そんな「浅草」の名スポットはやっぱり雷門!ですが、明治3年創業の蕎麦屋に、創業から100年のバーなど、歴史を感じられるお店がたくさん。タイムスリップしたような気持ちになれる、老舗めぐりのおさんぽスタートです♪
今回のおさんぽルート
浅草駅(1番出口)→①尾張屋本店→②まいづる→③浅草寺雷門→④仲見世商店街→⑤浅草サンボア→浅草駅(1番出口)
行程:2.6km
所要時間:32分+ごはん、見学
予算:3,000〜4,000円
1明治3年創業!老舗「尾張屋 本店」でつるりとお蕎麦を味わう
「浅草」駅を降りると、これでもかというほどの晴天♪
青い空と、からりと気持ちいい空気に誘われてなのか、たくさんの人で賑わいます。今日は“松屋浅草”の前からおさんぽスタートです!
ちょうどランチタイムに到着したので、まずは腹ごしらえ……の前に、せっかくなので浅草らしい景色を。“松屋浅草”からほんの30秒ほど吾妻橋に向かうと、スカイツリーとビールを模した有名なビル(アサヒビール本社)が見られます。どちらも浅草らしい観光名所。
さて、そろそろランチへ向かいましょう!雷門通りをまっすぐ進んで5分ほど。蕎麦屋「尾張屋 本店」に到着です。こちらは明治3年創業の老舗で、160年もの長きに亘って地元浅草の方々に愛され続けています。
最高級国産のそば粉で打っているお蕎麦は、つるつるしこしこ。 サクサクのえび天と交互に味わうのもよし、つゆに浸して衣がひたひたになったえび天といっしょに頬張るのもよし。老舗らしい落ち着いた雰囲気なので、女性のおひとりさまも入りやすいですよ♩
尾張屋 本店
東京都台東区浅草1-7-1
☎︎ 03・3845・4500
営業時間 11:30~20:30
定休日 金曜
https://tabelog.com/tokyo/A1311/A131102/13003714/
2「まいづる」で日本の“カワイイ”文化に触れてみよう!
美味しかったなぁ~♪とお腹も満たされて幸せな気分。パワーを充電したので少し歩いてみましょう。次は、雷門一丁目の交差点を越えたところの食品サンプル専門店「まいづる」へ。一歩足を踏み入れるとそこはまるで夢の世界。
カラフルなサンプルが集まっていておもちゃ箱のよう。とってもファンシー!
ケーキやアイスクリーム、和菓子、海外でも流行っているラーメン、つやつやとした卵かけご飯、ナポリタンやカルボナーラなどのiPhoneケースまで。ぎゅぎゅと敷き詰められたサンプルを眺めていると「こんなのもあるんだ!」と全然飽きなくて、気づくと30分以上経っていました(笑)
ひとつひとつの作りが細かくて本物と見分けがつきません。店員さんにお話を伺うと、今は業者さんだけじゃなくお土産として購入されるお客さま、特に海外からの旅行者が多いそう。ジャパニーズ“カワイイ”文化に触れることができるのが人気の秘密なのでしょうね!
気さくな店員さんが「お時間が許される限り、ゆっくり楽しんでくださいね」ってやわらかな笑顔で言ってくださったのも嬉しかったです。
まいづる
東京都台東区西浅草1-5-17
☎︎ 03・3843・1686
営業時間 9:00〜18:00
定休日 無休
http://www.maiduru.co.jp/
3浅草のシンボル「雷門」の前で記念写真を撮影しよう!
さて、浅草といえば……そう雷門!ここはもう人、人、人!
「雷門」と書かれた赤い大きな提灯。ここでちょっと豆知識。雷門とは浅草寺の総門のことで、正式名称は「風雷神門」というんです。(提灯の左右に鎮座する風神、雷神が見られますね!)
風神と雷神はその名の通り、風雨を司る神。風害や水害を除けてくれる神様です。また、五穀豊穣(ごこくほうじょう:穀物などの農作物が豊作になること)の祈りも込められているそう。ちょっと知っておくと、記念撮影もより一層楽しめそうですね。はい、チーズ!
