下町とおしゃれカフェ!都心の隠れスポット“森下駅”周辺をおさんぽ

「清澄白河駅」や「両国駅」へは徒歩圏内。都心でありながら、隅田川を中心とした情緒ある街並みが魅力の「森下駅」。下町の風景を見ながら歴史探索もできます。近年は、おしゃれなカフェもオープンし若い世代が楽しめるスポットに! 今回のおさんぽは、川沿いを歩き、おいしいイタリアンを堪能するコースを紹介します。

休日に、ちょっと長距離なおさんぽはいかがですか?

今回のおさんぽコース

森下駅(A7出口)→①二之橋→②一之橋→③隅田川テラス→④萬年橋→⑤TUTTO→⑥Italian bar Riso→⑦カトレア→森下駅(A7出口)

行程:5.3km
歩数:約9,000歩
所用時間:1時間9分+ランチ、ジェラート、買い物
予算:3,000円

①下町ならではの味のある街並み
 堅川(たてかわ)に架かる「二之橋」

都営新宿線・大江戸線「森下駅」A7出口を上がると、大きな交差点が現れます。両国方面に歩いていくところからおさんぽをスタートしましょう。

“森下駅A7出口”

歩いていると昔ながらの酒屋や居酒屋などがあり、お酒好きにはたまらないエリアかもしれません。しかし、今回はおさんぽなのでそこは通り過ぎて……。

しばらく歩くと「二之橋」に出ます。

1659年に起工された堅川には、6本の橋が架けられました。その中の1本が「二之橋」です。隅田川と中川を結ぶ直線航路として利用され、物資の利用はもとより、成田山、香取、鹿島神社への参詣路としても親しまれた。

②赤穂浪士(あこうろうし)が歩いて渡った橋「一之橋」

二之橋を降りて、川沿いの遊歩道を隅田川に向かい「一之橋」まで歩きます。一之橋は、忠臣蔵で赤穂浪士が吉良邸から泉岳寺までを歩いて渡った、“最初の橋”といわれています。

“赤穂浪士が歩いた「一之橋」。この辺りは相撲部屋もありますよ。”

③隅田川沿いの遊歩道「隅田川テラス」を散策

一之橋を上がって道路を隔て、脇道を数分直進すると「隅田川」に到着。川岸を歩ける散策路として整備されている「隅田川テラス」の入り口があります。途中、ウォーキングやランニングをする人、犬を散歩している人、釣りをする人など、いろいろな人たちとすれ違います。乗客を乗せた水上バスや屋形船を見かけると、ついつい手を振ってしまうことも。

歩道沿いには、季節ごとに咲く花壇やベンチなどの休憩場所もあるため、ゆっくりとした散歩を満喫できます。また、対岸には「浜町公園」や「明治座」が目に入り、都心らしさと下町らしさの融合の良さを感じます。

歌川広重による江戸名所百景の中の一枚『大はしあたけの夕立』で知られる「新大橋」は、平成時代に大ヒットしたドラマ『ロングバケーション』のロケ地。付近の川沿いに降りる階段の手すりには、聖地巡礼の名残があります。

④「萬年橋」から眺める風景は、まるでヨーロッパにいるよう  な感覚

新大橋をくぐると、前方には「清洲橋」を眺めることができます。関東大震災復興事業で建設されたこの橋は、ドイツのケルン市に架けられたライン川の吊り橋をモデルとして造られたようです。

“「清州橋」周辺に広がる月島方面の高層ビル群”

風景を楽しんでから、小名木川(おなぎがわ)に出て階段を上がると「萬年橋」に着きます。

“「萬年橋」も赤穂浪士が歩いたコースで、実はロケ地としてもよく使用される橋。趣きがあります”

⑤ジェラート・アイスクリーム専門店「TUTTO(トゥット)」映えるスポットとして大人気!

歩き疲れたら、甘いものを食べましょう。ジェラート・アイスクリーム専門店「TUTTO(トゥット)」は、アーモンドミルクをベースに、乳製品や白砂糖を使用せずに作られています。体にやさしく、健康志向の人にもぴったり!

平日でも若者を中心に行列ができる人気店。おさんぽの休憩がてらにリフレッシュできます。

“土日は行列必須! 並んででも食べたい絶品ジェラート店「TUTTO」”

今回オーダーしたのは、新商品の「ストロベリー・ミルク(シングル)」をコーンで。

“注文したストロベリー・ミルクは、サッパリして食べやすい”
TUTTO(トゥット)
東京都江東区常盤1-3-7 ラフィーヴィル清澄白河EAST2
営業時間:10:00~18:00
定休日:月曜日

⑥一人さんぽでも入りやすい
イタリアンレストラン「Italian bar Riso(イタリアンバル リーゾ)」

ランチは、本格的な石釜ピザが人気のイタリアンレストラン。日替わりランチ(サラダ付)は、リーズナブルな価格で各種800円(税込)です。

今回は、“マルゲリータピザ”と“魚介と明太子のクリームパスタ”を注文しました。ピザもパスタも絶品。内観もおしゃれで落ち着ける雰囲気です。

ちなみに、【TUTTO】から【Italian bar Riso】までは850mで徒歩11分。ジェラートを食べながらの散策もいいですね。

Italian bar Riso(イタリアンバル リーゾ)
東京都江東区森下2-20-11 鎌田ビル 1F
営業時間:ランチ 11:30~14:00 ディナー 17:00~23:00
定休日:月曜日・祝日

⑦「森下」といえば「カトレア(Cattlea)」
 元祖カレーパンが有名な街のパン屋さん

おさんぽの最後は、森下のパン屋さんでお土産を購入するのはいかがでしょうか。スタート地点の「森下駅」A7出口から徒歩数歩に位置する「カトレア(Cattlea)」は、カレーパンが有名なパン屋さん。

できたて時には、カレーパン目当てに行列ができるほど。カレーの具がたくさん詰まっており、深みのある美味しいパンです。冷めても美味しいので、お土産として購入するのもおすすめ。翌日の朝食に食べるのもありですよ。

私は、シベリアをトースターで焼いて食べるのも大好きです。気がついたら手土産がいっぱいになっているかもしれませんね!

カトレア(Cattlea)
東京都江東区森下1-6-10
営業時間:平日7:00~18:30
定休日:月曜日・日曜日

*****

東京都に住んでいても「森下ってどこ?」って言われてしまうような、いい意味で隠れ場的なエリアです。住宅街が佇み、そこに突如現れるステキなお店がまだまだありますし、有名駅ではないからこそ人も少なく、おさんぽしやすいのが特徴。

下町ならではの古い歴史が詰まっており、江戸時代に水運として造られた掘割(ほりわり)と堅川や小名木川などの河川は、歴史好きの方にとっても一度は訪れてみたいエリアではないでしょうか。

今年の夏は、4年ぶりに「隅田川花火」が開催される予定です。森下からでも見ることができます。穴場スポットとして、おさんぽコースに含めていただけたら嬉しいです♪

おさんぽのおさらい

森下駅(A7出口)→①二之橋→②一之橋→③隅田川テラス→④TUTTO→⑤萬年橋→⑥Italian bar Riso→⑦カトレア→森下駅(A7出口)

行程:5.3km
歩数:約9,000歩
所用時間:1時間9分+ランチ、ジェラート、買い物
予算:3,000

 

 

 

 

 

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さんぽに行ったライター

❖2016年よりライター活動を開始し、出版社にて書籍コーディネーターなども経験。 趣味は読書、ミュージカル、舞台鑑賞、スポーツ観戦、カフェ。