンブームでもありますよね。お店に入った瞬間、トリュフのよい香りがします。

トリュフパン以外にもたくさんのパンがあり、3種類のパンを購入しました。自家製クリームパンは形が立方体でクリームが濃厚でした。パンオショコラは生地がサクサクしていて、濃いめのチョコレートとよく合いました。白トリュフ塩パンは、もっちりとした生地に芳醇なトリュフの香りが重なり、奥深い味わいが楽しめました。

自家製クリームパン 298円
パンオショコラ 410円
白トリュフ塩パン 278円

トリュフベーカリー本店
所在地:東京都江東区門前仲町1-15-2 1F
電話:03-5875-8435
営業時間:8:00~18:00
定休日:月曜日

門前仲町駅

今回のおさんぽでは、門前仲町駅から歩いて5分ほどの場所にある法乗院(深川えんま堂)で説法を拝聴した後、昭和レトロな雰囲気が残る辰巳新道をぶらりと散策。さらに永代通りを通り、今も昔も多くの人々で賑わう富岡八幡宮と深川不動堂を参拝しました。

参拝後は、富岡八幡宮境内の駐車場横にある横綱力士碑や、都内最古の鉄橋とされる八幡橋を訪れ、歴史と文化に触れるひとときを過ごしました。

そして、参道沿いにある老舗の和菓子店でお土産を選び、近くのカフェでランチタイムをゆったりと満喫してから、最後は門前仲町駅近くのベーカリーでパンを購入。下町ならではの情緒と温かみを感じる、充実したコースとなりました。

おさんぽのおさらい

都営大江戸線・東京メトロ東西線「門前仲町駅」→①【法乗院(深川えんま堂)】→②【辰巳新道】→③【富岡八幡宮】→④【横綱力士碑・八幡橋】→⑤【深川不動堂】→⑥【MONZ CAFÉ(モンズカフェ)】→⑦【梅花亭】→⑧【トリュフベーカリー本店】→「門前仲町駅」

行程:2.4km
歩数:約7000歩
所要時間:約35分+休憩
予算:3500円

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さんぽに行ったライター

❖2016年よりライター活動を開始し、出版社にて書籍コーディネーターなども経験。 趣味は読書、ミュージカル、舞台鑑賞、スポーツ観戦、カフェ。