浅草寺 雷門
東京都台東区浅草2-3-1
☎︎ 03・3842・0181
営業時間 24時間営業
定休日 無休
http://www.senso-ji.jp/guide/guide01.html
4エネルギッシュな「仲見世商店街」でショッピング&食べ歩き♩
「雷門」をくぐって、「仲見世商店街」を進んでいきます。目にとまった“今風”の着物をまとった女の子たちに話しかけてみると…。この日すでに5人くらいの外国人観光客から声をかけられて、一緒に写真を撮ったとのこと。これも浅草名物のひとつなんですね。着物でデートを楽しむカップルも見つけて、あ~いいなぁ…と思ったり(笑)
「仲見世商店街」にはさまざまなお店が並びます。右に、左に、ついキョロキョロ。「雷門」の提灯のかたちをした人形焼、さんぽの記念に買いたい浅草らしさたっぷりのキーホルダー、面白いお面に、おせんべいやおかき、揚げまんじゅう。
なんだか気分がよくなって鼻歌まじりで歩いていると「お姉さん、寄っといで〜」とパワフルなおばちゃんに手招きをされました(笑)わくわくする場所ってきっと、人のエネルギーに満ちた場所なんだろうなぁと、そんなことをぼんやりと。
しっかり奥まで進んでいくと、常香炉(じょうこうろ)に到着。「煙をかぶると身体や頭がよくなる」で有名ですね。私もしっかりともくもくの中に混ざってきましたよ(笑)ただし実際は、参拝前にこの煙を浴びることで自分の身を煙で浄化して、清い姿で観音様にお参りするための一種の「儀式」なのだそうです。あたらしい知識をまたひとつ吸収〜!
仲見世商店街
東京都台東区浅草1-36-3
☎︎ 03・3844・3350
営業時間 10:00〜17:00
定休日 無休
http://www.asakusa-nakamise.jp/
5創業100年の老舗隠れ家「浅草サンボア」でゆったりと今日を締めくくる
「浅草」をたっぷり楽しめたなぁ〜と思ったら、あら、もう夕方。陽も傾いてきました。そろそろ帰らなきゃ。でも、帰る前にちょっとゆったり過ごしておさんぽを終えたいな。お酒も飲めたら嬉しいな。そんなときはぜひ「浅草サンボア」へ。
「浅草サンボア」は今年創業100年を迎える老舗バー。
“となりのトトロ”に出てきそうな、緑に覆われた外観はどこかミステリアスかつメルヘンチック。中に入ってみると少し落とされた照明が、ほどよい明るさ。カウンターからバーテンダーさんが「いらっしゃいませ」と心地のよい低めの声で迎えてくれました。この時はカウンターにスーツ姿のサラリーマンがふたり。
「浅草サンボア」の名物、「氷なしハイボール(税込1,400円・チャージ込み)」をオーダー。しゅわしゅわとした泡がグラスの中を泳いで、ぷつ、ぷつ、と浮かんでいきます。綺麗な黄金色と合わせてしばしうっとり。
なぜ、氷なし?というのも、「浅草サンボア」では伝統的なスタイルでハイボールを作っているとのこと。バーの黎明期、氷は冷蔵庫の中の食材を冷やすために使うもので、飲み物に入れて飲むという概念がありませんでした。
また、氷自体の値段も現在とは比較できないほど高価だったので、昔は、ウィスキーはストレートかソーダ割りでしか飲まなかったとのこと。そのスタイルを今も大切にしているそうです。
喧騒から離れてゆるりとした時間の流れるここは、大人の隠れ家。賑やかだった「浅草」を帰る前にゆったりとした時間が過ごせました。
浅草サンボア
東京都台東区浅草1-16-8
☎︎ 03・6231・7994
営業時間 14:00~23:00
定休日 水曜
http://www.samboa.co.jp/index.html
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「浅草」をおさんぽしてみて思ったのですが、ここ「浅草」は昔と今がうまく溶け合っている街。今回訪れた以外にも、歴史のあるお店はたくさんあります。そして、スカイツリーなどの新しい建築や、鮮やかな“今風”の着物をまとう女の子たち。昔と今が仲良く存在していて、とっても粋。皆さんもぜひ、次のお休みは浅草さんぽを楽しんでくださいね〜!
おさんぽのおさらい
浅草駅(1番出口)→①尾張屋本店→②まいづる→③浅草寺雷門→④仲見世商店街→⑤浅草サンボア→浅草駅(1番出口)
行程:2.6km
所要時間:32分+ごはん、見学
予算:3,000〜4,000円